弁当箱に詰め込んだメッセージ
今年、娘はサンタさんへの手紙を書かなかった。
10代最後のクリスマスだったのに。
クリスマスは、贈り物の形をした愛情や思いやりを交わす日でもある。
そして、何よりも、娘の喜ぶ顔が見たい。
実は、3カ月前から娘へのプレゼントを決めていた。
今年9月に弁当箱を作るワークショップに参加した。
これまで、娘の弁当は何百回と作ってきたが、弁当箱を作ったのは初めてだった。
弁当箱作りは、木工房「テノ森」(福岡県福津市)の細井護さんが指導してくれた。
製作に費やした9時間は、僕の寿命の一部。
お金があれば、欲しいものは手に入る。
生きるために、最低限のお金は必要だ。
でも、それ以上に大切なものがある。
幸福な暮らしに必要なものは何か。
妻が娘に遺してくれた経験、プライスレスな価値を忘れないように。
そんなメッセージを弁当箱に詰め込んだ。
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