イタリア産チーズの濃厚な味
パスタ料理のカルボナーラに目がない私。
幼いころから父と行きつけのイタリア料理店「テシマ」(福岡市南区)のマダム、手嶋法子さんが「簡単だから作ってごらん」と、イタリア産の高級チーズと乾麺をプレゼントしてくれました。法子さんにレシピも教わり、人生初のカルボナーラ作りに挑戦しました。
ソースの材料は、卵黄、粉チーズ、生クリームが基本。フライパンにゆでたパスタを投入し、ベーコン、ゆで汁、あらかじめ合わせておいたソースを絡め、とろみが出てきたら火を止めます。皿に盛り、粉チーズと黒コショウを振れば完成。ポイントは、卵黄に火が入りすぎないように手早く仕上げること。濃厚でクリーミー。もん絶のおいしさでした。
父もパスタ料理が大好物。亡き母が結婚前に父に初めて振る舞った手料理は、ミートソーススパゲティだったそうです。「あれは明らかにレトルトだった」と父。新婚時代に作ったクリームシチューは「ドロドロした味のない食べ物」だったとか。幼い私に料理を厳しく教えた母ですが、若かりし頃のエピソードを聞いて「かわいい人だったんだなあ」と思わずにはいられませんでした。(安武はな)
【材料=4人分】
パスタ(細めの乾麺)320㌘、ベーコン80㌘、白ワイン(または日本酒)適量、オリーブオイル適量、塩適量、黒コショウ適量
<基本のソース>
卵黄4個、生クリーム120㏄、パルミジャーノレッジャーノ(粉チーズ)大さじ1
【作り方】
①沸騰したお湯に塩を入れる(水は1人前1㍑、塩は1人前10㌘がそれぞれ目安)。
②①にパスタを入れ、菜箸でゆっくり押し沈め、麺がくっつき合わないように軽く混ぜる。
③パスタをゆでている間にソースを作る。ボウルに卵黄、生クリーム、粉チーズを入れて混ぜる。
④フライパンにオリーブオイルを入れ、短冊切りにしたベーコンを炒める。
⑤④に白ワインを一振り加える。アルコールを飛ばし、パスタのゆで汁をお玉1、2杯加えておく。
⑥ゆで上がったパスタを⑤に入れる。
⑦⑥に③を加え、パスタに手早く絡める。塩加減や水分が足りない場合は、塩とゆで汁を加えて味を調える。
⑧フライパンの周りにとろみが出てきたら火を止める。卵黄に火が入りすぎないように注意する。
⑨皿に盛り、粉チーズと黒コショウを振る。
以下、母のブログ「イカ墨のパスタ」です。
レシピを残してくれた母に感謝。今度、私も作ってみます。
イカ墨のパスタ(2007年5月1日)
スローフードの発祥の国、イタリア。
知人のお土産にイカ墨のパスタをいただきました。
本来ならば、イカ墨もだめなんでしょうけれど(食事療法中)。
いただいたものを捨てるほど、私はマクロビかぶれではありません。
全てのものを、ありがたくいただきます。
でも、イカ墨のパスタは作ったことない。
はて、どうしよう・・・。
7月にイタリアに嫁ぐ友人に聞いたところ、「何でも合うよ。初めて作るんだったら、トマトソースなんかいいんじゃない?」とアドバイスもらったので、創作してみることにしました。
フライパンにオリーブオイルを入れ、ニンニクをひとかけら入れて熱します。
いい香りがしてきたらスライスしたタマネギ、ニンジン、セロリにキノコを加えて色よく炒めます。
野菜がしんなりしてきたら、 ホールトマトを一缶入れてしばらく煮込むだけ。
その間にパスタをゆで、ゆで汁を少々加えたソースをパスタにからめたら出来上がり。
パセリや香草などを散らすといいでしょう。
ほんのりイカ墨の香りがして、とてもおいしかったです。
イカ墨の料理と言えば、一昨年、沖縄に行った時に食べたイカの墨汁。
ヨモギがたっぷり入っていて、本当においしかった。
また食べたい料理です。
追記
ことし3月、タカコナカムラさんの夫で、ACQUAPAZZA(東京・南青山)のオーナーシェフ日高良実さんの料理を食べる機会がありました。魚介や野菜など素材の持ち味を活かしたイタリアンはどれも感動の味。人生初のアクアパッツァもいただきました。その感動をお裾分けしたくて、レシピ本を紹介したいと思います。日高シェフのイタリアンがご家庭でも楽しめますよ。