食の力
娘の彼氏、ねすたの体調が良い。手前味噌だが、ほぼ毎日、わが家の手料理を食べていることが関係しているのかもしれない。
きょうの朝食は、タケノコのみそ汁と卵かけご飯と辛子明太子。
ご飯は玄米の七分つきに麦を混ぜたものだ。
「ねすた、最近、風邪をひかなくなったな」
「本当ですね。そういえば、ずっと体調がいいです」。
本人は気づいてなかったようだ。
昨年の春ぐらいから、週5のペースでわが家で食事をするようになった。
朝は、野菜たっぷりのみそ汁と分つき米。昼は娘が作った弁当を持たせ、夜は肉か魚の料理を出すように心がけた。知り合ったばかりのころは、月に一度は風邪や腹痛などで寝込んでいたが、今年に入ってからは心身ともに良好。体調を崩すどころか、僕の血圧を測ってくれることもある。
ねすたは食事の際、いつも、食卓から亡き妻の遺影に向かって「いただきます」「ごちそうさま」を言う。食の大切さを教えてくれた妻のことも頭の隅に置いてくれているのならば、これほどうれしいことはない。
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