はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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健康

風邪をひかなくなった娘の彼氏

食の力 娘の彼氏、ねすたの体調が良い。手前味噌だが、ほぼ毎日、わが家の手料理を食べていることが関係しているのかもしれない。 きょうの朝食は、タケノコのみそ汁と卵かけご飯と辛子明太子。 ご飯は玄米の七分つきに麦を混ぜたものだ。 「ねすた、最近、…

敷布団難民からの脱却へ

早めの購入が結果的には安上がり ドイツ製の三つ折りマットレスを購入した。 エマ・スリープから発売されている「エマ・敷布団・プレミアム」。 2週間使ってみた。 これが、なかなか良い。 マットレスの素材はウレタンフォーム。 硬すぎず、柔らかすぎず、快…

90歳、父は現役カメラマン

飲酒に煙草、病気知らず 3月1日は父の誕生日。 昭和9年生まれ。90歳。 父は70歳ぐらいまで、酒を浴びるほど飲み、煙草を吸いまくっていた。最近、歯が抜けて、大好きだったホルモンが食べにくくなってきたようだが、心と体は健康そのもの。国が推奨する健康…

痛みが治まらず受けた前立腺がん検診

エンディングノートを準備 場所が場所なだけに、しばらくの間、放置していたのだけど。 実は、年明けから、左側の睾丸の付け根あたりが、ずっと痛くて。 1日に3〜4回ほど鈍痛が襲っていた。 2月上旬、かかりつけ医に相談したところ、「ちゃんと検査を受けた…

命がけであなたを産んだ⑩(番外編)

生きている間にやるべきこと 3年ほど前から、それまで手付かずだった千恵の遺品を片付ける習慣が身についた。 今朝、アルバムを整理していると、学生時代の千恵の写真が出てきた。 僕と出会う少し前の千恵。 今のはなと同じくらいの年齢だろう。 大学生時代…

命がけであなたを産んだ⑨(最終話)

妻がこの世にいた証し あまりに唐突な問いだった。どう答えればいいのか。僕は一瞬、戸惑った。 娘が12歳の夏、妻の遺影を見ながら、こうつぶやいたのだ。 「ママはどうして、私を産んだのかなあ。もし、私を産まなかったら、今も生きていたかもしれないよね…

命がけであなたを産んだ⑦

母になれた喜び 2003年3月29日、親子3人と犬2匹は、福岡市中央区六本松の新居に引っ越した。 千恵は、真新しいソファに腰掛け、母子手帳をうれしそうに、じっと見つめていた。はなを出産した浜の町病院は母乳育児を推奨していた。 千恵は、はなに「愛」を食…

命がけであなたを産んだ⑤

親になる その夜、千恵は出産を決意した。 吹っ切れたのだろうか。翌日から千恵は人が変わったように明るく振る舞った。 一度は子どもをあきらめていた。そんな僕たちが、間もなく親になる。信じられなかった。 結婚して2度目の年を越した2003年2月20日。出…

命がけであなたを産んだ④

死ぬ気で産め お腹の赤ちゃんはどんどん大きくなる。産むか、産まないか。決断までのタイムリミットが迫る。本来ならば、幸せの絶頂期のはずなのに、僕たち夫婦は、かつて経験したことのない苦しみを味わった。 最終的には、実父の「死ぬ気で産め」の一言で…

命がけであなたを産んだ③

二者択一 抗がん剤の副作用で、子どもは無理といわれながらの奇跡的な妊娠。 だが実は、千恵は妊娠を望んでなかった。 がん患者にとって出産はリスクが高い。エストロゲンという女性ホルモンが卵巣から活発に出始めることで、がんが再発する可能性がある。文…

命がけであなたを産んだ②

妊娠 結婚前、千恵は主治医に「抗がん剤の影響で出産は難しい」と告げられていた。 新婚旅行先のカナダから日本に戻ると、千恵から信じられない報告があった。 「おなかにいるみたい」 2002年6月22日朝、千恵が妊娠していることが分かった。 2カ月前、カナダ…

娘の1日限定カフェに来てくれた亡き妻の主治医

友人知人が集う場に 2月7日、娘が“1日店長”を務めたカフェ「Hana Kitchen」。 開店と同時に満席になり、厨房は閉店間際までフル回転。大盛況だった。 店内は、娘と僕の友人や知人が一堂に集う場にもなった。 調理の合間に、久しぶりの再会に乾杯。「はじめま…

意志が弱い自分に絶望した夜

飲酒は禁止のはずなのに 人間ドック前夜。素敵な店に誘われて。 こんなもの出されたら。 人生初の「牛タンしゃぶしゃぶ」。 そりゃ飲みますがな。 生ビール2杯とハイボール1杯。悪いやつと。 締めは雑炊。 20時に帰宅しました。 牛タン 専門店 タンしゃぶ亭 …

職場でこっそり読んで涙した妻のブログ

そこにいるだけでいい 大切な人がそこにいる。 今、生きている。 何に不満があるんだ。 十分じゃないか。 そんなことに気づかせてくれた亡き妻のブログ「そこにいるだけでいいということ」。 17年前、職場でこっそり読んだ。 がん闘病中の妻から僕へのメッセ…

娘が泣きながら捨てたタバコ

大切な人のために生きる ダイニングテーブルの上にタバコが置かれてあった。 前日、わが家を訪れた友人のものだった。 タバコが置かれたテーブルで、娘が朝ごはんを食べ始めた。 その光景を見つめながら、僕は、15年前のある朝の食卓を思い出した。 わが家の…

ねすた、娘の見舞いを拒否

本当のやさしさとは 先日、娘の彼氏、ねすたがインフルエンザに感染した。 病院で処方してもらった薬を飲んでも熱が下がらず、相当きつそうだった。 娘がみそ汁を作って持って行く予定だったが、ねすたが、それを拒んだ。 娘に感染させてしまってはいけない…

「食う寝る出す」は人生の三大要素

大切なことはユーモアを交えて 闘病中の妻のモットーは「大切なことはユーモアを交えて伝える」ことだった。 亡くなる91歳まで若さを保ち、自身の栄養学を実証した川島四郎先生の名著「食べ物さん、ありがとう」(朝日文庫)。妻は、この本からその極意を学…

14年ぶりに再会した韓国人女性の優しいハグ

妻とソヨンさんのつながり 僕と千恵がカナダに1カ月ほど滞在した際、現地でお世話になった女性がいる。 韓国人のソヨンさん。 昨日、観光で福岡を訪れた彼女と食事をした。 千恵が亡くなった翌年2月に会って以来だから、14年ぶりになる。 食事中、娘は千恵と…

食と命のつながりに気づいて

新聞の連載記事を書籍化 日々の食事が、がんの原因になる、とは断定できないかもしれない。 だが、日々の食事とがんは関係ない、とは言い切れない。 亡き妻千恵が、そのことに気づいたのは、2003年12月だった。 西日本新聞で始まった連載「食卓の向こう側」…

ため息の冷麺

約束は腹八分 娘のため息が漏れた。 注文した冷麺が運ばれてきたときだった。 2023年8月15日 お盆の15日、娘はアルバイトを入れてなかった。 彼氏もサッカーの試合で大阪に遠征中。 よって、親子2人で外食に出かけることにした。 娘は牛タンが大好物。 「せ…

血液検査の数値が改善した理由

ボクシングで減量に成功 ずっと抱えていた不安がどこかに吹き飛んだ。 血液検査の結果を見ると、すべての数値が改善していたのだ。 僕は37歳のときに慢性腎臓病と診断された。 千恵との結婚式の直後だった。 1年間休職し、ステロイド薬によるパルス療法など…

わが家の冷や汁(レシピ付き)

熱中症対策にも 連日35度以上の猛暑が続く福岡。 こんな日の朝食は、冷や汁だ。 作り方は簡単。 輪切りにしたキュウリをボウルに入れ、みそで揉む。 ※1人分のみその量は12g〜15g程度。 氷水を注ぐ。 お椀に分けて、すりゴマと刻んだミョウガと大葉をたっぷり…

夏だ!

ウェイクボード 芦屋の海でウェイクボード。 ひゃっほーい! Majiで転ぶ5秒前。 常福寺に泊まり込みで強化合宿中。 きょうは2日目。 ウクレレユニット「トミー&ヤス」の富武さんも合流。 体が痛い。 ***************************…

20年連続のみそ作り

わが家の恒例行事 娘は大学のテスト期間中。 余裕がなさそうだったため、 実家の母に手伝ってもらった。 2023年7月15日 8キロを2瓶、計16キロを仕込んだ。 わが家と実家、1年分のみそを確保。 今年はどんな味に仕上がるか。 11月の出来上がりが楽しみだ。 じ…

はなぱぱの縄跳び

頭の中は「ロッキー」のテーマ曲 ボクシングジムに通い始めて9カ月。 こんなにハマるとは思わなかった。 何もかもが、理論的でおもしろい。 間合いの取り方や足さばきは剣道、腰の横の回転を使うストレートの打ち方などは野球やゴルフに通じるものがある。 …

親子でYouTuberっぽいことやってみた

マットレスの開封レビュー 栄養と睡眠と運動。 どれも大事だが、わが身を振り返ると、 おろそかになりがちだったのが、睡眠の質。 そこで、新しい寝具を買った。 人生の3分の1が睡眠時間。 寝ることは生きること。 2023年6月20日 youtu.be 【ニトリ】 NITORI…

いのちの塩

きょうの弁当 ゆで卵に塩をひとつまみ。 海水を平釜で煮詰めて濃縮、結晶化させた昔ながらの製法で作った自然塩。 多くの若者に足りない栄養素は、タンパク質や炭水化物ではなく、ビタミンやミネラル。 倦怠感、精神不安定など心の問題を含む体調不良は、微…

全身に黄疸

千恵は気づいていたのか 本当は、もう治療方法がなかった。 僕は、そのことを千恵に伝えることができなかった。 奇跡が起きることを祈り続けた。 千恵に隠れて、泣きながら食事を作った。 ふつうに接することが、これほど難しいとは想像もしてなかった。 こ…

みんないろいろ抱えているんだ

妻を乳がんで亡くした元プロ野球選手 乳がんの早期発見や治療などを呼びかける元プロ野球選手がいる。 ソフトバンクホークスのOB、鳥越裕介さん。 鳥越さんは、2008年に当時34歳だった妻を乳がんで亡くされた。 その年、僕と千恵は、九州がんセンターの待合…

プライスレスな梅干し

妻の梅仕事 先日、9年前に知り合った女性と、わが家で再会した。 彼女は娘と同世代。 一緒に料理を作り、3人で食卓を囲んでいるときだった。 ふと、妻が16年前に漬けた梅干しのことを思い出し、 この女性に食べさせたくなった。 かなり酸っぱい、大粒の梅干…