骨転移とリンパ浮腫
15年前のちょうど今頃だった。
がんによる体への悪影響が出始めた。
骨転移による痛み、そして腕と手がパンパンに腫れるリンパ浮腫。
はなは千恵の不調に気づいたのか。
わがままを言わなくなった。
以下は、本日紹介する千恵のブログ。
「ママ、抱っこ」と言わなくなった娘の話。
骨の痛みに対する考え方(2007年6月1日)
骨にちょこちょこ痛みを感じる時がある。
でも、継続はしない。
痛い日があったり、翌日はなかったり、続いていたり。
「ちょっと気になるな~」と思っていたら、翌日は消えていたり。
私には骨転移がある。転移の場所もある程度わかっているので、痛みには敏感でありたい。
わかっている場所がうずく場合は、それなりのお手当をほどこす。
すると、治まることが多い。
骨シンチグラム(骨の転移を確かめる検査)に映っていなかった場所がうずく場合は?
骨シンチ担当の放射線医師によれば、骨シンチ検査では、おおよそのことしかわからないそうだ。よく動かす関節や、ちょっとしたことで痛めている関節等や、弱っていたり、新陳代謝が激しい箇所にも放射線物質が集まってきて、画像に映ることもあるので。
だから、骨の転移の検査は、骨シンチだけに頼ることなく、他の検査も重ねて、治療方法が総合的に判断されるのだ。骨折等は、レントゲンで確認される。
乳がんの場合は、骨、肺、肝臓に最も転移が起こりやすい。
私の場合も、嬉しくないことに、オールクリア?
全てに転移を持っています。
骨に関しては、乳房に近い胸骨、肋骨、または、体の中心の背骨、大腿骨等に転移しやすい。
乳がん歴のある人なら、骨や関節の痛みには敏感であった方がいい。
放っておくと、特に、体の中心にある首や背骨の場合、がんで骨が潰されて、手足などに麻痺が起こり、日常生活に支障が出るからだ。
目安は、眠れなくなるほどの痛み。
そこまで放っておいてはいけない。
私の場合、体の各方面に多数数えられた骨転移だが、実際に痛みを感じていたのは、左の肋骨だけ。昨年の秋、治療を始める前に、押さえると激痛が走り、眠りにも支障があるほど痛かったあばらの痛みは、現在は、ない。
継続的な痛みではない場合は、何だろうかとも思うんだけど、あまり気にしない方がいいのか、敏感になった方がいいのか。
長く続くようなら要注意だけれども、様子を見ながら判断することにしましょう。
骨も、細胞と同じく、生まれ変わって、新しく作られていくものですから。
腰の痛みの可能性としては、二つ。
1、骨転移の痛み?
2、もしかしたら、衰えていた生殖機能の復活の兆し?
眠れなくなるほどの激痛ではない。重い物を持つと、時々、みしみしと感じる。
例えるなら、女性なら誰しも感じたことのある生理時の独特のうずき感。
ちょっと、うずく腰の痛みを、良い方向に向けていたいものです。
残念なことがあるとすれば、一つだけ。
骨転移をした日から、ムスメを立って抱くことができなくなったこと。
何しろ、現在15キロもある巨体ですから^^;
「ごめんね。ままはビョーキで痛いからね、抱っこできないの」と言った日から、ムスメは、私に向かって「抱っこ~」と言わなくなった。たったの一度も。
小さいなりに、何かを感じ取っているのだと思う。
我慢もさせているはずだ。
そのかわり、立って抱くことはできないが、日に二回ほど、床に座って、ぎゅ~っと抱きしめている。風呂の中でも、一緒に温まりながら、ぎゅ~っと抱きしめる。
照れて、うれしそうに体を寄せてくるムスメ。
できる範囲で愛情を注ぐことは、できるんだな。
オリエンタルなアレンジ。
紫のダリア、ミニパイン、まりも(ガーベラの新種)、サンタンカ(オレンジ色の花)。
難しいけれど、どう生けるかを考える過程は、楽しい。
花に集中する時間は、全てを忘れて過ごせる貴重な時間。
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