はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

勇気と笑いの花束を

ミッちゃんにやっと会えた日 どんだけ、清水ミチコさんが好いとーとやって言うぐらい、 千恵はミッちゃんが好きだった。 そして、とうとう、ミッちゃんに会う日が訪れた。 2019年12月28日、熊本城ホールで開催した「いのちのうた」(こくみん共済coop主催)…

一杯のコーヒーで「飲酒運転ゼロ」を後押し

講演回数は1220回 わが子の命を奪った飲酒運転が社会から亡くなるのを目指し、地道に「ゼロ」を呼びかける女性がいる。 NPO法人「はぁとスペース」(福岡市東区)の代表を務める山本美也子さん。 僕と娘は、実家の宮若市に帰省する途中に時々、寄らせてもら…

元気が出る贈り物

「絶対、全部食べようね」 千恵が他界した後、わが家には、数えきれないほどの贈り物が届いた。 どれも感激したが、特に印象に残っているものがある。 それは、「愛媛のおばあちゃん」を名乗る見ず知らずの女性からだった。 段ボール箱の中には、たくさんの…

嫌なことを忘れさせてくれる親友

はなとまゆ 「嫌なことも、悲しいこともまゆに会ったら全部忘れる」 まゆちゃんは、はなの親友。 中学1年の春、彼女は広島に引っ越した。 以来、年に一度、泊まりがけで、はなに会いに来てくれる。 中学1年のまゆちゃん(右)。今は大阪在住の大学生(2015年…

娘が弁当を作り始めた理由

「を」と「で」の違い 娘はアルバイトを経験し、お金を稼ぐ大変さに気づいた。 「お昼の外食は、バイト代が惜しいな。弁当ひとり分の食材費って150円ぐらいだよね」 亡き妻の教えを覚えていてくれたのだ。 わが家は、月曜、火曜、木曜の週3日が「弁当の日」…

清志郎さんの「無敵バッジ」

祝デビュー35周年 東京から福岡に戻った10月25日夜。 遅い時間だったため、娘の提案で、自宅近くの「大阪王将」で食事をした。 餃子、油淋鶏、炒飯、酢豚、青椒肉絲を注文。それとビール。 中華を食べながら、娘に三宅伸治さんと飲んだ吉祥寺の夜の話をして…

三宅伸治さんとハイボールな夜

無茶振りは嫌よ ここは東京・吉祥寺。 三宅伸治さんに会いに行きました。 「いのちのうた」(12/3)で演奏する曲の確認です。 三宅さんと吉祥寺をふらふらと歩く(2022年10月24日) 打ち合わせは、メールでも良いのですが、これがなかなか簡単じゃない。いつ…

あなたの命に寄り添いたい

妻の涙 千恵が「いのちのうた」の舞台で、会場を見渡しながら、涙をポロポロとこぼした。 彼女は人前で涙を見せたことがなかった。 でもそれは、つらくて悲しい涙ではなく、心地よい涙だった。 語りを終えて前奏を弾き始めると、最後まで、しっかりと歌い切…

かっこいい大人たちが集合

高塔山ロックフェス 連日のライブ。 昨日は、「高塔山ロックフェス2022」(北九州市若松区)に行った。 (公式)高塔山ロックフェス 「高塔山でロックがしたい」 2004年、「シーナ&ロケッツ」の故シーナさんの言葉から始まったロックフェス。 今流行のジャ…

あなたの命はあなただけのものではありません

秋は何かと忙しい 昨夜、Public bar Bassic.であった「きばらしナイト」。 ※大阪のASAMIさん親子が主催する音楽イベント。 出演は、ウルフルケイスケさんとザ・ファックゲッツ。 僕はカメラマンとして参加した。 ギター演奏するウルフルケイスケさん(2022年…

親子でほめ合う朝の食卓

プレザーブスタイルのジャム 娘がブルーベリージャムを作ってくれた。 「それなら、明日の朝食はパンがいいね」 僕は、野菜やチーズ、粗挽きソーセージなどを用意して、 昨晩から今日の朝食を楽しみにしていた。 2022年10月21日 パンはいつもより厚く切った…

「ありがとう」しか言えません

ずっと、生きていてほしい 15年前の「いのちのうた」。 hanautaをサポートする予定だった千恵は、 いつの間にか、コンサートの中心人物になっていた。 打ち合わせをしていたわけではないが、 他の出演者たちが、そんな空気をつくってくれた。 僕は最初から最…

25年前にタイムスリップした夜

奇跡のような再会 天国の千恵が企画したのだろうか。 とても、不思議で愉快な夜だった。 昨日、大切な友人が、6年ぶりに訪ねて来てくれた。 韓国人のヨム・ウンジュさん。 今は、カナダ・バンクーバーに移住している。 25年前、福岡教育大に留学中だった彼女…

亡くなった人たちへの贈り物

鮎川誠さんの言葉 3年前の「いのちのうた」には「シーナ&ザ・ロケッツ」の鮎川誠さんに出演してもらった。「ユー・メイ・ドリーム」を歌う直前、鮎川さんが、こんな話をしてくれた。 シーナが天国にいって4年、今年で5年目。 でも、俺たちはシーナと一緒に旅…

がんと向き合う「3つの大切なこと」

「うるとまらん」は助けてくれない 4歳の頃の娘は「ウルトラマン」を「うるとまらん」と言ってました。 「お子様ランチ」は「おこさらまんち」。 「トウモロコシ」は「とうろもこし」。 「色鉛筆」は「エロえんぴつ」。 おっと、失礼。 調子に乗って、本題か…

さくらと吾郎

夫婦のユニット名 妻の闘病生活が新聞連載で紹介されたことは、以前、こちらのブログで書きました。 hanamisosoup.com 妻は、ブログのハンドルネーム「六本松さくら」で連載に登場。 まだ、実名での取材対応には、躊躇しておりました。 僕は今、ブログで実名…

東京でバズる

シリーズ累計100万部を突破 イケイケだったあの頃。 書籍編集者として、東京には何度も上京した。 ジュンク堂書店新宿店の書籍売り場(2007年10月12日) 後に、シリーズ累計100万部を突破した「食卓の向こう側」。 全国の新聞社でつくる出版協議会から講演を…

心が大人になる前に

「目撃者 f」動画配信スタート 昨年の「いのちのうた」で歌った『パパのうた』。 大人への階段を駆け上がる娘、脱サラで新しいステージに足を踏み入れた父。 僕たち父子家庭の「これまで」を歌ったような曲だった。 作詞・作曲は、友人のコヤナギシンジさん…

「喪失」と「悲嘆」を語り合う

吉田さんのおむすび ある出版社の企画で「喪失」と「悲嘆」を語り合う対談に参加した。 お相手は、故・佐藤初女さんの「森のイスキア」の活動を福岡で受け継いでいる吉田俊雄さんと紀美子さん。ご夫妻は、大学生だった次男を亡くされている。 「家庭を顧みな…

みなさんの人生に、幸あれ

助けられているのは僕たち家族です 千恵が亡くなった後、本を書いた。 それがドラマになり、映画化もされた。 全国の人たちから励ましの手紙やメールをいただいた。 千恵が遺した音楽イベント「いのちのうた」は毎年、続けている。 講演会場では、娘を抱きし…

心に残る「父の手料理」

ローストビーフとハヤの甘露煮 亡き妻千恵の両親は、長崎県大村市で精肉業と焼肉店を営んでいた。 義父が、牛肉の塊にじっくりと火を通したローストビーフは絶品だった。 僕の父も凝った料理が得意だった。 毎年夏は、はなを連れて山口県の川に出かけた。 そ…

「まずは心の復興を」

旦過市場と小倉昭和館 今年の4月と8月、2度の大火に見舞われた北九州市の旦過市場。 結婚前、妻が北九州市の中学校に勤めていたため、 僕たちは、旦過市場とその周辺をよく歩いた。 鮮魚店、ぬか炊き店、精肉店、八百屋、角打ちができる酒屋・・・ 「いいの…

妻に見せたい、19歳の娘

「ああ、これが親なのか」 保育園児の娘が運動会で走っている姿を初めて見たとき、涙が出た。 横では、妻が「はなちゃーん!」と絶叫していた。 僕は、動画撮影しながら「ああ、これが親なのか」と思った。 娘は2月生まれで、他の子どもたちに比べて体が小さ…

あのとき、本当の家族になった

最後の6行で、もうじゅうぶん がんの治療費について書いている妻のブログを読んだ。 確かに家計が大変な時期もあった。 家計だけじゃなく、なんもかんも大変やった。 でもね。 君が寝たきりになっての1カ月間、 おむつを替えてあげることができて、俺は幸せ…

ちょっとでも異変を感じたら

ピンクに染まる福岡タワー 福岡市民なのに福岡タワーには滅多に行かない。 9年前、娘を連れて友人たちとサイクリングに行ったときが最後かもしれない。 10月は乳がん月間。 毎年、福岡タワーにピンクリボンのイルミネーションが灯る。 まだ、一度も見たこと…

妻はパクリの天才だった

高取保育園の「炒り玄米」 娘が通っていた高取保育園では、子どもたちのおやつの一品に「炒り玄米」があった。 「炒り玄米」とは、空炒りした玄米に天然塩をまぶしたもの。 ポリポリとした歯ごたえがあり、香ばしくて、ほどよい塩味。 食べ始めると止まらな…

娘を思い「がん検査」に向き合う

100万回生きたねこ 千恵は絵本が好きだった。 2000年7月、千恵が乳がんの手術(左乳房全摘出)をするかどうか迷っていたとき、勤めていた小学校の同僚が、絵本「100万回生きたねこ」(講談社)を病室に持ってきてくれた。 絵本「100万回生きたねこ」を読む千…

人生最後の「いのちのうた」

いいことがあるといいね〜君にも僕にも♪ 亡き妻千恵の追悼コンサート「いのちのうた」。 ロック歌手の三宅伸治さんをはじめ、親しくさせてもらっているミュージシャンたちの協力で、今年も開催が決まった。 2022年12月3日。福岡市・親不孝通りのブードゥーラ…

家族と生きる幸せ

「ありがとね、ムスメ」 娘に読んでほしい、この日の妻のブログ。 パパも同じ気持ちだよ。 2004年12月20日撮影 感慨深い日 〜1年前の私から〜(2007年9月26日) 大したことはしていないのですが、 今日は、本当に、感慨深い1日でした。 なぜなら、1年前の今…

サツマイモの正しい食べ方

犬は飼い主に似る わが家には2匹のミニチュアダックスがいた。 チョコタンの「さくら」とレッドの「アビー」。 犬の性格は、飼い主に育てられていく過程で得た体験によってつくられる傾向があるという。 飼い主が明るく、いつもニコニコと笑顔で接していると…