がん患者と家族の心得
千恵がブログにそうつづったのは2006年12月。その2年前、僕は、あることで医者に厳しく叱られた。理由は「油断」だった。
2004年11月、千恵の肺にあったがん細胞が消えた。僕たちは抱き合って喜んだ。
油断が命取りになることもあるが、頑張りすぎてストレス過多になってもいけない。
「どっちやねん!」と叱られそうだが、ちょうどいい加減がどこなのか、その判断がなかなか難しい。
以下、千恵のブログ。
全てが良い方向に回り始めた。僕たちは、完治すると信じていた。
最高の気分(2007年4月2日)
今日、8クール目の投与が完了しました。
腫瘍マーカーが、更に下がって、8.3になってました。
正常値高値が「5」です。がんじゃない人に、より近づきました。
ここ数カ月、10台前半をうろうろしていたので、本当に嬉しかったです。
ちなみに、一番ひどかった時(去年の6月)で、28.7もありましたから。
この時は、肝機能の数値も劇的に上がっていたので、吐き気、夜中の突然の嘔吐、疲れ、不眠、さまざまな症状が現れていました。現在は、がんによる身体の不調症状はゼロです。
食事療法と、玄米と、マクロビ的生活と、蘇生玄と、早寝早起きと、酵素と、温熱療法と、酵素風呂と、気功と、心の持ち方と、
みんなの支えと。
これが、一番の薬です^^
もちろん、抗がん剤も。
全てが良い方向に回りだした、と思っています。
主治医から、「よく頑張りました。休んでもいいですよ」と言われました。
とりあえず、7月の検査まで、無治療でいきます。
これだけ全身に転移しているのに、「休憩をしていい」との言葉は、本当にうれしい。
もう、はげもむくみも、こりごりだあっ。
あーすっきりした。
歌うとき以外、大きな声で自己主張とかする気質ではないですから。
こんなところで、ストレス発散できて、幸せ。
休憩にとどまらず、抗がん剤、ホルモン剤からは解放される生き方を選択したいな。
かなうことならば、ですが。
だから、本当の勝負は、これからです。
決して油断せず、今までの生活の軸がぶれないように前進します。
本来なら、一杯飲みたい気分ですが。
油断は禁物。
気分だけで大満足です。
一緒に病院に来てくれた旦那は、なぜか「今日は、一杯飲まんといかんね」 と。
どさくさにまぎれて、ただ、飲む理由がひとつ増えたってだけなのに。
まあ、いいか。
私も、支払いのどさくさに紛れて、旦那から預かったゴールドカードを自分の財布にしまいこもうとしていましたからね。
お互い様です。
いつか絶対奪ってやる・・・ふふ。
久しぶりに生春巻きを作って、家族でお祝いとしました。
具は、セロリ、クレソン、万能葱、ミツバ、水菜、春雨、スナップえんどう。野菜てんこ盛りです。
ごまと醤油とカボスと水少々をミルサーにかけ、ごまソースを作り、夫と娘の春巻きには、茹でたイカと鳥もも肉を挟んであげました。
おいしかった!