はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

                                               仕事の依頼・問い合わせ                                      

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

追悼・鮎川誠さん

俺たちは年をとった あれは、昨年9月の「いのちのうた 第15章」の打ち上げの席だった。 出演者全員がBassic.に集まり、僕は三宅伸治さんの隣に座った。 乾杯後、三宅さんが、珍しく僕に仕事のことを聞いてきた。 数年前から、三宅さんに相談していた、あるプ…

◯◯しながら寝る

娘の特技 幼い頃の娘は、食べながら寝ていた。 箸を持ったまま。夢の中でも食べている(2007年7月1日) 上から見たところ(2007年7月1日) 大学生の今は、勉強しながら寝る。 ペンを持ったまま。夢の中でも勉強している(2023年1月29日) 上から見たところ(…

俺たちは家族だ!

シークレットゲスト 大分市で開かれた映画「弁当の日」上映会のシークレットゲストは、 映画に出演してくれた子どもたちでした。 主催:こくみん共済coop大分推進本部 一番喜んでいたのは竹下先生(2023年1月28日) 竹下先生は「みなさんを家族のように思っ…

今年最初の大仕事

贅沢な時間 昨夜は、大分市の飲食店で、ある人と打ち合わせだった。 しばらくの期間、コロナ禍で会えなかった。 「弁当の日」提唱者の竹下和男先生。 がっつりと3時間、料理を食べながら、濃い話を聞かせていただいた。 贅沢な時間だった。 竹下先生は、どん…

あれだけ嫌だったのに・・・

今は楽しい講演会 明日(1/28)は、大分のでっかいホールで上映会とトーク。 あれだけ嫌だった講演が、今は本業のようになっている。 不思議じゃのう。 かつて、「なんだこいつ。ぶすっとしやがって」と不愉快に思われた皆さま。 ごめんなさい。 以下、妻の…

ひとりの夜は、卵かけご飯

オリーブオイルでおいしさ倍増 ひとりの夜は、卵かけご飯。 常温に戻した卵を割り、中さじ2杯のしょうゆを入れて溶く。 これを炊き立ての熱々のご飯にかけて、手早くかき混ぜる。 そこに、オリーブオイルをほんの少し垂らすと、生卵独特のにおいが和らぐ。 …

忘れられない食の記憶

刺身の食べ方 19歳男子は刺身が好き。 ならば、うまい魚を食べさせてやろう。 吹雪の中、娘と男子を連れて近所の居酒屋に向かった。 サッポロ黒ラベルを飲みながら、待つこと10分。 刺身の盛り合わせが運ばれてきた。 ヒラメ、マグロ、イカ、赤貝・・・。 19…

猛吹雪の中

スマホの機種変更 猛吹雪の中、街に出かけた。 福岡市役所前ふれあい広場(2023年1月24日) Apple Store福岡(2023年1月24日) 目的は、スマホの機種変更。 Apple製品は下取りができる。 バッテリー切れのiPhone8を査定してもらったところ、買取価格は11,000…

新年会に誘われて

明日から走ろう 昨夜は、焼き肉店「アンジュ」で新年会。 娘のアルバイト先(すし宗)の集まりだったが、大将から「お父さんも来ませんか」とお誘いを受け、関係ないのに参加した。 絶妙なタイミング。 実は、前日からホルモンが食べたくて仕方がなかったの…

悩ましい

誰か教えて 何が「悩ましい」か、というと映像製作の編集環境だ。 昨年から、編集スタジオを借りずに、自宅のiMacで動画編集を行なっている。 コストは抑えられるようになったが、悩ましいのは、パソコンのスペック問題。 食に例えると、外食から自炊に切り…

居心地の良い店

今度は娘と・・・ 通夜に参列した帰り道。 ちょっと飲みたい気分になり、隣にいた友人を誘ってみた。 「せっかくだから、一杯行こうか」 何が「せっかく」なのかわからないが、このまま家には帰りたくなかった。 タクシーの運転手に「美野島のサニーの前まで…

33歳のまま15年

1月28日 今月28日は千恵の誕生日。 ずるいね、君は。 ずっと33歳のまま。 僕はどんどん老けていく。 2023年1月20日撮影 お誕生日おめでとう。しかし・・・(2008年1月28日) 「誕生日、おめでとう」 旦那の今朝のひとこと。 おお! 結婚して7年目。 朝から誕…

パパの同級生(昨日のブログ「娘の彼氏」の続き)

僕が誘い出されたもうひとつの理由 まずは前置き。娘の彼氏。 hanamisosoup.com ネスタのアルバイト先での食事を言い出したのは、僕ではない。 高校の同級生、靖史の誘いだった。 靖史とネスタは、わが家で一度会っていた。 「内緒で店に行ってみようや。あ…

娘の彼氏

ボブ・マーリーのミドルネーム 昨夏、娘に彼氏ができた。 年下の男の子。 生まれは東京。 大学1年生、ひとり暮らし。 娘が初めて家に連れてきたときは、ガツンと一発言ってやろうかと思っていたが、 あまりにもいいやつだったので、笑うしかなかった。 彼の…

ネタ探しの夜

娘のアルバイト先「すし宗」 昨年末から映画「弁当の日」に出演した子どもたちの3年後を取材している。 年が明けると、今度は動画の整理と編集作業。 ここ数日間、ずっと、パソコンの前に座りっぱなしだったから、ブログのネタがない。 ネタ探しに、昨夜は娘…

誰かに必要とされていること

「心が不安定」なんて言ってられない ちょっと、心が不安定だった1月13日の金曜日。 その日、27年前にいじめを苦に命を絶った少年が通っていた中学校で講演をした。 翌日、講演を聴いた生徒からインスタグラムにメッセージが届いていた。 文面には感謝の言葉…

上は隠して下はオープン

下着をつける順番 風呂上がりに下着を身につけるとき、上が先か、下が先か、という妻の日記。 くだらないかもしれないけど、乳がん患者にとっては切実な問題。 途中、話題が大きく脱線しておりますので、そこはスルーしてください。 にぎりにしますか? ちら…

「いじめ自殺」と「弁当の日」

台所は「想像力」を養う格好の場 1996年1月、福岡県内のある中学校の男子生徒が、いじめを苦に自殺した。 当時、僕は西日本新聞久留米総局の記者で事件と司法を担当していた。 その中学校には、何度も取材に通った。 少年が亡くなった後、学校は「いじめはな…

愛する人たちからのサプライズ

もうすぐ、千恵の誕生日(1/28) 15年前のちょうど今ごろ、こんなことがありました。 みんな、どうしているだろうか。 会いたいなあ。 世界で一番幸せでした(2008年1月20日) 私は幸せです。大切な人がたくさんいますし。一人じゃないし。もう、生きている…

独立宣言弁当〜失敗にくじけないたくましさを育てる

それは「大人になりたい」という子どもの本能 「弁当の日」の提唱者、竹下和男先生の著書「『ごちそうさま』もらったのは“命”のバトン」(自然食通信社)には、弁当作りを経験した子どもたちのさまざまなエピソードが収録されている。 僕が講演で毎回紹介す…

いとしさと切なさと悲しみが混ざり合った涙

話し相手になってくれる「仲間」の存在 僕は、ひとりで朝食を食べていた。 「ごめん。大学行ってくる。ご飯は帰って食べるね」 娘がそう言って、バタバタと家を出て行った。 前日は「成人の日」。 夜遅く帰宅したので仕方がない。 娘の朝食も用意していたが…

「成人の日」は新たなフェーズ

大人は先回りしない 「子どもには失敗する権利がある」 それが、僕たち夫婦が考える子育ての出発点だった。 親が手伝ってばかりいては、子どもが自立する機会を逃す。 大人は先回りをしない。我慢する。そして、子どもに失敗させる。 子どもは失敗と成功を繰…

成人の日を迎えて

天から授かった命 今日は成人の日。 はなが生まれて20年。 よくぞ、ここまで育ってくれたと思う。 このブログを始めた理由が「最後の子育て」。 そんなふうに、かっこつけていたけど、 実はもう、パパの役割はほとんど終わったような気がしている。 大学生活…

ちゅーは「日々の備え」

遠い記憶の彼方 亡き妻が言うには、ちゅー(キス)は「日々の備え」だとか。 しかし、ちゅーなんてさ。 遠い記憶の彼方。 もう、やり方とか忘れてしもうたばい。 誰か教えてよ。 え、気持ち悪い? えらい、すんまへん。 2019年7月13日 最期のちゅー(2008年1…

あたり前のことができること

涙の理由 その日、わが家には友人たちが集まり、千恵は珍しく少しだけお酒を飲んだ。 機嫌よく、バルコニーで三線を弾きながら「童神」を歌った。 日も暮れて、台所で片付けをしていると、そこに千恵がいないことに気づいた。 はなと一緒に探した。 千恵は襖…

つらい時期、はなの存在に救われて

抗がん剤治療の再開 がん再発後、千恵はホルモン療法の可能性に賭けたが、治療の効果は薄かった。 2006年10月、九州がんセンターの診察室でCT検査結果の画像を見た。 両肺に星の数ほど、骨にもあちらこちらに、肝臓は最大4センチ。 これまでの画像とは明らか…

人に迷惑をかけてもいい

助けてあげられる人に 娘には「人に迷惑をかけちゃいけない」と言い聞かせて育ててきた。 妻のブログ(2008年1月16日)を読んで、人に迷惑をかけてもいい場合がある、ということに気付かされた。 自分ではできないけれど、人に助けてもらってできるのなら、…

「エコかっこいい」にもほどがある

鍋フェチだった妻 わが家のキッチンは、鍋がやたらと多い。 千恵は自称「鍋フェチ」。 人気ブランドのバッグやアクセサリーには全く興味を示さず、誕生日に「新しい服、買ってあげようか」と尋ねても「鍋がほしい」と答える人だった。 先日、鍋の個数を数え…

ジャージの似合う男

夢のような時間 7年前、ドキュメンタリー映画の仕事で、女優の石田ゆり子さんにナレーションを依頼した。 朝から夜まで、録音スタジオでゆり子さんと一緒に過ごした。休憩時間には隣でサンドイッチをつまみ、コーヒーを飲んだ。夢のような時間だった。 その…

大晦日のサプライズ

着物に込めたメッセージ 福岡県宮若市の実家は、写真館と貸衣装屋を営んでいた。 貸衣装は30年ほど前に廃業したが、両親が孫たちのために保存状態の良い着物を残してくれていた。 昨年、成人式を1年後に控えた娘が、本番に備えて好みの振り袖を試着。 デザイ…