幼い娘に助けられ
先日投稿したブログ『漫画「はなが幸せなら、パパも幸せ(後編)」』に、次のようなコメントが寄せられました。
2年前に主人が亡くなり、長男はひとり暮らし、長女は昨年結婚し、今は犬と2人です。子どもが幸せなのが一番ですが、実際は寂しくて仕方ないです。楽しみとか趣味を見つけないとと焦るばかりです。
コメントを書き込んでくれた「たよさん」に、どう返信したらいいのか。
悩みました。
恐らく、僕と同世代の方でしょう。
お気持ち、よくわかります。
寂しいですよね。
僕も妻を亡くして、しばらくは、寂しくて仕方がありませんでした。
でも、ふと気づいたのです。
無理をしてでも、笑うことです。笑うと一瞬ですが、心が楽になります。寂しさにふたをしてくれるんですね。効果抜群でした。
亡き妻も、がん闘病がつらかったときは、笑えるネタを探していました。
綾小路きみまろさんや清水ミチコさんのライブを収録したCDを何度も聴いて、そのネタをパクってブログに書いていました。妻のブログの読者は、がん患者さんが多かったので、一緒に笑いたかったのだと思います。
僕の場合、幼い娘に笑わせてもらいました。不思議な絵を描いてくれたり、意味不明な手紙をくれたり、モノマネをしながら歌ってくれたり。
忘れられないのはダンスです。娘は「パパ、そんな悲しい顔をしとらんで一緒に踊ろうよ」と僕の手を引き、テレビアニメ「ハートキャッチプリキュア!」の曲の振り付けを教えてくれました。いつも、お風呂で練習しました。すっぽんぽんの2人。汗をかきかき、ゲラゲラ笑いながら踊りました。今でもまだ踊れます。娘には本当に感謝しています。
あれから16年。成人した娘は、もう、パパと遊んでくれません。彼氏もできました。そりゃそうです。でも、長い間、親子で支え合い、あまりに濃密な関係だっただけに、現実をなかなか受け入れられませんでした。妻を亡くしたときとは違う、別の寂しさに襲われました。
1人で家に閉じこもっていても、何も解決しないので、外に出ました。
ここでも「笑い」に救われました。海でウェイクボードに乗り、中洲の路上でウクレレを演奏し、2年前からは、ボクシングを始めました。全部、下手くそです。下手だからいいのです。笑わせるつもりはないのに周囲は爆笑の渦。みんなに「下手やなあ」と、ちゃかされながら、人生を楽しんでいます。加えて、趣味を通じてコミュニティができたこともプラスに働きました。仲間がいなければ、なかなか継続できませんからね。
近い将来、娘が家を出たら、ネコを飼おうと思っています。足元にすり寄ってきて、にゃーと鳴かれたら、たまりません。ネコと自分。互いの存在を根底から支え合う関係が築けそうな気がします。
もしかしたら、ネコの動画を撮影しながら、にやけているかもしれません。
その動画をブログに投稿したりして。
ネコつながりの仲間ができたりして。
なんだか、ワクワクしてきました。
話がそれましたが、伝えたかったのは、僕の場合、寂しさには、その対極にある「笑い」が効果的だったということ。少しでも、たよさんの参考になれば、うれしいです。
生きづらさを感じたとき。悲しいとき、苦しいとき。このコンサートも元気になれる“特効薬”です。タニー&ヤノのおふたりはマジで面白いです。僕も下手なサックスを演奏します。どうか、思う存分、笑ってください。
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