はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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妻の竹ざる、娘が受け継ぐ

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太陽の恵み

わが家には、大小の竹ざる(干しざる)がいくつもある。

闘病中の千恵が、干し野菜や梅干しを作るために使っていたのものだ。

千恵は、天気の良い日は、切った野菜を竹ざるに並べ、バルコニーに干した。

太陽の恵みで、食材の栄養価がパワーアップする。

出来た乾物で、家族の料理をこしらえた。

 

結婚前、24歳だった彼女が、僕に初めて作った料理がスパゲティミートソース。

あれは、間違いなくレトルトだった。

がん闘病の過程で、千恵は変わった。

その過程で得た大切なものを家族に遺した。

妻の竹ざるは今、娘が受け継いでいる。

 

自宅のバルコニーで梅を干す娘(2015年8月)

「うん、順調やね」

 

本日紹介する千恵のブログのタイトルは「小春日和」。

「小春日和」の本来の意味は、晩秋から初冬のころの穏やかな天気のこと。

桜が咲く季節に使う言葉ではありません。

春のように温暖な様子を「小春」と言い、「日和」には「天候」「空模様」や「晴天」といった意味があります。

「春」が使われているため、間違いやすい言葉。

日本語は、味わい深く、難しい。

 

以下、使い方を間違っておりますが、ご勘弁を。

 

小春日和(2007年4月7日)

 

桜.jpg 

咲いているところと、散っているところの差が激しいですね。

でも、何度見ても飽きない花です。

 

干し大根.jpg

家でできた干し大根。

時期にもよりますが、2週間近くでできあがります。

 

小春日和です。

天気が良い日は、洗濯物や布団以外にも、何でも干したくなってうずうずします。

 

冬は、料理前に刻んだ食材を竹ざるにのせ、2時間ほど干すだけで、味のしみこみも良くなるし、甘みも増します。

 

花レシピ:レンコン、ダイコン、ニンジン、ゴボウなどを乱切りにし、ザルに広げて干します。干した後に、自分の好きなドレッシングかマリネ液(醤油、好きなオイル、すりごま、柑橘類か酢)に漬け、片栗粉をまぶして揚げるだけ。やめられない止まらないおいしさです。

 

というわけで、

わが家のベランダには、季節によって、さまざまな物が干してあります。

今だと、ヨモギとかダイコンの葉っぱとか。

初夏は梅実。 

夏はトマトやナス。

秋冬は根菜類。

 

そして、干した後はもちろん、お料理。

 

夕飯1.jpg

 

シイタケは、干すことによってビタミンDやEの含有量が増加。

太陽にあたることで、食材の酵素がよく働き、タンパク質はアミノ酸に、デンプンは糖に分解されます。

これが、うまみや甘みの元になるのです。

栄養面でも食材がより生かされます。

日本人が、昔から食品の保存のために生み出してきた食材の生かし方ですね。 

味がぐっと深くなるので、余計な調味料もいりません。

新ジャガとシイタケの煮物は、ちょっとの醤油で十分です。 

夫はこれに、バターをちょっぴり落として食べていました。

バターと醤油。黄金の組み合わせですよね。

 

太陽のめぐみに、日々感謝。

でも、これからの季節は、うっかり帽子なしで外に出ると大変なことになります。

日焼けには、注意しなければ。