はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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健康

いのちの塩

きょうの弁当 ゆで卵に塩をひとつまみ。 海水を平釜で煮詰めて濃縮、結晶化させた昔ながらの製法で作った自然塩。 多くの若者に足りない栄養素は、タンパク質や炭水化物ではなく、ビタミンやミネラル。 倦怠感、精神不安定など心の問題を含む体調不良は、微…

全身に黄疸

千恵は気づいていたのか 本当は、もう治療方法がなかった。 僕は、そのことを千恵に伝えることができなかった。 奇跡が起きることを祈り続けた。 千恵に隠れて、泣きながら食事を作った。 ふつうに接することが、これほど難しいとは想像もしてなかった。 こ…

みんないろいろ抱えているんだ

妻を乳がんで亡くした元プロ野球選手 乳がんの早期発見や治療などを呼びかける元プロ野球選手がいる。 ソフトバンクホークスのOB、鳥越裕介さん。 鳥越さんは、2008年に当時34歳だった妻を乳がんで亡くされた。 その年、僕と千恵は、九州がんセンターの待合…

プライスレスな梅干し

妻の梅仕事 先日、9年前に知り合った女性と、わが家で再会した。 彼女は娘と同世代。 一緒に料理を作り、3人で食卓を囲んでいるときだった。 ふと、妻が16年前に漬けた梅干しのことを思い出し、 この女性に食べさせたくなった。 かなり酸っぱい、大粒の梅干…

屁を色や音符で表現する女

変な音楽家 職業柄、いろんな人と付き合ってきたが、 屁に色をつけたり、音符で表現したりする人は、妻だけだった。 ちなみに、彼女はソプラノ歌手。 抗がん剤治療中も歌い続けた(2008年3月3日) 「み」(2008年5月26日) 昨日は久しぶりに吐くことなく一日…

運動やってますか

ジョーになったつもりの男 ボクシングジムに通い始めて8カ月。 トレーナーから「そろそろ、対人で実戦練習をやっても良さそうですね」 と告げられた。 おおおおおおおお〜 頭の中で、「あしたのジョー」のテーマ曲が流れ始めた。 立て〜立つんだ〜 じょおお…

心と体がきついときに

そんなときは、一緒にご飯 やっと、ご飯がのどを通るようになった娘。 随分、痩せて、みんなから心配されていたが、元気を取り戻したようだ。 ちょっと、頑張りすぎたのかな。 そんなときは、一緒にご飯。 なぜか、ねすたもついてくる。 ねすた(左)とはな…

食べてくれる人が、そばにいてくれる幸せ

娘の弁当 「きょうも、よろしくね」 2日連続で、娘から弁当のリクエスト。 ついでに自分の弁当も作った。 もし、僕が死別の独り暮らしだったら、 食べることも、いい加減になっただろうなあ。 食べてくれる人が、そばにいてくれる幸せ。 ゆで卵に少しの塩。…

ココロの中で生きている

MLで知り合った3人 乳がん患者が交流するメーリングリスト「テディベア」で知り合った3人。 テディベア | 乳がん患者グループ 妻の千恵、ゆめみんさん、ぎこさん。 2004年、わが家でオフ会をやったとき、 僕も2人に会うことができた。 闘病中とは思えないほ…

神に願いは届かなかったけど・・・

使える薬が減っていく 再発・ 転移したがんの治療で目指すのは、多くの場合、初回の治療とは異なる。 治療の目標には「がんを治す(根治)」「がんの進行を抑える」「がんによる症状を和らげる(緩和)」ことがあげられる。 初回の治療では、多くはがんが臓…

それでも笑いを届けたい

6月がやってくる 明日から6月。 「もって、今月いっぱい」 と主治医に告げられた、あの6月。 15年目も、やっぱり、しんどい。 乗り切れるのか。 夏よ、来い。 オクラ、黒豆、7分づき玄米、ナスのみそ汁。乗り切るために食べる(2023年5月25日) 以下、妻が体…

それでも伝え続けたい

肺に水をためながら講演 2008年5月中旬。 目に見えて、妻の体調が悪くなり始めたころ。 肺には水がたまっていた。 それでも、精力的に活動。 イムズ(福岡市中央区天神)に開設された農産物直売所に通い、 「食」と「いのち」を伝え続けた。 妻が手伝ってい…

妻が娘を産んで気づいたこと

胸が締め付けられたメッセージ 最近、娘の日常では、さまざまな悩ましい問題が起きているようだ。 朝の表情を見ていれば、パパは分かる。 生きていれば、いろいろある。 楽しいことよりも、つらいことのほうが、多いかもしれない。 何があったのか聞きたいと…

家族の時間

時が過ぎ、ようやく気づく そういえば、家族3人で朝の散歩を続けていた時期があった。 妻の体力づくりと朝の時間を家族で共有することが目的だった。 2匹の犬も一緒に。 思いのほか、楽しかった。 ありふれた日常だったけど、もう2度と戻ってこない幸せな時…

病状が重くなるサインに気づかず

悔やんでも悔やみきれない 自分の体力のなさを笑い飛ばしているけれど、 恐らく、千恵の体から病状が重くなるサインが出ていたのではないだろうか。 それなのに、俺ってやつは。 残業や仕事の付き合いばかりで、彼女につきっきりではなかったように思う。 今…

8年間のがん闘病で、妻がどのように治療と向き合ったか

「中庸」を大切にした 今も、がん患者さんやその家族から「このまま抗がん剤を続けていいのか」「どうしたらいいのか分からない。教えてほしい」などの質問が届く。 藁をもつかむ思いなのだろう。 僕たち夫婦もそうだった。 ネット上では「自然療法に洗脳さ…

幼い娘は死の意味を理解していたのか

郡山サロン 菊池医院(福島県郡山市)での講演は、持ち時間を20分もオーバーしてしまった。 講師としては失格。 だが、食い入るようにスクリーンを見つめ、一言も聞き逃すまいとする聴講者の姿勢が、僕をそうさせた。 最後に1人の女性から質問をいただいた。…

娘が闘病中の妻に伝えた一言

「おっぱい、ちょきん」ってならないように しっかり食べて、しっかり寝て、いっぱい笑うこと。 体温が低くなったら要注意。 「おっぱい、ちょきん」ってならないように、ママとの約束、忘れないでね。 昨日、娘が「髪切ったよ〜」と送ってきてくれた写真。 …

今夜は胃を休ませる

ピザと貝汁 中学の3年間、学校嫌いだった娘は、高校時代の親友に助けられた。 そのおかげで今がある。 パパがよく知っている娘の親友は4人。 そのうちの1人、ゆなちゃんが昨日、泊まりに来た。 料理を作る余裕がなく、夕食はウーバーイーツでピザを配達して…

妻が娘に遺してくれたもの

繊細な味覚 3歳までに培われた味覚が、人の一生の味覚傾向を左右すると言われている。 妻は、それが分かっていたのだろう。 娘が幼いころの食事には、気をつかっていた。 ケチャップやマヨネーズは素材本来の味を隠してしまうので封印。 茹でただけの野菜や…

恥ずかしい秘密をブログで暴露

ファスティング 15年前の春、僕は1週間、糸島の断食道場に寝泊まりした。 断食と言っても、修行僧が行うような完全絶食ではなく、 酵素ドリンクや水を摂取する「ファスティング」。 4日目からは、重湯などの回復食を少しずつ体に入れる。 信じられないほど、…

ぶつかったり、転んだり

いずれは「介護ブログ」に? 夫婦の年齢差12歳。 そりゃあ、普通だったら、君が年上の僕の介護をせんといかんのだけど。 できれば、介護してほしかったよ。 佐賀のカフェ「クロモジ」で。千恵はいつも店の庭にある石の上に寝転がった(2008年4月29日) 介護…

「これが私にできること」

「ホールフード」の“種”をまく 2008年春、千恵は自分が本当にやりたかったことに着手した。 自宅では、息苦しそうにしていた。 命を削って、「ホールフードスクール福岡校」の開講に頑張った。 止めることはできなかった。 それは、千恵の人生だから。 開講…

あれから一度も食べてない

白魚の踊り食い 毎春、家族3人で白魚(しろうお)を出してくれる飲食店に行った。 白魚を食べない千恵が、なぜか、いつも注文していた。 白魚の踊り食いは、福岡の春の訪れを告げる料理だ。 寒さは、がんの大敵。 家族で白魚を見つめながら、これから暖かく…

ギャランドゥの意味知りませんでした

美容院ですっきりして出張へ きょうは、朝から出張の準備でバタバタ。 娘に飯を食わせ、洗濯して、掃除して、コーヒー淹れて。 伸び放題だった髪の毛は、昨日、美容院でカットしてもらって、すっきり。 出かける前に、千恵の過去ブログをアップします。 しか…

ビキニの妻

遺伝子を受け継ぐ 以前、勤めていた会社の先輩から、「あの資料は、どげんなっとーとや」と尋ねられ。 失念したまま15年。 今朝、段ボール箱をひっくり返し、資料を探していたら、 亡き妻千恵の幼少期の写真が出てきた。 5歳ぐらいだろうか。はなにそっくり…

心がつらくなったときに

ホルモン療法の副作用 千恵が、ホルモン療法を継続しているころ、僕は、時々、会社で胸騒ぎがした。 昼休み、彼女の様子を見に自宅に戻ることがあった。 自宅はマンションの12階。 カーテンを閉め切った薄暗い部屋の中に千恵はいた。 窓際にひざを抱えて座っ…

人生最後のステージ

一期一会 〜いのちのハーモニー〜 抗がん剤の影響で顔はむくみ、声も出しにくそうだった。 でも、歌った。 声をかけてくれたのは、小学校のPTA役員の女性。 彼女も同じ病だった。 千恵は「ハナミズキ」を歌った。ピアノ演奏は大学の先輩、新貝真理さん(2008…

がんと花粉症

札幌からうれしい電話 コロナは沈静化してきたが、今度はスギ花粉で、マスクが手放せなくなった。 そんな中、札幌の友人たちがドキュメンタリー映画「弁当の日」の上映会と講演をセットで企画してくれている。 「できれば、はなちゃんと2人で来てほしい」と…

舌の根の乾かぬうちに

悪いのは中洲だ 血液検査の結果が悪く、身近な人たちに断酒宣言をした2月28日。 福岡を代表する夜の歓楽街、中洲近くの事務所で打ち合わせがあった。 終わったのが17時。 中洲を通って帰らなければならないのが、よくなかった。 事務所を出て徒歩3分。 偶然…