はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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2024-01-01から1年間の記事一覧

娘の“ラストダンス”

母を身近に感じるステージで 始まりがあれば、いつか終わる日が訪れる。 寂しいが、仕方がない。 今年の「いのちのうた」が、娘の“ラストダンス”になりそうだ。 夜、いつものメンバーでダンスの練習を終えた娘が、ぽつりとつぶやいた。 「多分、今年で最後に…

仕事に疲れた夜は、マクドナルドのハンバーガー

手作りでは出せない味 娘はよく働く。13連勤のアルバイトを終えた夜、LINEで「今夜は何が食べたい」と尋ねると「マックがいい」と娘。 「ハンバーグを焼いてバンズに挟んで作ってあげるよ」 そう伝えたが「なんか、マックの気分なんよ」。 娘はヘトヘトに疲…

ヘマをやらかし自分の成長に気づく

駅構内を走り続けた9分間 その日、僕は広島県神石高原町での講演を終え、徳山駅にいた。 時刻は、博多行きの新幹線に乗車する20分前。まだ余裕があったため、土産売り場に向かった。 3人分の尾道ラーメンを買い、改札を抜け、エスカレーターで新幹線のホーム…

幼い娘が被害者であることに気づいてなかった

大切な人を亡くした後、どう生きるか 元読売テレビアナウンサーの清水健さんと対談することになった。清水さんは、妻を乳がんで亡くしたシングルファーザー。家事や子育て、PTA、地域活動などに悪戦苦闘しながら踏ん張って生きている。 対談を前に、清水さん…

娘に隠れて食べる高級アイス

こっそりはうまい 娘がアルバイトで家にいない夜。 冷凍庫の奥の方に隠しておいた高級アイスをこっそり食べる。 自分のお金で買ったアイス。 後ろめたさを感じる必要はないはず。 なぜ、こっそり食べるのだろうか。 理由はよくわからない。 でも、こっそりは…

妻を乳がんで亡くしたアナウンサーとの交流

家庭教師は娘の彼氏 朝からそわそわしていた。大阪から元読売テレビアナウンサー(現フリーアナウンサー)の清水健さんが、小学生の一人息子を連れて、わが家を初めて訪ねてくるからだ。2人の到着は夜なのに、昼過ぎにはバーベキューの準備が整っていた。 清…

漫画「死別の悲しみを笑顔に変えてくれた友人(後編)」

不器用だが、やさしい 妻の葬儀を終えて3週間後の夜、僕たち親子は自宅のバルコニーにいた。当時5歳の娘と一緒に、真夏の夜空に打ち上げられる花火を見ていると、インターホンが鳴った。玄関には、友人で運送会社社長のヨウイチが寿司桶とビールを持って立っ…

漫画「死別の悲しみを笑顔に変える(前編)」

妻がいない花火大会の夜 2008年8月1日、自宅近くの大濠公園では恒例の花火大会が催された。 妻の千恵が亡くなって約3週間。まだ、現実を受け止めることができなかったころだ。 僕たち親子は、バルコニーにデッキチェアを並べて、夜空に上がる花火を眺めてい…

大人たちを動かした小学生の思い

上映会を企画 ひとりの小学生の思いと行動が、大人たちを動かした。 福岡県宇美町の小学6年生、上田浩平君。 浩平くんは、映画「弁当の日」上映会の企画書を作成した。 校長やPTA会長に提案すると、共感の輪が広がり、学校だけでなく、行政も動き出したのだ…

娘の彼氏を危険な目に遭わせてしまったこと

笑いごとでは済まされない 僕は焦っていた。郊外のスーパーで週末の食材を購入した後、実家に梨を届けなければならなかった。朝から仕事に忙しく、既にスケジュールは2時間遅れだった。 それでも、まだ、いくつかの家事が終わってなかった。 起きてきた娘に…

アラカン男女の健全な夜遊び

ライブの後は屋台で打ち上げ ライブ三昧の日々を送っている。9月は計4回のライブに参戦。このうち2回は、同級生セイジ夫妻と一緒だった。アラカン世代の3人。健全な夜遊びを楽しんでいる。 昨夜は、セイジ夫妻と親不孝通りのバーで合流。その後、190R(イク…

わが家イチ推しのカレー皿

昭和レトロ 料理の器は、こだわるタイプ。 特に、カレー皿にはうるさい。 イチ推しは、昭和レトロなステンレス製。 カレーライスが何倍もうまくなる。 もち麦ごはんのチキンカレー。ラッキョウの甘酢漬けは母の手作り。 イケダ カレー皿 10- 1/2インチ 丸小 …

緊張するラーメン店

人生2度目のジロー 娘と娘の彼氏ねすたからランチに誘われた。 行き先は、福岡市内でうまいと評判の二郎系ラーメンの店。 人生2度目の二郎だ。 13時半ごろの到着を目指し、地下鉄に乗った。 店に向かう途中、ねすたが注文する際のルールを教えてくれた。 …

バーベキューの主役は娘の彼氏

安価な食材をおいしく調理 朝夕が涼しくなった。 娘と娘の彼氏ねすたに「久しぶりに炭火を起こそうか」と提案してみた。 全会一致で可決。晩ごはんは、約4カ月ぶりのバーベキューに決まった。 心地よい秋風。ベストコンディション。 安価な食材をおいしく調…

亡き妻が娘に遺した「いのちのスープ」

ベジブロス 娘は大学の栄養科学部に在籍する4年生。今、卒論に取り組んでいる。 4年間の集大成として、娘が選んだテーマは「ベジブロス」。生ゴミとして捨てられることが多い野菜の皮や切れ端を煮出して作るスープの名称だ。その調理法は、食材の「いのち」…

赤ちゃんと見つめ合う意味

オキシトシン 友人の赤ちゃんを抱っこする機会をいただいた。思えば、娘が産まれて間もない頃、妻が闘病中だったため、夜泣きする娘をあやしたり、お風呂に入れたり、おむつを替えたりしたものだ。約20年ぶり。あの当時を懐かしみながら、赤ちゃんにミルクを…

気になるイベント

縁を感じる 福岡県久留米市で講演を終えて帰る途中。気になる看板を目撃した。 第32回安武まつり!! 呼ばれてませんけど(笑) せっかくのご縁。来年、もし、声をかけていただけるならば、娘とみそ汁を振る舞います。 妻が生きていたら、「安武まつり」で歌…

漫画「彼氏の母親から驚きの贈り物(後編)」

ささやかな抵抗 一人娘を大事に育ててきた男親のささやかな抵抗・・・。 この気持ち、わかってもらえるだろうか。 前編はこちら↓ hanamisosoup.com おしまい。 原作のブログ↓ hanamisosoup.com 亡き妻も玄米が好きだった。 hanamisosoup.com 折りたためて便…

漫画「彼氏の母親から驚きの贈り物(前編)」

親に交際相手のことを打ち明けた娘の彼氏 若いころは、異性との交際について、親には話したくなかった。 行動をチェックされたり、あれこれと細かく聞かれることが嫌だった。 娘は交際を始めると、すぐに彼氏のねすたを僕に紹介してくれた。 ねすたも自分の…

料理を通じて感じた娘の「生きる力」

4日遅れの誕生会 「パパ、こっちに入ってきちゃだめ」 昨日の夕方、娘から、台所への入室禁止令が出た。僕は、大濠公園でのジョギングを終えて汗だくだった。台所で冷たい水を飲みたかったのだが、先に浴室でシャワーを浴びた。 仕事部屋のエアコンをつけて…

帰ってきた娘の彼氏

羽田空港の人気商品 東京に帰省していた娘の彼氏ねすたが帰ってきた。こっちにいるときは、わが家にほぼ住んでいる状態なので、久しぶりに顔を見ると、つい、「おかえりなさい」と言ってしまう。彼が借りている賃貸アパートの月々の家賃がもったいない気もす…

最後の授業料を振り込んで

無償の愛 娘は大学4年生。卒業に必要な単位はすべて取得し、今は卒論に忙しい。 先日、娘が通う大学から、令和6年度後期授業料等納付金の振り込み用紙が届いた。 最後の納付金だ。自宅近くの銀行で、指定の口座に振り込んだ。 4年間、計8回、同じ銀行の同じ…

娘に叱られ、亡き妻の言葉を思い出す

ほどほどが大切 ボクシングジムで練習を終えて思う。こんなに暑い中、こんなに苦しみながら、どうして、こんなにハードなトレーニングをやっているのか。先日は、脱水を起こしてぶっ倒れてしまった。プロを目指しているわけではない。試合に出るわけでもない…

もし、神様が願いをかなえてくれるなら

娘が仕掛けたサプライズ 仕事を終え、自宅に着くと、クラッカーの音が鳴り響いた。友人たちが、わが家のリビングで待ち伏せしていた。ドラえもんの格好をしたお母さんもいた。 2014年9月11日。51歳の誕生日。小学生の娘が僕の友人らと連絡を取り合って仕掛け…

娘の彼氏はサンマの食べ方が芸術的に美しかった

初物七十五日 娘の彼氏、ねすたが東京に帰省する。福岡を離れる前のねすたに、好きな料理を食べてもらおうと、夕食の献立を考えた。ねすたは魚好き。秋の味覚を代表する魚、サンマはどうだろうか。ここ数年、不漁で高値が続いていたサンマだが、報道によると…

幼い文字でつづった亡き母への思い

今ここ 古いハードディスクの中を整理していたら、娘の作文が出てきた。書いたのは小学3年生ぐらいの頃だろうか。題は「ママとの約束」。亡き母親への感謝の気持ちがつづられていた。 私がママのおなかの中にいるとき、ママは、うむか、うまないか、なやんで…

寂しいとき、心を明るくする“特効薬”

幼い娘に助けられ 先日投稿したブログ『漫画「はなが幸せなら、パパも幸せ(後編)」』に、次のようなコメントが寄せられました。 2年前に主人が亡くなり、長男はひとり暮らし、長女は昨年結婚し、今は犬と2人です。子どもが幸せなのが一番ですが、実際は寂…

一緒にいてストレスを感じるときの解消法

無人島で暮らした娘の彼氏 どんなに仲が良い家族でも一緒に暮らしているとストレスを感じることがある。 相手に問題があるわけではなく、自分自身の心に余裕のない場合が多い。 そんなときのストレス解消法は、ちょっとの期間、別々の場所で過ごすこと。 数…

年下の女性からラブレターをもらいました

モテモテだった日 年下の女の子からラブレターをもらいました。 彼女は、昨日、福津市津屋崎の「やまちゃんうどん」で一緒に食事をした母親の長女です。「おじさん、老眼だから字がよく読めないなあ。何て書いてくれたの?」と聞いたら、はにかみながら「て…

漫画「はなが幸せなら、パパも幸せ(後編)」

読後の「ほっこり」がうれしい 昨日(9/2)、漫画「はなちゃんのみそ汁」を久しぶりに投稿したら、多くの人から「ほっこりしました」という感想をいただいた。感動的なエピソードを取り上げたわけではなく、普通の日常を淡々と描いた漫画。景気の低迷、スト…