はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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妻の雑煮、娘の雑煮

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鳶が鷹を生んだのか

どうしてあのとき、あんなひどいことを言ったんだろう。亡き妻千恵のブログを読み返していると、反省の連続だ。

千恵が、市販のルウを使わずに小麦粉と牛乳でクリームシチューを作ってくれたことがあった。僕は一口食べて「まずい」と言った。

その日は、千恵の親友がわが家を訪れていた。大学生時代の千恵とルームシェアをしていた女性だった。

「信吾さん、ひどいこと言うね。千恵がせっかく作ってくれたのに」

彼女は、僕の冷たい態度にムッとしながらシチューを口に運び、「ほんとだ。まずい」。

「もう、あんたたち食べんでよか」。僕たちの無神経な振る舞いに怒った千恵もシチューをひと口。「まずい」と言っていた。

 

その千恵に料理を教わった娘。

今年19歳になった。

鳶が鷹を生んだのか。

千恵に怒られそうなので、鷹が鷹を生んだ、と言っておこうか。

幼いころから昆布とかつお節の出汁をとる技術は、大人顔負けだった。

来年の正月は、僕の両親に雑煮を作ってあげるそうだ。

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博多雑煮を作る娘

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西日本新聞の連載「はなちゃんの台所 15歳のレシピ」(2018年12月15日)

以下、千恵のブログ。この約1カ月半後の2007年2月20日、4歳の誕生日を迎えた娘に包丁とエプロンをプレゼントし、昆布とかつお節で出汁をとったみそ汁の作り方を教え始めた。

 

寝正月(2007年1月3日)

福岡市の中心部天神は、昨日早朝から初売りが始まっている。

生まれてこのかた、福袋を買ったことのない私には、何が入っているかわからないものに、1万円以上支払うことなど到底理解できない話だけど、福袋好きの人にとってはそれが楽しみというから、人の好みとはわからないもの。

よって、初売りにも行かず、正月を理由に午前中は遅寝してしまっている・・・。

特に遠出はしないのだけれど、両方の実家に顔を出し、おせちをいただく。

必ず正月は、どちらかの実家で過ごしているので、嫁に行ってから6年目というのに、まともにおせちを作ったことがないのだ。

病が落ち着いてから、マクロビのおせちをぼちぼち学ぶとしよう。

雑煮だけは作ってみたけれど、旦那の評価は厳しい。「味が薄い」とひと言。 

出汁が命のこの手の料理は、実は一番難しいのかも。