ファスティング
15年前の春、僕は1週間、糸島の断食道場に寝泊まりした。
断食と言っても、修行僧が行うような完全絶食ではなく、
4日目からは、重湯などの回復食を少しずつ体に入れる。
信じられないほど、脳がリフレッシュし、体調が良くなった。
味覚も敏感になり、薄味の食事でも十分満足できるようになった。
まるで、体をリセットする感覚。
消化器官を休める必要性と過食の怖さを思い知った。
断食道場に隔離された初日。
妻がブログで、僕がケガをした本当の理由を暴露した。
春の珍事(2008年4月19日)
てなことで、旦那を隔離したので、書きまーーす。
1カ月ほど前、大村に帰省した後、福岡に戻ってきて、その日の夕飯を食べている時に、ようやく旦那の左目の横にあった絆創膏に気がついたわたし。
「それ、どーしたの?!」
「柱に激突したっちゃん。切れ目から血が噴き出してしばらく血が止まらんかったとって。痛みで動けんし、恥ずかしいし・・・メガネのレンズまで取れてしまった・・・」とな。
じゅ、重傷ですな。
今まで、そんなことなかったが故に、
「だ、大丈夫?」と、その日は一応心配してみたが、もう大丈夫そうだったので、時間とともに治るだろうと、忘れつつあった。
その次の週。
これまた夕飯時に、ふと思い出して、
「そう言えばさあ、その目の上の怪我やけどさ~。メガネのレンズまで取れたっちゃろ?
エレベーター降りて、どこをどうよそ見してたら、そんなにまで激しく柱に激突するわけ?」と聞いてみた。
ビールを軽く飲んでいたためか、上機嫌だった旦那。
ご機嫌な感じで話し出した。
「実はさ~、前を、綺麗なスカートを履いている女性が歩いててさ~」
「・・・。ま、まさか・・・そのスカートの女性に見とれとってぶつかったとか、ないよね?」
「ふわふわっとした綺麗なスカートでさあ~・・・春を感じたんよ」
・・・。
ひとりで勝手に春を感じててください。
シフォンのスカートに見とれて激しく柱に激突した旦那にパンチするつもりで、激しくぽちっと押してほしい(笑)