「お前が寂しかろうと思ってな」
2008年8月1日、自宅近くの大濠公園では恒例の花火大会が催された。
千恵が亡くなって約3週間。まだ、現実を受け止めることができなかった頃だ。
僕たち親子は、バルコニーにデッキチェアを並べて、夜空に上がる花火を眺めていた。
しばらくすると、インターホンのチャイムが鳴った。
玄関には、友人で運送会社社長の松尾陽一が寿司桶とビールを持って立っていた。
外国の女性と同伴だった。
僕が「誰?」と聞くと、陽一は「お前が寂しかろうと思ってな」。
女性は、福岡で日本語を勉強中のウクライナ人だった。
陽一の気持ちはうれしかったが、ウクライナからの訪問客に楽しんでもらえるような話題など思い浮かばなかった。女性は、事前にわが家の事情を聞かされているようだった。連れて来られたものの、どう声をかけて良いのかわからず、戸惑っているようにも見えた。それがまた申し訳なかった。
とりあえず、娘と記念撮影。
花火大会の正式名称は「西日本大濠花火大会」。
福岡の夏の風物詩として長年親しまれてきたが、2018年の大会をもって終了した。
夏の終わりの贈り物(2007年8月21日)
8月が終わりますね。
いつも読んでくださっている皆様へ。
心ばかりの夏の終わりのプレゼント(写真だけど‥)。
わが家のバルコニーから見える花火大会です。
いつもはたくさんの人と一緒に見るのですが、今年は治療の直後ということもあり、どんな反応が出るかわからなかったので、初めて家族だけで見ました。
おお〜
た〜まや〜
とここで、旦那が「座って見なよ」と、デッキチェアを持ってきてくれました。
うわあ~、どういう風の吹き回し?
ありがと~。
一人優雅に、デッキチェアに座って眺めました。
余は満足じゃ~
綺麗ねえ~
う〜ん
・・・
ぐーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大体、1・2・3・グーーーzzzz
な人なので、「座って優雅に花火を見る」なんてことしたらいけなかったのですね。
ほのかな音にふと気がついたら。
フィナーレばんざーい!
あわてて撮ったけど、もう終了~、みたいな(ごめんなすって!)。
ちなみに、この夜景の中に見える、とあるコインパーキングに、
先日起きた暴力団幹部発砲事件の乗り捨てられた白いワゴンが停められていたわけです。
言っときますけど、乗り捨てたの、私じゃないですからね。
その後、寂しい夜空を振り返りつつ、リビングに戻ったら、
ムスメがリビングのソファの上でぐったりと果てていました。
恐らく、花火を一緒に楽しもうと、
「ねえ、まま~。花火、綺麗だよおお。ねえ~まま~!」と、何度もチャレンジして。
「ママは絶対に起きない」ということがわかったので、
リビングに戻って眠気と闘っていたのでしょう。
ごめんよ、ムスメ。
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