はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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代替療法への葛藤

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最善を尽くした

がん闘病中の千恵は、自分の体の声に耳を澄まし、「ブラックジャック」の黒い点滴とがんセンターのホルモン治療を併用した。そして、すぐれなかった体調が良くなり、肺に転移したがんがいったん消滅した。
外で見ていると、何が効いているのかよくわからない。
混乱と葛藤の連続だった。
でも、千恵は、「しっかり食べることや寝ること、笑うことも含めて、全部効いているんじゃないかな。私は大丈夫。心配しなさんな」と言った。
あの厳しい状況の中で、ありとあらゆる情報をかき集め、実際に試して、最善を尽くした。
 
今でもそう思う。
 

みそ作りも治療の一環だった(2004年7月)

ジャーナリストの佐々木俊直さんは書評で「その葛藤こそが、逆にいまの時代の闘病のリアルな切実さとなっている」(2012年12月9日付、朝日新聞)。感謝です
書けること、書けないこと。(2007年4月29日)
 
代替療法のことを書かないのには、理由があった。
まず、私は医者ではない。
がんの治療は、人間にひとりとして同じ顔がないように、人によって治療も全く異なってくる。
100人のがんの人がいたら、100人とも治療法は異なる。
ある療法が私に効いたからといって、他の人に同じ療法が効くとは絶対に言えない。
手術、放射線抗がん剤の三大療法だけで完治する人だっているかもしれない。
 
だから私がそのことを書くことは、ともすれば、危険を伴う行為だ。
迷惑をかけてしまう人が出てくるかもしれない。
大げさかもしれないけれど、命を落とす人が出てくるかもしれない。
ゆえに、私のブログは「ただの主婦の日常の日記」だ。
こんな日々を送っているがん患者もいるのだ、と。
そう思って見てもらえればいいと思っている。
自分がやっていることを人には強制しないし、できない。
また、自分がやっている方法が良いとも言えない。
 
ただ、実感として、今やっている方法で全身に散らばっていたがんが縮小の方向を向き、体調が明らかに良くなっていることは確か。
でも、それだけのことだ。
私が一番最初に出会った免疫療法の先生は、世界で一番偉い人が頼みこんでも、ネットでどれだけ検索しても、絶対に出てこない人。免疫療法の基礎は、全てその先生から学んだ。
今でも、生活のベースはその先生が言っていることを守っている。
 
病気になった人が、自分で探して一番合う方法が見つかった時、それがその人の代替療法になるのではないだろうか。それは、人に聞いても見つけることはできないものだと感じている。自分の足で探し、相性の合うところを見つけ、そして一番自分に合ったものを、こつこつと続ける。
 
私のベースは、早寝早起き玄米生活。
まだ、第一歩を踏み出したばかりです。