はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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娘、屋台デビュー

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亡き妻との思い出の味

昨夜、娘のリクエストで屋台に行った。
福岡三越の前にある屋台「味府」。
餃子とラーメンがうまい。
記者時代、大将には随分、お世話になった。
その大将も病で亡くなり、今は奥さんが店主として「味府」を守っている。
娘にとっては、この日が屋台デビューだった。
 
亡き妻千恵も、僕と一緒に何度も訪れた「味府」。
実は、しばらくこの店を訪れることができなかった。
つらくて無理だった。
再訪したのは、つい最近のことだ。
 
「はなちゃん、いらっしゃい。長いこと、待っとったよ。おばちゃんはね、あんたのこと、よう知っとるとよ。さあ、何にするね。何でもおいしかよ」
店主の言葉に、緊張気味だった娘の表情が一気に和らいだ。
隣のおじさんも巻き込んで、盛り上がった。
 
2週間ほど前、僕は14年ぶりに「味府」を訪れた。
隣の席には、東京から観光で福岡を訪れた若い女性の二人連れ。
「福岡のおいしい店を知りたい」という女性の問いかけに、他の客たちも反応し、いつの間にか、屋台の中はグルメ情報の交換会になった。
 
福岡から釜山まではわずか200キロ。鹿児島より近い。
古代からアジアに開けた港町だったことが、開けっぴろげな市民性につながっているのだろう。屋台の狭い空間で、知らないもの同士が身を寄せ合ってワイワイ楽しむ。屋外の開放感もあってか、居酒屋とは全く違う雰囲気だ。
 
餃子、牛タン、ラーメンを平らげ、幸せな時間を満喫。お勘定を済ませて帰ろうとしたら、隣のおじさんに呼び止められた。
「娘さんとの記念に一枚撮っちゃろう」と、僕のスマホで写真を撮影してくれた。

屋台「味府」(2022年6月8日)

油膜を張ってない豚骨ラーメン。コクがあるのに胃にもたれない(2022年6月8日)

わが家は昔も今も棒ラーメン。シンプルな味が好きです。