はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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子育て

食べてくれる人の笑顔を思い浮かべながら作る

いのちをいただく きょうは、娘と娘の彼氏と3人で久留米市田主丸町の酒造会社を訪ねる。 娘に誘われた。珍しいこともあるもんだ。 目的地は、米焼酎で有名な紅乙女酒造。 社長が、娘のアルバイト先の寿司店の常連客で、僕も親しくさせてもらっている。 朝、…

あの頃に戻れるのならば、戻ってもいい

シングルパパのトークライブ 大阪のフリーアナウンサー清水健さんと年に一度、トークライブの配信をやっている。 今年3月、ふらりと清水さんの事務所を訪ねた。 テーマを決めずに語り合った。 あっという間の3時間だった。 清水さんは、がんで妻を亡くしたシ…

大学の納付金を振り込み、考えたこと

「子育て最終章」残り数ページ 娘の大学の納付金(前期)を振り込んだ。 8日から大学4年生。学生生活も残り1年となった。納付金の振り込みも、あと1回で終わる。 大学から届いた振り込み用紙を持って、銀行の案内係の女性から口座引き落としの手ほどきを受け…

心が弱っているとき、会いたくなる人

「112日間のママ」×「はなちゃんのみそ汁 心が弱っているとき、会いたくなる人。 大阪在住、フリーアナウンサーの清水健さん。小学3年生の男の子を育てているシングルファーザーだ。 清水さんは、9年前、妻の奈緒さんを乳がんで亡くした。奈緒さんは、妊娠…

亡き妻のブログに影響を受けた母親との出会い

変わるべきは子どもではなく・・・ 昨日、愛知県日進市で話をさせてもらった。 三重県四日市市から駆けつけてくれた2人の母親がいた。 母親の1人、赤星純子さんは、16年前、亡き妻千恵のブログに出会って「人生が変わった」と打ち明けてくれた。 それまで、…

わが家の和室は桜が満開

ひな祭り 今のマンションに住むようになって21年。 水回りをはじめ、あちこち修理が必要になってきたので、思い切ってリフォームをすることにした。 わが家の和室は啓翁桜が満開。 クロスはさくら色に張り替えようか。 考える時間が楽しい。 この景色も今年…

命がけであなたを産んだ⑩(番外編)

生きている間にやるべきこと 3年ほど前から、それまで手付かずだった千恵の遺品を片付ける習慣が身についた。 今朝、アルバムを整理していると、学生時代の千恵の写真が出てきた。 僕と出会う少し前の千恵。 今のはなと同じくらいの年齢だろう。 大学生時代…

命がけであなたを産んだ⑨(最終話)

妻がこの世にいた証し あまりに唐突な問いだった。どう答えればいいのか。僕は一瞬、戸惑った。 娘が12歳の夏、妻の遺影を見ながら、こうつぶやいたのだ。 「ママはどうして、私を産んだのかなあ。もし、私を産まなかったら、今も生きていたかもしれないよね…

命がけであなたを産んだ⑧

子守唄は「ゆりかごのうた」 はなは、病気もせず、すくすくと育った。僕と千恵の体調も良好だった。 6月には親子3人で長崎県佐世保市のハウステンボスに行った。8月は、福岡の夏の風物詩、大濠公園の花火大会を自宅のバルコニーから眺めた。いつも、自宅に友…

命がけであなたを産んだ⑦

母になれた喜び 2003年3月29日、親子3人と犬2匹は、福岡市中央区六本松の新居に引っ越した。 千恵は、真新しいソファに腰掛け、母子手帳をうれしそうに、じっと見つめていた。はなを出産した浜の町病院は母乳育児を推奨していた。 千恵は、はなに「愛」を食…

命がけであなたを産んだ⑥

娘の名前に込めた思い 娘の名前はすぐに決まった。 平仮名で「はな」と名付けた。 僕たち夫婦は病気をした。病気が、1人では生きていけないことを教えてくれた。 支えてくれた周囲の人たちの言葉や行動に「愛」を感じた。 花は愛すべき人に贈る。 受け取った…

命がけであなたを産んだ①

21歳の誕生日に はな、誕生日おめでとう。 21年前の今日(2/20)、僕たち夫婦の長女として、生まれてきてくれてありがとう。 大きな病気もせず、事故にも遭わず、よくぞ、ここまで育ってくれました。 よくぞ、今日まで生き続けてくれました。 パパも、はなの…

台所で身についた娘の「段取り力」

社会に出ても役立つはず 娘が作った料理の画像をブログに投稿すると、 「はなちゃん、料理が上手ですね」 というコメントを数多くいただく。 盛り付けなど見せ方が、うまいのだろう。 写真では伝えきれないが、段取りもいい。 2、3品を同時に作るから、弁当…

人生最大の買い物をすることになった娘

契約直前に心境の変化 娘がこれまでの人生で経験したことのない大きな買い物をしようとしている。 モノではなく、自分への投資。 その金額は、20歳の娘が見たこともない大金である。 先日、「ローンは利息が高いから一括で支払いたい。パパ、お金を貸しても…

娘からのLINEに意味深ワード

現実を突きつけられた雨の広下がり 娘がアルバイトに向かう前、自分でぱぱっと作った弁当。 所要時間3分。 詰めただけだから(笑) 前日、パパが作ったポテトサラダが役立った。 大量に作っておいてよかった。 正午すぎ、娘からLINEが届いた。 最近、娘は切…

かみ合わない父と娘

あのころが懐かしい 「これから友達とカフェでランチを食べてくるね。そのまま、アルバイトに行くから、晩ご飯もいらないよ」 午前中、娘はそう言って家を出た。 家事は終わった。 急ぎの仕事もない。 天気は良いが、外にも出たくない。 ぼんやりとスマート…

涙があふれて困った仕事納め

外は寒いが心はポカポカ 23日は、佐賀市の「龍谷こども園」で「食べることは生きること」と題して講演。力が入りすぎて、終了時間を10分オーバーするなど、何度やっても反省ばかりだが、無事に今年最後の仕事を締めくくることができた。 最近は、講演の途中…

娘に大切な出会いと気づきを与えてくれた鉄板焼きの店

屋台のような雰囲気 親子で行きつけの鉄板焼きの店がある。 「広島お好み焼き」が一番人気の店「童童(ワラべ)」。店主の遠藤祐司さんの人懐っこい笑顔と彼が作る鉄板焼き料理のファンは多く、店内はいつも満席だ。 先日、そのワラべで、娘が大学の友人と一…

泣かずに語る自信はありません

食べることは生きること 今年最後の講演は、佐賀市の「龍谷こども園」です。ここには、漫画「はなちゃんのみそ汁」のイラストを描いてくれている加島綾乃さん(がっちゃん)の娘さんが通っています。そのご縁で、今回、声をかけていただきました。がん闘病中…

東北のかっこいい大人たち

十和田市での講演前夜 約50年ぶりの青森県十和田市に到着。 その夜、十和田のソウルフード「バラ焼き」で有名な大衆食堂「司」で懇親会があった。 ここで、主催の十和田市「弁当の日」応援団の皆さんと初対面した。 料理とメッセージにハートを撃ち抜かれた…

反抗期だったころの娘からもらった手紙

何を聞いても「別に」 何年ぶりだっただろうか。 娘と頬をすり寄せたのは。 2023年1月9日の「成人の日」 娘が反抗期のころは、家ではまったく会話がなかった。 何を聞いても「別に」。 ときには「うざっ」。 ささくれ立った親子関係をどうしたら改善できるの…

森の中で映画を見て語り合う

食育イベントは農業に似ている 森の中の木工房で、ドキュメンタリー映画「弁当の日 めんどくさいは幸せへの近道」の上映会があった。 主催は、福津市津屋崎でまちづくりに取り組む仲間たち。自主上映会の開催を予定している人、興味を持つ人を対象にした企画…

あんたが命懸けで産んだ娘やもんね

一泊二日の短い旅行だったけど 旅行は楽しい。 愛する人と一緒だったら、なおさら楽しい。 先日、思い出づくりに娘と旅した大分県・由布院温泉。 わずか、一泊二日の旅行だったが、「楽しい」「おいしい」「気持ちいい」よりも、 もっと有意義で、尊い時間を…

「あなたが大切」というメッセージ

子どもの心に闇や空洞を生み出さないために 今朝、目覚めると、スマホにメッセージが届いていた。 昨日、講演した小学校の保護者からだった。 布団の中で文を読み、思わず顔がほころんだ。 講演会は、佐世保市立大久保小学校の創立100周年記念事業。 学校名…

料理に目覚めた娘の彼氏

してほしいことをしてみせる 娘の彼氏ねすたが、料理に目覚めた。 以前は、ご飯を鍋で炊いて大失敗するなど料理を苦手としていたが、 オムライスを完成させるほどに腕を上げた。 娘の影響か。いや違う。 毎日、パパの手料理を食べているから、台所に立ち始め…

出会うべくして出会った人

報われる日がくることを信じて 清水健さん、忙しい中、時間をつくってくれてありがとう。 ライブ配信楽しかった。 焼き鳥も、めちゃくちゃうまかったよ。 仕事、子育て、家事、PTA・・・。 清水さんは、今が踏ん張りどきかもしれんね。 必ず報われる日がくる…

フリーアナウンサー清水健さんとライブ配信

会いたい人リスト 京都の旅2日目は、大阪まで足を延ばした。 会いに行った人は、フリーアナウンサーの清水健さん。 大阪の人なら誰もが知っている元読売テレビアナウンサー。 彼も僕と同じように妻をがんで亡くし、今は8歳の男の子を育てるシングルファーザ…

はなちゃんはバリスタ

子どもを台所から遠ざけるのはもったいない 「はなcafeで、食後のコーヒーはいかがですか?」 「いいですね。濃いめのホットをお願いします」 「かしこまりました」 娘が10歳のころ、いつも朝食後にコーヒーを入れてくれた。 こんなやりとりが懐かしい。 台…

聞かれてもないのに自分をさらけ出す

何かをしながら語り合う お盆は、娘と一緒に福岡県宮若市の実家に帰省した。 実家に一泊して、15日午前は妻の墓参りに行った。 県央の宮若から妻が眠る糸島まで、車で約1時間10分。 助手席の娘とは、互いに心地よく充実した時間を持つことができた。 2023年8…

きっかけは、映画「ビリギャル」

誰に似たのか勉強家 「漫画始めたよ〜」なんて言って、盛り上がっているパパをよそ目に、 娘は将来に向けて、しっかり勉強中。 ameblo.jp 今日は、台風の接近に伴い、大学での「HACCP(ハサップ)」研修は自宅でオンラインとなった。 「弁当を作らなくていい…