待つ時間は、至福の時間
台風14号の影響で外に出ることができなかった19日夜。
娘が夕食を作ってくれた。
パパは、カボス割りの麦焼酎を飲みながら、夕食の出来上がりを待った。
朝食の塩むすびのお礼なのか、台風でアルバイト先が休みになったからなのか。
理由はよく分からないが、これほどうれしいことはない。
「あるもので作るから、できたものを食べてね」
出来上がりを待つ時間は、至福の時間だった。
妻が生きていたころは、帰宅すると、いつも夕食が準備されていた。
それが当たり前の日常だったから、感謝の気持ちが薄かったような気がする。
自分が家事や子育てをするようになって、思い知らされた。
「当たり前の日常」に、あぐらをかいてはいけないのだ、と。
娘が作った料理は、肉巻きおにぎりとキュウリの韓国風ピリ辛漬け、チキンスープ。
肉巻きおにぎりは、小学生時代の得意料理だった。
小学生の頃は、一品作るのが精一杯だった。
19歳になった今は、主菜、副菜、汁物を同時に作る。
3品の調理時間は約30分。
調理しながら、洗い物もする。
パパは、焼酎2杯で良い気分に。
お腹も満たされ、「もう寝ようかな」とつぶやくと、
「お風呂に入りなさい」と叱られた。
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