無農薬に込めた思い
今年も新米がおいしい季節になった。
わが家の朝は、無農薬栽培の玄米を炊く。
口に含むと、もぞもぞするような感触があった。
米に交じったもみ殻だった。
それを見て、無農薬栽培にこだわり続けたある農家を思い出した。
15年前、千恵は、あることがきっかけで、その農家を応援するようになった。
こげなもん、食えるか(2007年10月30日)
さまざまな生産者の方が農産物や加工品を出品されています。
その中に、農薬や化学肥料を使わず野菜、米を栽培されている進利行さん(福岡県みやこ町)のコーナーがあります。
その進さんが作った無農薬の合鴨米に、クレームがつきました。
「もみ殻が入ってる。こげなもん、食えるか」
私も進さんの合鴨米を食べました。
確かに、粟や稗の小さなもみ殻が多少混じっていました。
けれど、気づけば口から出せばいいし、米を研いだ後、水を張ったときに、雑穀やもみ殻は軽いから浮いてきますので、網ですくえば済みます。
もし、この時、私がレジにいたら、グーで軽くジャブしていたかもしれませんね。
もし、この時、私がレジにいたら、グーで軽くジャブしていたかもしれませんね。
「出直してこーい!」と。
進さんは、お兄さんを農薬中毒で亡くされたそうです。
農薬がまかれた田んぼに入ったお兄さんは、帰らぬ人となりました。
それ以来、進さんは、農薬を使うことをやめたそうです。
お米がどのような過程で出来ていくのか。
合鴨農法がどれだけ大変なことなのか。
この方は、全くわかってないのでしょうね。
タカコ ナカムラさんが本に書いていました。
リンク
以前、ブラウンライス・カフェで扱っていた雑穀ブレンドに、「もみ殻が混じっている」とクレームがあったそうです。
タカコさんは、クレームの元となった品物を手に、生産者を訪ねました。
その生産者の方は、一人黙々と手作業で、目の細かいザルで何度も何度も雑穀を振るいにかけていらっしゃったそうです。
その姿を見てタカコさんは「意地でもこの人を応援しなければ」と思ったそうです。
めらめらと闘志を燃やした私は、進さんの「団子粉」でレシピを考えました。
店頭で団子を焼き、試食販売を行ったのです。
団子と醤油を焼く香りが漂いました。
その香りにつられてお店に入ってくる方もいらっしゃいました。
来るお客さん全てに、私はアホのように繰り返しました。
「進さんの自家製団子粉で作りました。おいしいですよ」と。
無理矢理食べさせられた人も、びっくりするような笑顔を返してくれました。
「おいしい、これ。買うわ」と、棚にあった団子粉は瞬く間に売り切れました。
「おいしい、これ。買うわ」と、棚にあった団子粉は瞬く間に売り切れました。
とっても、うれしかったです。
私は、進さんに会ったことはありません。
でも、応援したい。
本物を作る人は、これからの日本の未来を担う大事な大事な人々です。
日本の未来を考えて、消費者のことを考えて、懸命に無農薬で農業に取り組んでいる進さんに、誰が文句を言えるでしょうか。
千恵が他界して、その4年後。
僕と娘は、佐賀県の古場で農業を始めた。
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安武千恵追悼コンサート「いのちのうた 第15章 〜俺たちは家族だ!〜」
2022年12月3日(土)
15:00 開演 ( 14:00 開場 )
会場:ブードゥーラウンジ(福岡市中央区舞鶴1-8-38 WAVE BLDG 4階)
出演:三宅伸治 / ウルフルケイスケ / タニー&ヤノ / 梶浦雅弘(Dr.)/ 渡辺圭一(Ba.)/ HNS / みそ汁ホーンズ
前売り券4,500円、当日券5,000円、小学生以下無料
※いずれも入場料+1ドリンク500円
チケット販売:チケットぴあ(セブン-イレブン)https://t.pia.jp/
Pコード 228-545
問い合わせ先:ブードゥーラウンジ(092-732-4662)
チケット予約(取り置き)の場合は、yasutake911@gmail.com(安武信吾)
または、以下のサイトでも申し込みを受け付けています。
コンサート当日、会場入り口でチケット代をお支払いください。
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