暮らし
娘が仕掛けたサプライズ 仕事を終え、自宅に着くと、クラッカーの音が鳴り響いた。友人たちが、わが家のリビングで待ち伏せしていた。ドラえもんの格好をしたお母さんもいた。 2014年9月11日。51歳の誕生日。小学生の娘が僕の友人らと連絡を取り合って仕掛け…
今ここ 古いハードディスクの中を整理していたら、娘の作文が出てきた。書いたのは小学3年生ぐらいの頃だろうか。題は「ママとの約束」。亡き母親への感謝の気持ちがつづられていた。 私がママのおなかの中にいるとき、ママは、うむか、うまないか、なやんで…
無人島で暮らした娘の彼氏 どんなに仲が良い家族でも一緒に暮らしているとストレスを感じることがある。 相手に問題があるわけではなく、自分自身の心に余裕のない場合が多い。 そんなときのストレス解消法は、ちょっとの期間、別々の場所で過ごすこと。 数…
モテモテだった日 年下の女の子からラブレターをもらいました。 彼女は、昨日、福津市津屋崎の「やまちゃんうどん」で一緒に食事をした母親の長女です。「おじさん、老眼だから字がよく読めないなあ。何て書いてくれたの?」と聞いたら、はにかみながら「て…
「食べていい」とは言ってない 寿司を食べるならば、娘をアルバイトで雇ってくれている店に行くと決めている。 くるくる回るアレではない。一軒家の隠れ屋のような小さな店だが、魚や酒、器、大将の腕も何もかもが本物だ。 娘の彼氏、ねすたは家庭教師のアル…
謎のフィギュア アルバイト帰りの娘にスーパーで食材を買ってくるように頼むことがある。 いつも、娘の彼氏ねすたが途中で合流する。 ねすたは「これはお父さんが好きそうだね」などと都合の良いことを言って、自分好みの冷蔵加工食品を買い物かごに入れる。…
してあげたくなるタイプ 娘が、先日のウナギの蒲焼きに続いて、今度は毛ガニをアルバイト先から持ち帰ってきた。「パパ、カニ好きでしょ。ひとりで全部食べていいよ」と娘。毛ガニなんて何年ぶりだろうか。買えば、5,000円以上はするであろう高級食材。滅多…
死ぬまで遊ぶぞ 20代の頃、小型船舶操縦免許を取得した。ジェットスキー(水上バイク)を運転したかったのだ。 だが、なかなか、乗る機会がなかった。 60歳になって、ついにそのときがきた。 youtu.be この日、付き合ってくれたのは26歳の女子3人。1人はウェ…
古いものを見つめながら未来を思う 資産運用を目的に、すぐに必要のないお金は、NISAを活用している。 主な保有ファンドは、半導体、自動運転、ロボットテクノロジーなど。 どれも、未来の暮らしを感じさせる株式ファンド。 つい、株価をチェックしてしまう…
大容量の冷凍庫 お盆前から、冷蔵庫の調子が悪かった。 製氷機の動きが鈍く、缶ビールが冷えない。 わが家の冷蔵庫はパナソニック製の550リットル。 型番を確認すると、2010年製だった。14年。ぼちぼち寿命なのかもしれない。 妻を亡くして2年目の夏だった。…
まるで“タイムカプセル” 日曜日の昼下がり。ひと仕事終えて、ぼーっとスマホを見ていたら、Amazon Photos(写真や動画を保存できるオンラインストレージサービス)が17年前の「今日の出来事」を知らせてくれた。 スマホの画面に出てきたのは、家族3人で温泉…
心とお腹が満たされた夜 腰が痛くて、寝たきりの日が続いていた。 ライブの動画撮影で2日間、中腰のままだったことと長時間の編集作業が原因かもしれない。夕食の支度をする時間だったが、何もしたくなかった。腰の痛みは気力も奪った。 ベッドに横になって…
お盆の食卓 「ばあばの唐揚げが食べたい」 妻の墓参りの帰り道、娘の発案で福岡県宮若市の実家に向かった。 高速道路を西から東に走って約1時間。 実家に到着すると、僕と娘の好物が食卓に並んでいた。 「あんたたちがお盆の間に来て食べるやろうと思って、…
興奮気味に「全マシ」注文 ずっと前から行きたかった二郎系。博多の豚骨ラーメン店ならば、お初の店でも緊張しないのだが、東京発の二郎系は何となくアウエー感があり、1人で入店できなかった。注文の方法や暗黙のルールがあることも、足が向かいにくい理由…
60歳の挑戦 ウェイクボードの季節がやってきた。 今年は、娘の彼氏ねすたも初参加。 娘と3人、友人にプレジャーボートを出してもらって、芦屋の海を滑った。 60歳の勇姿↓ youtu.be ウェイクボード初挑戦のねすた。スノーボードの経験があるだけにバランス良…
8月5日 月曜の朝は、ドウダンツツジの水を替える。 水を替えた後、枝葉を剪定していたら、娘と娘の彼氏ねすたが亡き妻の祭壇の前に座った。 「どうしたの?」 「何かの記念日?」 2人に尋ねると、娘が「パパとママの結婚記念日やろ」と教えてくれた。 そうだ…
折りたたんで持ち運びもできる ずっと欲しかった椅子をついに買った。 ニーチェア。 シンプルな構造で組み立て簡単。約一畳のスペースでゆっくりとくつろげる折りたたみ椅子。徳島県出身の新居猛さんが1970年にデザインし、50年以上経った今も、国内外を問わ…
「まさか」が起こった その日は異常に暑く、熱中症警戒アラートが発表されていた。 朝食後、僕はいつものようにベランダで洗濯物を干した。掃き出し窓の鍵が緩くなっていることは知っていたが、冷房の効いた部屋の温度を上げたくなかったので、洗濯物をベラ…
父90歳、プラモ作りに熱中 父は昭和9年生まれの90歳。 体は健康。頭脳明晰。薬も飲んでない。悪いところは歯ぐらいか。 そんな父に、僕の弟がプラモデルをプレゼントした。 ボケ防止対策である。 弟がプレゼントしたプラモデルは、父の好きな城。 姫路城と松…
「笑い合える日」が来ることを信じて あの日、僕は、体の一部をもぎ取られるような寂しさを感じた。 最愛の妻を亡くし、激しい喪失感にさいなまれ、運命を呪い、酒におぼれる日々を過ごした。 夜になると、ぼろぼろと涙がこぼれた。 自分のせいで、妻を死な…
気持ちに感謝 「あんた、食後はコーヒーを飲むやろ。豆を買うとるけん、淹れちゃろうね」 実家に帰省した先日、母がコーヒーを淹れてくれた。 初めて見たかもしれない。 とても、斬新な淹れ方だった。 ドリッパーが必要ということを母は知らなかった。フィル…
病みつきになるおいしさ 「産直市場に持ち込んだら、どげんやろかね。こりゃ絶対売れるばい」 その料理を口いっぱいにほお張って、何度、同じせりふをつぶやいただろうか。福岡県宮若市に住む母(84)手製の「ちらしずし」。一度食べると誰もが病みつきにな…
帰ってくるんかい! その日の朝、僕は娘の彼氏、ねすたに確認した。 「今日の晩ご飯、どうする?」 「サッカー部の遠征で遅くなるので、自分の家に帰ります」 彼は確かにそう言った。 だから、夕食は用意してなかった。 ところが、夜、ねすたは、わが家に戻…
子離れできそうな予感 梅雨が明け、昨日から海の近くで遊んでいる。 1泊2日の小旅行。娘に伝え忘れていたことに気づき、メッセージを送ると「家を空けるときは、ちゃんと連絡しろ」と怒られた。 子離れできるかもしれない、と思う今日この頃。 ひとりになっ…
教育の「本丸」は家庭 今年も1年分のみそを仕込んだ。 母と叔母にも手伝ってもらった。 2人を送る帰りの車の中でのことだ。 後部座席に座っていた叔母さんが、何の前触れもなく、僕に言った。 「信吾ちゃん、はなちゃんを立派に育て上げたね」 素直にうれし…
手のひら返しが奏功 娘の彼氏、ねすたが作った焼き物を毎日触っている。 くどいようだが、ポテチを盛ってもいい感じ。 最初に見たときの感想は「なんじゃこりゃ」。 ところが、だんだん、その個性的で独特な世界観に魅せれてきた。 手のひらを返したように褒…
今月のベストバイ アマゾンプライム会員限定のビッグセール「アマゾンプライムデー」が終わった。 今年は、食品やパソコン・カメラの周辺機材を中心にいくつか購入。 昨日、胸熱な商品が届いた。 セール期間中、タンブラーが2個付いてくる「サッポロ黒ラベル…
見える世界が変わる 「今夜、何が食べたい?」 僕の問いに娘の彼氏ねすたは、こう答えた。 「久しぶりに、サイゼの辛味チキンが食べたいです」 「サイゼ」とは、圧倒的安値とコスパの良さで知られるファミリーレストラン「サイゼリヤ」のこと。幅広い世代に…
人生の相棒 ハーマンミラーのアーロンチェアを使い始めて3カ月。これが、すごくいい。 以前は、長時間のパソコン作業をすると、腰の痛みで歩けなくなるほどだったが、今はどうってことない。アーロンチェアは、完成度が高く、次元が違うのだ。デスクワーク…
プリンの素 最近のドラッグストアは何でもある。 薬以外のものを買うことのほうが多いぐらいだ。 先日、コイン型のリチウム電池が切れたので、自宅近くのドラッグストアに買いに行った。 ついでに、食品売り場で夕食の買い物をしていたところ、「プリンの素…