読書
喪失からの再生 大切な人を失った。その事実を文章に起こす作業はつらい。 それでも、なぜ、書くのか。 安武千恵という1人の女性が、この世に生きた証を残したかったからだ。 娘に活字で残したかったからだ。 2012年に出版した本は、千恵が何を考え、生きて…
食べ物さん、ありがとう 大切なことはユーモアをまじえて伝える。 千恵は、この本からその極意を学んだのかもしれない。 亡くなる91歳まで若さを保ち、自身の栄養学を実証した川島四郎先生の名著「食べ物さん、ありがとう」。 千恵が愛読していた川島四郎先…
喪失と悲嘆を語り合うワークショップ 昨夜、以前勤めていた会社の同僚と飲みました。 お店は、福岡市博多区住吉3丁目の「酒場 それなり」。 初めての訪問だったのですが、驚きました。 女将さんの料理が何を食べても絶品なのです。 料理はすべて小ぶり。手作…
男も座って用を足す 昨日14時から、わが家でスタートした春の宴。 途中で合流する友人もいたため、お開きは22時。 8時間ノンストップ。 あまりにも楽しかったため、調子に乗って飲み過ぎた。 50代後半のおじさんにはこたえる。 深く反省。 先日も、わが家に…
バズるとは、こういうことか 昨日は、千恵のブログ「早寝早起き玄米生活」がブログ村の「代替療法部門」で2位になった、という話。偶然にも、その日、西日本新聞に「はなちゃんのみそ汁 青春篇」の記事が掲載されました。 news.yahoo.co.jp 記事は、Yahoo!ニ…
妻のブログ、ランキング2位に浮上 妻がブログを始めて4カ月が過ぎたころ(2007年4月)。 ブログ村の「代替療法部門」で人気ランキングが全国2位になっていた。 びっくりした。 一体、何がランキングに火をつけたのだろうか。 わが家の出来事を自作の年表で振…
書くことを頭のリハビリに ふと思い立って、新たな場で再開したブログ。 続くだろうかと不安もあったが、 今日で44日連続になる。 旅先でも。 仕事でどんなに夜が遅くなっても。 日記だとすぐに滞ってしまう僕が、ブログを毎日書いている。 奇跡。 昨日は…
俺はミュージシャンだ! 声楽家の千恵と結婚し、僕は音楽にはまった。 千恵の追悼コンサート「いのちのうた」では毎年、サックスでロックンロールを演奏。 ロックを聴くことは好きだったが、まさか自分がステージに立つとは想像もしてなかった。 コンサート…
妻の夢「レシピ本」娘が出版 亡き妻千恵の夢は、料理の本を出版することだった。 その夢は、娘のはなが引き継ぎ、実現させた。本のタイトルは「はなちゃん12歳の台所」。映画「はなちゃんのみそ汁」で千恵役の広末涼子さんが幼い娘に言い聞かせた「ちゃんと…
愛すべきB型 千恵の血液型はB型。 僕はA型。自分で言うのもなんだが、夫婦の相性は良かった。 以下、僕から見た千恵の性格。 ※「B型自分の説明書」より。 話が飛ぶ。 感覚的なことなら、何やっても結構できる。 でもそれ以上は行かないまま飽きる。 考え事中…
何をするために生きているのか 千恵が生前、こんなことをよく話していた。 「死についてあまり考えたことがない、というのは、生きることについて真剣に考えたことがない、というのと同じこと。がんになったおかげで自分は何をするために生きているのかを考…
千恵がブログを書いた理由 突然だった。 2006年12月。千恵がブログを書く、と言い始めた。 タイトルは「早寝早起き玄米生活〜がんとムスメと、時々、旦那」。ハンドルネームは「六本松さくら」。「六本松」は福岡市の自宅近くの地下鉄駅名。隣の駅が桜坂だか…
成績は悪くてもいいが、勉強嫌いにはなってほしくない 僕は小学生のころ、「福沢諭吉になりたい」という作文を書いて、新聞に掲載された。 おそらく、伝記を読んで感動しまくったのだろう。 その作文を引っ張り出して、読み返した。脳みそがシンプルだなあ、…
気合を入れ直して 昨夜は、友人たちが新刊「はなちゃんのみそ汁 青春篇」の出版パーティーを開いてくれた。 コロナ感染者が増えつつある中だったので、「宴会は日中」「2時間以内で終わる」「密を避けて少人数」の縛りを設けた。福岡市近郊に住む約30人が…
これまでありがとう。これからもよろしく。 昨夜、東京から福岡に戻った。 今回の目的は、新刊「はなちゃんのみそ汁 青春篇」のプロモーション活動。 娘と2人で行く東京は久しぶりだった。 24時間テレビでお世話になった日本テレビの次屋プロデューサー、…
食べることは生きること 日々の食事が、がんの原因になる、とは断定できないかもしれない。 だが、日々の食事とがんは関係ない、とは言い切れない。 千恵が、そのことに気づいたのは、2003年12月だった。 西日本新聞で始まった連載「食卓の向こう側」の記事…