はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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帰ってきた娘の彼氏

羽田空港の人気商品 東京に帰省していた娘の彼氏ねすたが帰ってきた。こっちにいるときは、わが家にほぼ住んでいる状態なので、久しぶりに顔を見ると、つい、「おかえりなさい」と言ってしまう。彼が借りている賃貸アパートの月々の家賃がもったいない気もす…

最後の授業料を振り込んで

無償の愛 娘は大学4年生。卒業に必要な単位はすべて取得し、今は卒論に忙しい。 先日、娘が通う大学から、令和6年度後期授業料等納付金の振り込み用紙が届いた。 最後の納付金だ。自宅近くの銀行で、指定の口座に振り込んだ。 4年間、計8回、同じ銀行の同じ…

娘に叱られ、亡き妻の言葉を思い出す

ほどほどが大切 ボクシングジムで練習を終えて思う。こんなに暑い中、こんなに苦しみながら、どうして、こんなにハードなトレーニングをやっているのか。先日は、脱水を起こしてぶっ倒れてしまった。プロを目指しているわけではない。試合に出るわけでもない…

もし、神様が願いをかなえてくれるなら

娘が仕掛けたサプライズ 仕事を終え、自宅に着くと、クラッカーの音が鳴り響いた。友人たちが、わが家のリビングで待ち伏せしていた。ドラえもんの格好をしたお母さんもいた。 2014年9月11日。51歳の誕生日。小学生の娘が僕の友人らと連絡を取り合って仕掛け…

娘の彼氏はサンマの食べ方が芸術的に美しかった

初物七十五日 娘の彼氏、ねすたが東京に帰省する。福岡を離れる前のねすたに、好きな料理を食べてもらおうと、夕食の献立を考えた。ねすたは魚好き。秋の味覚を代表する魚、サンマはどうだろうか。ここ数年、不漁で高値が続いていたサンマだが、報道によると…

幼い文字でつづった亡き母への思い

今ここ 古いハードディスクの中を整理していたら、娘の作文が出てきた。書いたのは小学3年生ぐらいの頃だろうか。題は「ママとの約束」。亡き母親への感謝の気持ちがつづられていた。 私がママのおなかの中にいるとき、ママは、うむか、うまないか、なやんで…

寂しいとき、心を明るくする“特効薬”

幼い娘に助けられ 先日投稿したブログ『漫画「はなが幸せなら、パパも幸せ(後編)」』に、次のようなコメントが寄せられました。 2年前に主人が亡くなり、長男はひとり暮らし、長女は昨年結婚し、今は犬と2人です。子どもが幸せなのが一番ですが、実際は寂…

一緒にいてストレスを感じるときの解消法

無人島で暮らした娘の彼氏 どんなに仲が良い家族でも一緒に暮らしているとストレスを感じることがある。 相手に問題があるわけではなく、自分自身の心に余裕のない場合が多い。 そんなときのストレス解消法は、ちょっとの期間、別々の場所で過ごすこと。 数…

年下の女性からラブレターをもらいました

モテモテだった日 年下の女の子からラブレターをもらいました。 彼女は、昨日、福津市津屋崎の「やまちゃんうどん」で一緒に食事をした母親の長女です。「おじさん、老眼だから字がよく読めないなあ。何て書いてくれたの?」と聞いたら、はにかみながら「て…

漫画「はなが幸せなら、パパも幸せ(後編)」

読後の「ほっこり」がうれしい 昨日(9/2)、漫画「はなちゃんのみそ汁」を久しぶりに投稿したら、多くの人から「ほっこりしました」という感想をいただいた。感動的なエピソードを取り上げたわけではなく、普通の日常を淡々と描いた漫画。景気の低迷、スト…

漫画「はなが幸せなら、パパも幸せ(前編)」

何気ない日常を漫画で描く 産休中だったイラストレーターの加島綾乃さん(がっちゃん)が、創作活動を再スタート。復活第一弾は「はなが幸せならパパも幸せ(前編)」。以前、僕がブログに書いた内容が、がっちゃんの手にかかると、まったくの別物になる。 …

亡き妻が娘に託した「家族の再生」

みそ汁に込められたメッセージ 台風10号が過ぎ去り、九州北部は青空が広がった。 少しだけ秋の気配を感じる8月最後の日。 いつものように午前5時に起床。 妻の遺影に手を合わせる。 彼岸が近いからだろうか。 今さらだが、「どうして、君が先なんだ。順番が…

娘の彼氏はメンタル強め

「食べていい」とは言ってない 寿司を食べるならば、娘をアルバイトで雇ってくれている店に行くと決めている。 くるくる回るアレではない。一軒家の隠れ屋のような小さな店だが、魚や酒、器、大将の腕も何もかもが本物だ。 娘の彼氏、ねすたは家庭教師のアル…

モノを減らしたいのにいろいろと買ってくる娘の彼氏

謎のフィギュア アルバイト帰りの娘にスーパーで食材を買ってくるように頼むことがある。 いつも、娘の彼氏ねすたが途中で合流する。 ねすたは「これはお父さんが好きそうだね」などと都合の良いことを言って、自分好みの冷蔵加工食品を買い物かごに入れる。…

アルバイト先から食べ物をもらってくる娘

してあげたくなるタイプ 娘が、先日のウナギの蒲焼きに続いて、今度は毛ガニをアルバイト先から持ち帰ってきた。「パパ、カニ好きでしょ。ひとりで全部食べていいよ」と娘。毛ガニなんて何年ぶりだろうか。買えば、5,000円以上はするであろう高級食材。滅多…

親子別々に楽しむ2024年夏

死ぬまで遊ぶぞ 20代の頃、小型船舶操縦免許を取得した。ジェットスキー(水上バイク)を運転したかったのだ。 だが、なかなか、乗る機会がなかった。 60歳になって、ついにそのときがきた。 youtu.be この日、付き合ってくれたのは26歳の女子3人。1人はウェ…

親子3世代で使いたい昭和レトロなトレー

古いものを見つめながら未来を思う 資産運用を目的に、すぐに必要のないお金は、NISAを活用している。 主な保有ファンドは、半導体、自動運転、ロボットテクノロジーなど。 どれも、未来の暮らしを感じさせる株式ファンド。 つい、株価をチェックしてしまう…

コストコのユーザーに最適と思われる冷蔵庫

大容量の冷凍庫 お盆前から、冷蔵庫の調子が悪かった。 製氷機の動きが鈍く、缶ビールが冷えない。 わが家の冷蔵庫はパナソニック製の550リットル。 型番を確認すると、2010年製だった。14年。ぼちぼち寿命なのかもしれない。 妻を亡くして2年目の夏だった。…

漫画「はなちゃんのみそ汁」再スタート(不定期連載)

もう一度、登場人物紹介 漫画「はなちゃんのみそ汁」のイラストを描いてくれていた加島綾乃さん(がっちゃん)が男の子を出産。育児で時間が確保できず、創作活動をしばらく休んでいたが、「ぼちぼち動けそう」ということで、漫画の連載(不定期)を仕切り直…

にぎやかな法事

亡き妻が始めた音楽イベント 気づけば17回目。 年に一度の音楽イベント「いのちのうた」。 今年は10月14日(月・祝)に福岡市のライブハウスで開催する。 よくぞ、ここまで続いたものだ。 2006年、がんで亡くなった中学生の女の子を追悼するコンサートとして…

最後の家族旅行で妻の心に残った場面

まるで“タイムカプセル” 日曜日の昼下がり。ひと仕事終えて、ぼーっとスマホを見ていたら、Amazon Photos(写真や動画を保存できるオンラインストレージサービス)が17年前の「今日の出来事」を知らせてくれた。 スマホの画面に出てきたのは、家族3人で温泉…

寝たきりの日に娘と彼氏が用意してくれた晩ご飯

心とお腹が満たされた夜 腰が痛くて、寝たきりの日が続いていた。 ライブの動画撮影で2日間、中腰のままだったことと長時間の編集作業が原因かもしれない。夕食の支度をする時間だったが、何もしたくなかった。腰の痛みは気力も奪った。 ベッドに横になって…

料理のリクエストに即座に応じる実家の母

お盆の食卓 「ばあばの唐揚げが食べたい」 妻の墓参りの帰り道、娘の発案で福岡県宮若市の実家に向かった。 高速道路を西から東に走って約1時間。 実家に到着すると、僕と娘の好物が食卓に並んでいた。 「あんたたちがお盆の間に来て食べるやろうと思って、…

今さらジロー

興奮気味に「全マシ」注文 ずっと前から行きたかった二郎系。博多の豚骨ラーメン店ならば、お初の店でも緊張しないのだが、東京発の二郎系は何となくアウエー感があり、1人で入店できなかった。注文の方法や暗黙のルールがあることも、足が向かいにくい理由…

娘と彼氏とウェイクボード

60歳の挑戦 ウェイクボードの季節がやってきた。 今年は、娘の彼氏ねすたも初参加。 娘と3人、友人にプレジャーボートを出してもらって、芦屋の海を滑った。 60歳の勇姿↓ youtu.be ウェイクボード初挑戦のねすた。スノーボードの経験があるだけにバランス良…

娘と娘の彼氏が教えてくれた亡き妻と僕の記念日

8月5日 月曜の朝は、ドウダンツツジの水を替える。 水を替えた後、枝葉を剪定していたら、娘と娘の彼氏ねすたが亡き妻の祭壇の前に座った。 「どうしたの?」 「何かの記念日?」 2人に尋ねると、娘が「パパとママの結婚記念日やろ」と教えてくれた。 そうだ…

寝落ちしてしまいそうな椅子

折りたたんで持ち運びもできる ずっと欲しかった椅子をついに買った。 ニーチェア。 シンプルな構造で組み立て簡単。約一畳のスペースでゆっくりとくつろげる折りたたみ椅子。徳島県出身の新居猛さんが1970年にデザインし、50年以上経った今も、国内外を問わ…

真夏の朝の怖い体験

「まさか」が起こった その日は異常に暑く、熱中症警戒アラートが発表されていた。 朝食後、僕はいつものようにベランダで洗濯物を干した。掃き出し窓の鍵が緩くなっていることは知っていたが、冷房の効いた部屋の温度を上げたくなかったので、洗濯物をベラ…

趣味を生かしてボケ防止

父90歳、プラモ作りに熱中 父は昭和9年生まれの90歳。 体は健康。頭脳明晰。薬も飲んでない。悪いところは歯ぐらいか。 そんな父に、僕の弟がプラモデルをプレゼントした。 ボケ防止対策である。 弟がプレゼントしたプラモデルは、父の好きな城。 姫路城と松…

大切な人を亡くした後の心の持ちよう

「笑い合える日」が来ることを信じて あの日、僕は、体の一部をもぎ取られるような寂しさを感じた。 最愛の妻を亡くし、激しい喪失感にさいなまれ、運命を呪い、酒におぼれる日々を過ごした。 夜になると、ぼろぼろと涙がこぼれた。 自分のせいで、妻を死な…