はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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健康

誰かの希望になれるなら

妻の闘病が新聞連載に 妻千恵が名付けた「ダンディーT」とは、西日本新聞社の僕の同期であり、友人の田中耕記者。2007年10月、彼が妻の新聞連載を書いた。 妻の実名を出さず、ブログのハンドルネーム「六本松さくら」の名で。 連載タイトルは「いのちのうた…

「わかりあう」ということ

「生きた証を残したかった」 妻をがんで亡くされた元読売テレビアナウンサーの清水健さん。 彼と初めて出会ったのは、2017年秋。 文藝春秋が企画した対談だった。 清水さんの妻奈緒さんは2015年、29歳で他界。 そのとき、長男は生後112日だった。 清水さんの…

娘のウェイクボード奮闘記

初めて歩いた日 ウェイクボード合宿2日目。 娘も大学の友人2人を連れて、芦屋ヨットハーバーに合流した。 波は穏やか。気温も30度を超え、絶好のコンディションだ。 僕が滑った後、娘が海に入った。 プレジャーボートが動き出した。 ロープが、ぴんっと張っ…

59歳の晩夏、やればできる

戻ってきた体力 先週、台風で中止になったウェイクボード合宿。 このまま夏を終わるわけにはいかなかった。 天候の回復を待ち、昨日、海に向かった。 初日(9/12)の芦屋ヨットハーバーは、絶好のマリンスポーツ日和。 真夏が戻ってきたような暑さだった。 …

のんびり、ゆっくり、マイペース

娘のダンス、妻のダンス 娘は、いつもマイペース。 家ではのんびり。 語りもゆっくり。 食事は「まだ、食っとったんかい!」と言いたくなるほど遅い。 驚いたのは、アルバイト先の飲食店では、きびきび動いていること。 やればできるじゃん、と思った。 妻の…

深刻な話をユーモアで包み込む

「それが故人の遺志だから」 深刻な話をユーモアで包み込む。 千恵の得意技だった。 映画「はなちゃんのみそ汁」は「泣ける闘病もの」ではなく「笑える『がん映画』」だ。 阿久根知昭監督は、製作発表の記者会見で「それが故人の遺志だから」と言った。 滝藤…

金のうんこ

佐伯の「しばっち」 2年前、長年勤めた佐伯市役所を早期退職し、「志縁や」という飲食店を始めた男がいる。 「志縁や」では、ソフトクリームやおはぎ、焼きそばなどを販売している。 オーガニックにこだわったソフトクリームの商品名は「運呼(うんこ)ソフ…

「焦らず、ゆっくり、あきらめない」

「つきさん」の遺言 「元気そうでよかった」 「もっと、落ち込んでいるかと思っていた」 15年前、僕は人前では、悲しみを隠していた。 だから、表面上は、そう見えたかもしれない。 だが、それを見抜いて、酒や食材を持って訪ねて来る仲間たちがいた。 千恵…

朝の新習慣「梅湯」

疲労回復、熱中症予防などに効果的 寝起きに白湯を飲んでいる。 健康的だが、味気ない。 飲みながら、ふと気づいた。 そうだ、梅を入れてみよう。 マグカップの中に梅を1個落とし、熱々のお湯を注ぐ。 箸で梅をつぶして、ゆっくり飲む。 実にうまい。 酸っぱ…

僕たちは家族だから

どんなに小さな心配事でも 妻は体に異常を感じても、僕に報告しないことが多くなった。 心配させたくなかったのだろうが、 「しまった」と思ったときには手遅れになることだってある。 骨と肝臓に転移が見つかった時もそうだった。 「肝臓の辺りを手で触った…

「拒否した」と指摘される「標準治療」について

テレビドラマはフィクションです。 千恵が「がんの標準治療を拒否した」と指摘されることが多々ある。 他にも「あの家族は、現代医療を否定している」という飛躍したコメントや、娘が整形手術をしている、との書き込みを見かける。 いずれも匿名。僕たち家族…

「私、絶対負けんばい」

神様がくれた宝物 「麹菌は、高温多湿の日本だからこそ存在する、神様がくれた宝物。だから、地元の麹菌でつくった発酵食品を食べることこそが、最も日本人の体に合っとる」 種麹屋「椛島商店』(福岡県みやま市)の故・椛島千枝子さんの言葉だ。 僕たちは、…

「生きていれば、前に進める」

あるプロボクサーとの出会い 元プロボクサー坂本博之さんをご存知だろうか。 福岡県川崎町生まれ。 太い骨格から放たれるパワーのあるパンチで「平成のKOキング」と呼ばれた。 坂本博之さん(2006年10月19日) 物心ついたころには両親が離婚。 預けられた親…

そこにいるだけでいい

何に不満があるんだ 大切な人がそこにいる。 生きている。 そこにいるだけでいい。 何に不満があるんだ。 それだけで十分じゃないか。 そんなことを気づかせてくれた妻のブログ。 15年前、職場でこっそり読んで、涙が止まらなかったことを思い出した。 千恵…

人生「7割」ぐらいが、ちょうどいい

「心の持ちよう」もバランス重視 2007年11月、新潟大学の安保徹先生(1947年10月9日ー2016年12月6日 ※専門は免疫学 )と対談し、副交感神経優位の状態が人の体温を上昇させ、免疫アップにつながることを学んだ。 「副交感神経」は、心地良いときや笑っている…

昔ながらの「普通のたまご」

鶏のエサに“着色料”を混ぜない 本来の卵の黄身は「濃いオレンジ」ではなく「レモンイエロー」。 15年前、そのことを教えてくれたのは、佐賀県の養鶏家、小野寺睦さんだった。 小野寺さんの卵の黄身は「レモンイエロー」。 くさみがなく、さらっとしていて、…

やりたいと思ったら、即行動

講師として招かれることも 体調が良いときの妻は、料理の研究に熱心だった。 高取保育園など数カ所で学んだ。 玄米を中心とした自然食ばかりではない。 僕の友人で、フランス料理店を経営する福山剛シェフの料理講座にも通っていた。 やりたいと思ったら、即…

「おっぱい、ちょきんって切られたの? 」

親の心を見つめている 僕は、幼かった娘に何度救われたことか。 自分を取り戻さなければ、と思った。 妻も幾度となく、娘の言動に力をもらった、とブログにつづっている。 子どもは、いつも、親の心を見つめている。 そして、やさしい。 そんなことを感じさ…

妻、熊本の名医に会いに行く

菊池養生園診療所 2007年7月10日、菊池養生園診療所(熊本県菊池市)の竹熊宜孝先生に会いに行った。 竹熊先生は、1975年から同診療所長を務め、医療と食と農を結ぶ「土からの医療」を推進してきた。「百姓医師」を自称し、医師として診療所で働きながら近く…

「お笑い」は病と向き合う意思表示

「負けてたまるか」 本日紹介する千恵のブログは、乳がん治療の話。 自分自身の備忘録。加えて、がん患者、その家族に向けた発信だったに違いない。 締めくくりは、お約束の笑いネタ。 ふざけているように感じる人もいるだろうが、 僕には、「負けてたまるか…

元気を分かち合えるブログに

家族で「目マン」 昨春の断捨離で、どうしても処分できなかった千恵のフード付きパーカー。 暇だったので、着てみた。 カメラめまん(パパ) ギターめまん(ママ) むすめまん(はな) 昨今のSNSは、誹謗中傷の雨あられ。 でも、このような使い方ならば、誰…

苦しいときこそ、ご飯とみそ汁

14年間の「子育て報告書」 残り少ない寿命を覚悟した千恵にとって、 幼い娘に、みそ汁作りを教えることは重要だった。 妻の墓前で祈る娘(2022年7月11日)※放送は7月13日 自分がいなくなった後、残された家族がどう生きるか、ということも、千恵にとっては重…

妻の命日にハイボールを飲みながら猛暑対策を考えてみた

「熱々の鉄板」のような墓石 昨日(7月11日)は、千恵の命日。 娘と墓参りに行ってきた。 例年ならば、梅雨の時期だが、千恵が眠る糸島市の墓地は真夏日の暑さ。 じっとしていても、汗が噴き出す。 墓石に水をかけると、あっという間に蒸発した。 まるで、「…

「やっぱ、食事だね」

原点回帰 新しく開設したブログを書き始めて、まもなく4カ月がたつ。 毎朝、亡き妻千恵の過去ブログ(早寝早起き玄米生活)を読みながら書いているのだが、最近、わが家の食生活が変わり始めたことに気づいた。 原点回帰と言うべきか。 妻がブログに残したレ…

つらい時こそ、笑いましょう

生き抜く力 15年前(2007年)、乳がんを発症したタレントの山田邦子さん。 いつの時代も、テレビタレントのがん告白は、衝撃的にニュースに取り上げられるものだが、邦ちゃんは、2020年には芸能人生活40年を迎え、今もYouTubeなどで元気な姿を見せてくれてい…

「目マン」大募集

遊び心のある大人 7月4日のブログ「ミッちゃんからの贈り物」を読んだ人たちから、たくさんのコメントをいただいた。その中で、1人だけ「目マン」に変身した人がいた。 届いた自撮りの画像を見て、噴き出してしまった。 フードの紐が涙のように見えるから「…

「じゃあ、おっぱいやめます」

食を通じた「生教育」を語る助産師 亡き妻千恵が大切にした「食べることは生きること」。 この言葉の意味を教えてくれたのは、福岡県行橋市の内田美智子先生だ。 食を通じた「生教育」の語り手でもある。 千恵は、内田先生を姉のように慕い、母のように頼り…

ミッちゃんからの贈り物(昨日の続き)

お笑いで免疫力アップ 昨日の続き。 千恵がパーカーを着てやってみたかったこと。 それは‥ 目マン(めまん) 清水ミチコさんが発表したパフォーマンス、というか瞬間芸のようなもの。 以下のような手順で、誰でもできる。 パーカーを着る ファスナーを閉じ、…

リンパ浮腫の腕を公開

ジャーナリストの本に影響 千恵は、千葉敦子さん(1940年ー1987年)の本を何冊も読んでいた。 千葉さんは、元新聞記者でジャーナリスト、ノンフィクションライター。 1981年に乳がん手術と乳房再建手術を受け、その後、再発。 死に至るまで、自らのがん闘病…

発毛は生きる希望

細胞復活の兆し がん転移後の抗がん剤。 やはり、副作用には苦しんだが、ゆっくりと確実に、千恵の髪の毛は生えてきた。 髪の毛が生えるということは、壊れた細胞が正常に戻り始めているということ。 発毛は、生きる希望だった。 ※本文と写真は関係ありませ…