はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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「大地のうどん」と「うどん和助」

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見えない力が働いた

亡き妻との思い出の場所には、しばらく足が遠ざかっていた。

思い出すと、つらい。

涙があふれる。

それもまた、「すばらしい悲しみ」であることに気づいたのは、僕の場合、ずいぶん時間が経ってからだった。

 

昨春、大学生になった娘が「飲食店でアルバイトをしたい」と言い出した。

タウンワークで調べ、自分で面接を申し込んだ店が、自宅近くの「うどん和助」(福岡市城南区鳥飼)だった。

 

妻が生きていたころ、家族でよく通ったうどん店があった。

そこは、福岡市西区上山門の「大地のうどん」。豊前裏打ち会の名店だ。

「うどん和助」は、そこで働いていた男性が独立し、開業した店だった。

娘はそのことを知らなかった。

僕たち家族のことを覚えてくれていた「うどん和助」の大将は、娘を大歓迎してくれた。

ところが、世の中はそう甘くはない。

働き始めてすぐは、客に怒鳴られたり、仕事でミスをしたり。

落ち込んでばかりだった。

夜、部屋で泣いている日もあった。

僕は、どんなふうに声をかけていいのか分からなかった。

娘に温かいご飯を作ってあげることしかできなかった。

 

1年が過ぎ、和助に食事に行くと、会計時に大将が僕にこう言った。

「はなちゃんは、どんな仕事でも任せられるようになりました。後輩に指導もしています」

僕は思わず、大将の手を握りそうになった。

 

「うどん和助」で客の注文を聞く娘(2022年1月)

家では動きがスローな娘。驚いたことに、店ではテキパキと働く(2022年2月)

洗い物はめちゃくちゃ早い(2022年2月)

笑顔も見られるようになった(2022年2月)

今年3月、娘は1年間お世話になった「うどん和助」を退職した。

バイト最終日。仕事を終えた娘は大将と店員の皆さんに、みそ汁を振る舞った(2022年3月)
以下、妻が書いた15年前のブログ。感慨深い。
 
サブタイトルつけてみた(2007年4月15日)
 
福岡出身の尊敬すべき巨匠、リリー・フランキー氏の映画「東京タワー」公開を記念して
 
サブタイトルなどつけてみました(笑)
4月です。入学式の季節。
 
心機一転、名前も変えてみました。(わかる人には、わかる・・・)
 
今後ともよろしくお願いします。

 
さて。
 
いっつもいっつもマクロビ料理ばっかり食べさせているムスメと旦那。
 
ムスメはともかく、旦那は元々外食大好き人間ですので(以前は私もそうでした)、週末まで3食全てマクロビ料理は、可哀想な気もしていました。
 
そこで、「休日のランチくらい、外食で好きなもの食べていいよ」と声をかけてみたところ。
 
 
「うどんが食べたい・・・」
 
 
え・・・
 
 
そんなのでいいの?!
 
 
パスタとか、肉とか、ゴージャスな料理じゃなくていいの?
 
まあ、いいや。
 
うどんなら、大好きだし、私も一緒に食べられるから。
しかし、近場でおいしいうどん屋さん・・・肝心なお店がイマイチ思い浮かばない。
 
そこで、福岡でお店探しと言えば「へのさん」
 
 
調べました(旦那が)。
 
見つけました。
 
行ってみました。
 
「へのさん」いわく、「人気店だから、いつも並んでいる」
 
 
「大地のうどん」 
 
着いたのが12時過ぎ。時間がまだ早かったからか、2人しか並んでいません。
比較的早く入ることができました。
 
店内はカウンター8席。座敷席に4人かけテーブル4つ。もちろん、満席です。
 
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ワカメに、ごぼ天をトッピング。
ごぼ天のでかさにびっくりです。私の顔以上の大きさです。
 
 070415_125234.jpg
 
どうしよう・・・
とりあえず、ごぼ天をさくさく崩して、うどんをひっぱり出してみた。
 
この後、ごぼ天と格闘。
 揚げたてでサックサック。おいしい!!
 
うどんは細めでコシあり。ワカメもたっぷり入ってました。
 
でも、わたしは、ひと口50回は噛むように心がけているので、噛んでいる間にごぼ天、スープに沈んでふにゃふにゃに。
 
結果、10分くらいでスープがぎっとんぎっとんになりました。
油の海だったので、写真は、自粛します。
 
旦那もごぼ天だったのですが、スープを見るとすっきりと澄み切っています。
 
「さくさくの内に食べてしまわんけんたい。汚いなあ、お前のスープ」 
 
まるで、油汁です。これではスープは飲めません(ごめんなさい)。
でも、おいしかった。
 
極端な油の摂取は、肝臓にかなりの負担をかけます。
 
肝臓に腫瘍を抱えるがん患者としては、正しい食べ方だったと思い直して・・・
大きい声では言えないけど、
 
次回は、ごぼ天抜きにします。^^;
それか、4分の1サイズで。
誤解のないように言いますけど、ごぼ天、本当においしかったですよ。
 
「ごちそうさまでした」と声をかけ、店外に出ると・・・
 
15人以上並んでいました。
 
かなりの人気店のようです。
 
ラーメンじゃなくて、うどんでこんなに並んでいた店は、初めてでした。
 
おそるべし、へのさん。


「大地のうどん」
福岡市西区上山門2−1−18。 11:00~16:00&17:00~20:00、水曜休み。 Pあり。

添加物など一切使われていないメニュー。
旦那いわく、どんぶり物も最高!だそうです。(カツ丼食べとりました・・・)
 

ごぼ天の大きさに驚く娘(2007年7月)

2回目以降の訪問では、千恵はワカメうどんを注文。手前は友人の稲益先生(2007年7月)