はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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みそ汁との組み合わせが最強の食材

冬は根菜をたっぷり 7月末に仕込んだみそが出来上がった。 甕のふたを開けると、みその香りが部屋中に漂う。 冬は根菜類をたっぷり。 レンコン、ゴボウは、体を温める効果の高い食材。 みそ汁との組み合わせは最強だ。 これに少しの豚肉を加えれば、旨みと栄…

娘のソウルメイト

徹夜で作った銀の指輪 僕が杉森映徳を取材したのは、宗像支局に勤務していた頃だ。 ※アーティストネーム:すぎもりえいとく 1998年だっただろうか。 彼は、福岡教育大の大学院生だった。 食肉センターで手に入れた牛の首を鍋で煮る路上パフォーマンス。 その…

素敵な出会い

お祝い事は「テシマ」で あれは、2008年5月。 千恵の体が抗がん剤に耐えきれなくなり、食事療法を始めてすぐの頃だった。 食事指導の先生から鴨肉を勧められ、半年ほど前に知り合った手嶋法子さんに相談した。 法子さんは、夫の義之さんとイタリア料理店「テ…

波がじわじわ

大分で映画「弁当の日」上映決定 世の中が少しずつ動き始めている。 この2年間、部屋に閉じこもりがちだったけど、 外に出かける機会が多くなった。 月曜、火曜、木曜の週3日は弁当を作る(2022年11月10日) 仲間たちと作った映画「弁当の日」の自主上映会の…

沖縄で映画上映と親子トーク

思い出いっぱいの島 沖縄には毎年、親子で出かけています。 亡き妻も大好きだった日本最南端の県。 その沖縄で、仲間たちと一緒に製作したドキュメンタリー映画「弁当の日 『めんどくさい』は幸せへの近道」の上映会が開かれます。 12月17日(土)午後2時半…

「こげなもん、食えるか」

無農薬に込めた思い 今年も新米がおいしい季節になった。 わが家の朝は、無農薬栽培の玄米を炊く。 口に含むと、もぞもぞするような感触があった。 米に交じったもみ殻だった。 それを見て、無農薬栽培にこだわり続けたある農家を思い出した。 15年前、千恵…

亡き母の闘病記を読み、戸惑う娘

妻がブログにつづった一節 ある休日の午後。 僕が車を運転しているときだった。 後部座席に置いていた僕たちの本『はなちゃんのみそ汁』を手にする娘の姿が運転席のミラーに映った。出版からすでに1年半が経っていた。ようやく、はなが本を読む気になってく…

一杯のコーヒーで「飲酒運転ゼロ」を後押し

講演回数は1220回 わが子の命を奪った飲酒運転が社会から亡くなるのを目指し、地道に「ゼロ」を呼びかける女性がいる。 NPO法人「はぁとスペース」(福岡市東区)の代表を務める山本美也子さん。 僕と娘は、実家の宮若市に帰省する途中に時々、寄らせてもら…

元気が出る贈り物

「絶対、全部食べようね」 千恵が他界した後、わが家には、数えきれないほどの贈り物が届いた。 どれも感激したが、特に印象に残っているものがある。 それは、「愛媛のおばあちゃん」を名乗る見ず知らずの女性からだった。 段ボール箱の中には、たくさんの…

娘が弁当を作り始めた理由

「を」と「で」の違い 娘はアルバイトを経験し、お金を稼ぐ大変さに気づいた。 「お昼の外食は、バイト代が惜しいな。弁当ひとり分の食材費って150円ぐらいだよね」 亡き妻の教えを覚えていてくれたのだ。 わが家は、月曜、火曜、木曜の週3日が「弁当の日」…

あなたの命はあなただけのものではありません

秋は何かと忙しい 昨夜、Public bar Bassic.であった「きばらしナイト」。 ※大阪のASAMIさん親子が主催する音楽イベント。 出演は、ウルフルケイスケさんとザ・ファックゲッツ。 僕はカメラマンとして参加した。 ギター演奏するウルフルケイスケさん(2022年…

親子でほめ合う朝の食卓

プレザーブスタイルのジャム 娘がブルーベリージャムを作ってくれた。 「それなら、明日の朝食はパンがいいね」 僕は、野菜やチーズ、粗挽きソーセージなどを用意して、 昨晩から今日の朝食を楽しみにしていた。 2022年10月21日 パンはいつもより厚く切った…

25年前にタイムスリップした夜

奇跡のような再会 天国の千恵が企画したのだろうか。 とても、不思議で愉快な夜だった。 昨日、大切な友人が、6年ぶりに訪ねて来てくれた。 韓国人のヨム・ウンジュさん。 今は、カナダ・バンクーバーに移住している。 25年前、福岡教育大に留学中だった彼女…

東京でバズる

シリーズ累計100万部を突破 イケイケだったあの頃。 書籍編集者として、東京には何度も上京した。 ジュンク堂書店新宿店の書籍売り場(2007年10月12日) 後に、シリーズ累計100万部を突破した「食卓の向こう側」。 全国の新聞社でつくる出版協議会から講演を…

「喪失」と「悲嘆」を語り合う

吉田さんのおむすび ある出版社の企画で「喪失」と「悲嘆」を語り合う対談に参加した。 お相手は、故・佐藤初女さんの「森のイスキア」の活動を福岡で受け継いでいる吉田俊雄さんと紀美子さん。ご夫妻は、大学生だった次男を亡くされている。 「家庭を顧みな…

心に残る「父の手料理」

ローストビーフとハヤの甘露煮 亡き妻千恵の両親は、長崎県大村市で精肉業と焼肉店を営んでいた。 義父が、牛肉の塊にじっくりと火を通したローストビーフは絶品だった。 僕の父も凝った料理が得意だった。 毎年夏は、はなを連れて山口県の川に出かけた。 そ…

「まずは心の復興を」

旦過市場と小倉昭和館 今年の4月と8月、2度の大火に見舞われた北九州市の旦過市場。 結婚前、妻が北九州市の中学校に勤めていたため、 僕たちは、旦過市場とその周辺をよく歩いた。 鮮魚店、ぬか炊き店、精肉店、八百屋、角打ちができる酒屋・・・ 「いいの…

妻はパクリの天才だった

高取保育園の「炒り玄米」 娘が通っていた高取保育園では、子どもたちのおやつの一品に「炒り玄米」があった。 「炒り玄米」とは、空炒りした玄米に天然塩をまぶしたもの。 ポリポリとした歯ごたえがあり、香ばしくて、ほどよい塩味。 食べ始めると止まらな…

サツマイモの正しい食べ方

犬は飼い主に似る わが家には2匹のミニチュアダックスがいた。 チョコタンの「さくら」とレッドの「アビー」。 犬の性格は、飼い主に育てられていく過程で得た体験によってつくられる傾向があるという。 飼い主が明るく、いつもニコニコと笑顔で接していると…

うれしいメールとロックな夜

始動の秋、栗の渋皮煮をつまみながら 久しぶりに、対面で語り続けた1日だった。 昼過ぎ、福岡県内の中学校で講演をした。対象は、中学2年の生徒たち。全国の小中学校で広がる食育活動「弁当の日」の取り組みを紹介しながら、妻亡き後、娘と暮らした14年間を…

天気と食は西から変わる

10年先を走る料理家 千恵は、念願かなって、ホールフードの提唱者、タカコ ナカムラさんに会えた。 本当にうれしそうだった。 導いてくれたのは、当時、書籍の編集で僕と付き合いのあった「大地といのちの会」の吉田俊道さん。千恵の生まれ故郷長崎県大村市…

「幸せ」を提供できる場所に

人生の節目に家族写真を 最高にうれしくて、楽しい1日だった。 宮崎市で「うどん茶房ふなや」を営む船ヶ山清史さんのご家族が、僕の実家の若宮写真館(福岡県宮若市福丸178-2)を遠路はるばる訪ねてくれたのだ。 udonsabou-funaya.studio.site 次女の明衣(…

続・苦しいときこそ、ご飯とみそ汁

娘の手作り「はなちゃんのみそ」 娘が仕込んだみそを商品化することにした。 「はなちゃんのみそ」。 製造・販売元は、山形県白鷹町の「すずき味噌店」。 https://suzukimisoten.com 店主の鈴木徳則さんとは、妻の千恵が生きていたときからの付き合いだ。 低…

娘が、元祖ヤングケアラー?

心に根差した「喜びの味」 昨夜、佐賀県唐津市から帰宅すると、娘が台所に立っていた。 「しばらくの間、パパと夕食が食べられないので、今夜、はなが作るね。ゆっくりしてて」 娘は次の日から、夜のアルバイトが4日連続で入っていた。 僕は、冷蔵庫から缶ビ…

女子大生と「もつ鍋祭り」

娘と暮らす父親の特権 妻のブログを読んでいて、もつ鍋が食べたくなった。 わが家の冷凍庫には、グリーンコープ生協で買い置きしていた「国産牛ミックスホルモン」(300グラム)が2袋ある。 娘と2人で600グラムは、ちょっと多い。 「もつ鍋を食べにおいで〜…

道に迷ったときは、自分の情熱が向く方に進む

ホールフードとの出合い 千恵がずっと会いたがっていたタカコナカムラさん。 タカコさんは、台所を通じて持続可能な暮らしを実現させるライフスタイル「ホールフード」の提唱者。 whole-food.jp 亡くなる7カ月前に会うことができた。 わずかな期間だったが、…

「当たり前の日常」に思うこと

待つ時間は、至福の時間 台風14号の影響で外に出ることができなかった19日夜。 娘が夕食を作ってくれた。 パパは、カボス割りの麦焼酎を飲みながら、夕食の出来上がりを待った。 朝食の塩むすびのお礼なのか、台風でアルバイト先が休みになったからなのか。 …

お手本のような自主上映会

“調味料”は「まな板」 台風14号が福岡上空を通過した9月19日の朝食。 僕は、どうしても、娘に「塩むすび」を食べさせたくなった。 いつもは、ご飯を塩で握り、その中に梅干しを入れたり、海苔を巻いたりするが、 今朝のおむすびの味付けはシンプルに2種類だ…

食品売り場をうろうろ

デパ地下で腹を満たす 千恵は幼い娘とよく、デパ地下の食品売り場をうろうろしていた。 2人のお気に入りは、天神大丸。 買い物に行ったはずだったが、いつも手ぶらで帰ってきた。 娘のお腹はパンパンだった。 いつも、どこでも、食べていた(2007年8月14日)…

明けない夜はない

心と体をととのえる 映画「弁当の日」を完成させた直後、「はなちゃんのみそ汁 青春篇」を一気に書き上げた。 プロモーション活動は、新型コロナに大きな影響を受けた。 自主上映会はキャンセルが相次ぎ、仕事も減り、収入は激減した。 いっそのこと遊んじゃ…