はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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別れの悲しみを考えることは、大切な人との生き方を考えること

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セイジとヨウイチ

「お前が悲しんどる姿やら見とうない」

そう言って、彼らはずっと一緒に過ごしてくれた。

2年前、セイジとヨウイチと僕の3人は、目的もなく、沖縄県宮古島に遊びに出かけた。

飲んで食って、歌って笑った。

セイジと僕は、高校の同級生。

ヨウイチと僕は、幼稚園、小学校、中学校の同級生。

セイジとヨウイチの2人に直接の接点はなかった。

あるとすれば、闘病中の千恵をずっと見守り続けてくれたこと。

だが、お互いを知ることはなかった。

 

2人が初めて出会ったのは、13年前。千恵の追悼コンサート「いのちのうた」(2009年10月31日、住吉神社能楽殿)のスタッフとして運営を手伝ったのがきっかけだった。

20代、30代の頃、言葉では言い尽くせないほどの苦労をした2人。

それなのに、夜の中洲でギターの弾き語りに付き合ってくれたり、「いのちのうた」のチケットを大量に購入してくれたり。

苦労人の2人から、苦しいとき、絶妙のタイミングで助けてもらった。

 

いつも一緒にいるわけではないが、付き合いは長い。

ほどよい距離感。それでいて「お前はやっぱりバカやのう」と言い合える仲。

僕には、そんな関係が心地よかった。

こいつらに安心してもらうためにも、泣いてばかりはいられなかった。

 

誰だって、いつか死ぬ。別れる日は必ず訪れる。

大切な人との生き方を考えよう、とあらためて思う。

左がセイジ、右がヨウイチ。宮古島で(2020年12月13日)

セイジと中洲で弾き語り。観客は娘と友人の計4人だった(2009年10月16日)

はなはヨウイチを「よういっちゃん」と呼ぶ。三瀬村のイノシシ料理店で(2007年11月11日)

「いのちのうた」ではいつも力を貸してくれたヨウイチ(2016年9月3日)

セイジのギターで歌った「パパのウタ/作詞・作曲:コヤナギシンジ」(2021年11月20日)撮影:chiyori

千恵の追悼コンサート「いのちのうた」の楽屋。ここでセイジとヨウイチは初めて出会った(2009年10月31日)

男3人で宮古島旅行(2020年12月12日)

宮古島の海を撮影(2020年12月13日)

仲間たちとウェイクボードに没頭しているときは「グリーフ(悲嘆)」が薄まる。常福寺北九州市)の住職、堀田さんが船を出してくれる。堀田さんも「いのちのうた」で出会ったひとり。

福岡県芦屋町遠賀川河口でウェイクボードを楽しむ(2019年8月25日)

 

本日紹介する千恵のブログのタイトルは「涙から立ち直る方法」。

15年前の5月。千恵も同じようなことを考えていたんだな。

涙から立ち直る方法(2007年5月7日)

 

先月採ってきたヨモギに根がつきました^^

070503_113432.jpg

 

さて。

午後から、先日日記にも書いた、がんの患者さんのご家族に会いに行ってきました。

 

ここ2カ月の間に、検査、告知、ステージの告知、余命宣告、入院、手術・・・と立て続けだったみたいで、本当に辛い日々だったことと思います。これから治療方法などが決まっていくでしょうし、まだまだ辛い日々は続いていくのだろうかと想像しただけで、私も切ない気持ちになりました。

 

それと同時に、自分が一番最初に告知を受けた日々のことを思い出したりもしました。

告知の場所こそ違うけれど、 がんの患者は、寄り添える部分が多々あります。

身体の一部を失う悲しみ、苦しみ。

治療の苦しみ。 

一生抱えていかなければならない、再発・転移の恐怖心。

 

ご家族から、「千恵さんは、どうやって立ち直ったのですか?」と聞かれたのですが、うまく答えることができなくて申し訳なかったです。

 

でも帰り道、ショパンのピアノコンチェルトを爆音で聴きながら、いろんなことを考えながら帰ってきましたが。

 

立ち直る方法って、言葉でうまく言えないけれど、やっぱり、時間の経過なのかもしれない、と思ったりしました。

 

また、再発の時は、ムスメが毎日「しっこ漏らしたー。うんこが出たー」状態だったので、それもよかったのかな、と^^;

 

つまり、そのこと(病気のこと)ばかりを考えていたら、辛いんですよね。

体力が許すならば、外に出て、楽しいことを考えて、おいしいものを食べて、大いに笑って、歌って過ごす。それも大事なことだと思います。

仕事に没頭するのもいい。

趣味があると、もっといい。 

 

かく言う私も、告知を受けた当初は、病気のことしか考えられなくて。

辛くて、苦しくて。

長い長いトンネルを抜けるのに、どれだけ時間を要したかわかりません。

 

でもいつの間にか、そこの部分(辛い、苦しいばかりの日々)からは抜け出せている自分がいます。

 

たくさんの支えと、学びを受けながら、ここまでたどり着いたんだろうし、これからも後ろを振り返らずに前だけを向いて歩まなければ、と思い直した次第です。

がんを抱えている多くの患者さんが、苦しみから抜け出せることを祈りながら。

 

追記:病を克服した人に会うのは、免疫力がかなり上がりますよね。

 

【語り合いワークショップのご案内】

6月5日(日)午後2時から、六本松蔦屋書店(福岡市中央区六本松4-2-1)で「悲しみ」を語り合うワークショップを開きます。先日、ファシリテーターを務める山口覚さんが、このワークショップをFacebookで紹介してくれました。コメント欄には、とても素敵な言葉が書き込まれていました。

いつかやってくる大切な人との別れを考えるのは、今そばにいる大切な人との生き方を考える機会になると思っています。この場が支えになっている人にはもちろん、その必要性がピンとこない人にも知っていただきたい場です。

投稿者は、友人の長濱百合子さん。子育て中のお母さんです。僕が伝え切れてなかったことをとてもわかりやすく言語化してくれました。長濱さん、ありがとうございました。

誰もが当事者。誰でも参加できます。大切な人と幸せな今を過ごすためにも語り合いましょう。問い合わせ・申し込みは、六本松蔦屋書店=092-731-7760=まで。

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