3度倒れる
会社員時代、僕は意識を失って倒れることが3度あった。
その都度、娘には怖い思いをさせて申し訳なかった。
最初は、出版を祝ってもらった2012年4月30日の夜、急性胆嚢炎で病院に緊急搬送。
当時9歳の娘が救急車を呼んでくれた。
次は、2018年12月1日に風呂で失神。
僕は失禁し、便を漏らしていた。娘の泣き叫ぶ声で意識を取り戻した。
3度目は、2019年5月9日の午前2時だった。
腹痛で目が覚め、トイレから出た瞬間、めまいを起こして倒れた。
トイレの扉近くに置いていたみそ甕に頭を打ちつけた。
廊下にはおびただしい量の血溜まり。傷は深く、頭を7針縫う重傷だった。
娘は、僕の汚れた体を拭き、食事を作ってくれた。
いずれも、娘がいたから助かった。
※詳しくは「はなちゃんのみそ汁 青春篇」(文藝春秋)
以下、本日紹介する千恵のブログ。
不覚にも3度倒れ、娘に介護をしてもらった。
妻がブログに残した娘のつぶやきは、父子の未来を予言していたかのようにも思える。
おもらしちゃん(2007年5月17日)
長女です。
だから、ここは、トイレですってば。
朝起きてリビングに行くと、布団にうつぶせになってもじもじしているムスメ。
何だか、おかしい。
おしりが、もっこりしている。
きましたよ、きましたよ。
久々の、うんこもらし。
叱るのをぐっと我慢して、トイレにうんこを流し、お風呂でお尻を洗い、ムスメに聞きました。
「おしっこは、せんでいいね?」
「出らんよ」
「そおね。じゃあ、体操服に着替えておいで~」
その後、
旦那が作った梅醤番茶を飲み、旦那が作ったみそ汁とご飯をいただいていたら。
ムスメ、食事が終わるころに、
「おしっこ~」と言って、トイレにかけて行きました。
しかし、いつもならすぐに戻ってくるのに、戻ってこない。
母親の嫌な予感アンテナ、ぴぴっと作動。
トイレに行ってみると・・・
トイレの床一面、おしっこの海。
「だからさっきおしっこ出ないの?って聞いたでしょ~~~!」とつい叱ってしまい・・・。
ムスメ、おもらししたことがショックだったのか、恥ずかしかったのか、目に涙を浮かべてウルウル。
すると、旦那がヘルプ。
すぐにムスメを小脇に抱えてお風呂に連れて行ってくれました。
私はトイレの床掃除開始です。ついでに便器も磨き上げます。
黙々と掃除をしていると、旦那がムスメと何やら話しています。
耳をすませて聞いていると・・・。
ムスメ「パパとママがしわしわのおじいちゃんとおばあちゃんになって、おしっこしかぶったら(お漏らししたら)、はなちゃんがオムツ替えたり、お尻洗ってあげんといかんのよね?」
旦那と二人で、脱力です。もう、叱るのはやめにしました。
ご名答。
どこで覚えてくるんでしょ?
「そりゃ、そうやね。どうぞよろしくね」と答えてあげました。