娘の小さな国際交流(昨日の続き)
僕が中洲で路上ライブをやっていた7日の夜、娘は、アルバイト先の「すし宗」(福岡市中央区六本松)で、異文化コミュニケーションを体験していた。翌朝、娘からスマホに送られてきたLINEのメッセージで、そのことを知った。
以下、娘からのメッセージ(原文のまま掲載)。
昨日「すし宗」に、耳が聞こえなくて、
声もあまり出せないアメリカ出身の女性の方が1人で食べに来たの。
はなが出勤した時に、宗さんに「きょうは、はなちゃんに大役がある」って言われて、
「俺らよりも英語が分かるはなちゃんに通訳を頼んだ」って笑
女性は、自分が思ったことは、全てGoogle翻訳に打ち込んで見せてくれるから、
はなも真似して全て会話はGoogle翻訳。
日本を訪れて約2カ月で、昨日は福岡最後の夜。
福岡で食べて1番美味しかった食べ物を聞いたら、「馬刺し」笑
外国の人は、生の魚とか生のお肉に抵抗あると思ってたけど、その人はそうでもないみたい。
次は大分に行くらしい。
宗さんが仕事してる間は、こんな感じでずっと、はなと女性でGoogle翻訳で会話してたよ。
「ありがとう」の手話も教えてくれて、はなが「はなちゃんのみそ汁」っていう映画のモデルってことも話したら、女性が「日本語を勉強して、映画も本も見ます」って。
「もし、英語版が出れば、私が1番の購入者になります」って言ってくれた笑
名刺をもらったんだけど、家に帰ってきて、その日のインスタのストーリー見たら。
耳が聞こえない人と会話するのが初めてだったから、
昨日はいい体験ができたし、いい日だった!
すし宗では、いろんな出会いがあるね。
メッセージを読んで、娘の世界がぐっと広がったように感じた。
価値観の大部分は、生まれ育った環境によってつくられる。
異なる国で育ち、自分とは異なるバックグラウンドを持つ人と交流することで、多様な価値観に触れることができる。ろうあ者の米国人を相手に、積極的に意思疎通を図り、良好な人間関係を築いた経験は、きっと将来の役に立つはずだ。
そして、一番驚いたのは、中学時代にいじめの原因になり、ずっと避け続けていた「映画」の話をコミュニケーションの手段として自分から打ち明けたこと。
はなの心が大人になった。そんな気がした。
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