循環は心地よい
断捨離を始めて1年。
毎日、使わないモノをひとつ捨てるようにしている。
どの部屋もすっきりした。
昨日も書棚の本を整理していると、娘から「メルカリっていう手もあるよ」と教えてもらった。
メルカリとは、無料で使えるフリマアプリ。自分の家の不要なものや見知らぬ誰かの不要なものをアプリやPCから売ったり、買ったりできるサービスのことだ。
さっそく、娘の指導を仰ぎながら、アプリをスマホにダウンロードして登録。
3冊出品したところ、1時間ほどで1冊売れた。
ちょっと興奮。
いや、かなり興奮した。
わが家には「まだ使えるけど、もう必要ないモノ」がたくさんある。
こういうアプリには縁がないと思っていたが、意外と簡単。
何でもかんでもゴミとして廃棄するのではなく、必要な人に使ってもらう。
高額転売の温床との批判もあるメルカリだが、正しく使えば、環境保全にも貢献できる。
今回は売値を低価格に設定したため、送料や手数料を差し引くと利益はほとんどないが、何よりも、モノの循環が心地よい。
さて、本日のブログは、千恵の「食料探し2007春 完結編」。
毎度登場する「ワラビの主」は、僕の母である。
母は、千恵のことを実の娘のようにかわいがってくれた。
ありがたかった。
千恵が他界した後も、僕は娘を連れて実家近くの山に通った。
幼い頃から母親の食料探しに付き合わされた娘は、今もタケノコ掘りが得意。
タケノコ掘りも、環境保全に必要不可欠な作業。
掘らなければ、山は荒れる。
こちらの循環も心地よい。
ワラビ〜お待たせしました(2007年4月29日)
福岡の某所。
ワラビの主から、「この場所は誰にも言ったらだめ」と言われたので、約束守ります。
福岡市内から車で45分ほど。大きな竹林のある山中へ到着。
ムスメ、いつの間に覚えたのか、すぐに食料を発見!
「タケノコタケノコ~」 と、うわごとのようにつぶやき、握り締めて離さない。
何があなたをそうさせるのか?
「タケノコの洋服脱がせる~」と言って、タケノコの皮を剥くのに夢中です。
そんな彼女は放っておいて(毎度毎度、すまん)
食料探しです。
ちょっと、開きかけているけど、摘んじゃいます。
う、美しい姿・・・食べちゃうんですけどね。
袋ひとつ分収穫があったので、「場所を変えよう」とワラビの主。
さらに車で10分ほど走りました。
着いた場所は、
まるで、ハイジが住んでいた山みたい。
奥の方は、竹林。
時々、「カコーン」「パキーン」と、竹の割れる音がして、何とも心地よい感じです。
一面、食べ物の宝庫みたいな傾斜面。
ほんとうに、気持ちがいい場所。
大の字になって眠りたい感じでした。
スギナです。
この草原は、ツクシがわんさか生える場所だと判明。
来年も来ることにします。
ワラビの主とムスメはせっせとワラビ摘み。
私はスギナとヨモギの収穫に夢中。
大量に収穫できたので、ワラビの主の家へ。
灰汁(あく)を取るため、食用の重曹を少々入れてゆでます。
ゆで汁は、真っ黒に変色。
色よくゆでたら、しばらく水にさらして、さらに灰汁を抜きます。
こんなに美しい緑に変わりました。
台所は、ワラビの芳しい香りでいっぱいです。
冷凍保存します。
ワラビの主が教えてくれた保存方法。
でも、香りと味を損なわないように、なるべく早く食べたいものですね。
隣のコンロでは、タケノコと馬鈴薯の煮物が出来上がっていました。
おいしそう~~~~!
主いわく、ワラビの味と香りを楽しむには、みそ汁が一番とのこと。
本当においしかったです。
他にも、タケノコと一緒に煮たり。天ぷらにしたり、醤油で煮て麺類の具にしたり・・・。
レシピがいっぱい浮かんできますね。
来年も、「秘密の場所」に行きたいと思います。