はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の力で勝ち取った賞

ベスト従業員賞 夕方、吉報が届いた。 娘がアルバイト先の衣料品販売店で表彰された。 お客様アンケートで、丁寧でやわらかい接客対応を評価されての「月間ベスト従業員賞」。 これまでも、福祉団体の表彰を受けたり、「かつお節大使」に任命されたりしてき…

じいじ、ありがとう

ピカピカの1年生 一昨年から、春になると妻の部屋を片付けるようになった。 段ボール箱の中から、実家で撮影した小学校入学時の娘の写真が出てきた。 じいじ、ありがとう。 2009年4月 2009年4月 2009年4月 どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック。 に…

春が来ると、いつも思う

ピンクのランドセル あと、ちょっとだった。 もう少し生きていれば、家族で入学を喜び合えたのに。 ピンクのランドセルを背負った娘の姿を見られたのに。 本人は、娘と一緒に入学式に参加するつもりだったはず。 当たり前に思いがちなことでも、ふっと消えて…

食べながら笑い転げた

ご縁にびっくり 昨夜は、娘のアルバイト先の「すし宗」で大切なご夫婦と夕食会。 長年、鮎川誠さんとシーナさんのライブ映像を撮り続けてきた鈴木さん(夫)。 妻の追悼コンサート「いのちのうた」でも、鮎川さんに出演してもらったときからずっと、鈴木さん…

苦いハンバーグを成長の糧に・・・

ヒントをもらい「その後」を追う ドキュメンタリー映画「弁当の日」の撮影が大詰めを迎えた2020年3月26日、僕は大分県佐伯市の健康福祉総合センターでカメラを回していた。 当時、佐伯市役所に勤めていた柴田真佑さんらが主催する「巣立つ君たちへの自炊塾」…

16年越しのリベンジなるか

はなが喜んでくれたら・・・ 夕食時、娘が突然、僕に提案をした。 「パパ、2人で温泉でも行こうか」 驚きと喜びのあまり、椅子から転げ落ちそうになった。 平静を取り戻し、「どこがいい?」と娘に尋ねると、 「九州がいい。大分かな」 大分と言えば、おんせ…

妻が遺した漬物石

白菜漬けを作ってみた 台所を片付けていると、妻が使っていた漬物の重しが出てきた。 4.5キロの漬物石。 そういえば、これでいつも白菜を漬けていたなあ、と思い出し、 あの味を再現したくなって挑戦してみた。 2023年3月18日 材料は、白菜一株、塩(下漬け…

人に助けを求めるのは恥ずかしいことじゃない

早朝のSOS 午前6時、スマホにLINEが届いた。 「おはようございます」だけのメッセージ。 今春、大学を卒業した女性からだった。 彼女は、はなより2歳年上。 幼いころから、僕を父親のように慕ってくれていた。 早朝のLINEを不思議に思い、「何かあったの?」…

マインドセットを変えてみる

灯台下暗し 物事がうまく進まないとき、 もう何もかもやめてしまった方がいいのかも。 何もしないのが一番楽。 なんて、考えてしまうこともあるけど。 奥井さんのブログを読んで、大切なことに気づかせてもらった。 ameblo.jp 子どもたちの考え方がポジティ…

妻との暮らしを語ることができる喜び

返礼は和風チャンポン ある青年が彼岸のお参りに来てくれた。 お供えの菓子を持参で。 彼は19歳。 時々、わが家を訪れる。 このブログを毎日欠かさず読んでくれているそうだ。 供え物のお菓子(2023年3月22日) 青年は千恵とは会ったことがない。 でも、彼は…

忘れることやらできるもんかい

ぼたもち きょうは、彼岸の中日。 年に一度しか作らんけん、なかなか上手にならん。 見かけは悪いけど、うまいはず。 2023年3月21日 あんた、ぼたもちが好きやったもんね。 たくさん、食べておくれ。 2023年3月21日 忘れとらんばい。 忘れることやらできるも…

心に染みる母のやさしさ

一旦はあきらめたが・・・ ツクシの卵とじが、急に食べたくなった。 近所のスーパーに並んでいるツクシは、驚くほど値が高い。 3月も下旬だが、ツクシ採りの名人でもある母に相談すれば何とかなるだろう。 ラッキーなことに午後の予定は何もなかった。 午前…

何もないけど、乾杯。

親子でハイボールが飲める幸せ 「乾杯って、いいよね」 「毎日、乾杯できるといいね」 娘と2人の夕食。一緒に飲んだハイボール。 アラビアータもうまかった(自画自賛)。 2023年3月18日 昨日、新しい動画がYouTubeにアップされました。 日本テレビ「NNNドキ…

家族に変化をもたらす「心のゆとり」

与えてもらった台所仕事 きょうは、娘の早朝出勤。 午前6時、娘の部屋をノックした。 すでに起きており、身支度をしていた。 ちょっと前までは、何度声をかけても娘は起きられなかった。 ところが、最近は違う。 娘の中で何が変わったのか。 前回、前々回の…

「風の吹くまま気の向くまま」に歩みながら・・・

本日365回目の投稿 親として、大切なことを娘に伝え忘れてないか。 悔いなく子育てはできただろうか。 そんなことを考えながら、2022年3月18日、このブログをスタートした。 自分に課したテーマは「最後の子育て」。 娘に読んでもらうために、1年間、1日も休…

無神経な男

そこに信頼関係があるかどうか がん患者の出産は転移再発のリスクがあり、千恵は産むことをためらっていた。 そのとき、父親は千恵にこう言った。 「お前は死んでもよかけん、死ぬ気で産め」 一見、無神経で乱暴。相手の気持ちを考えずに言い放っているよう…

悩んでばかりの15年だったけど・・・

YouTubeに多数のコメント 福岡放送に制作してもらったドキュメンタリー番組が、YouTubeの「日テレNEWS」にアップされました。 3月15日現在、161件のコメントが寄せられており、すべてに目を通しました。 僕たち家族の歩みを、ご自分の人生と重ね合わせたり、…

懐かしい人と16年ぶりのごはん

思い出のパスタでおもてなし 僕たち夫婦が、福岡市東区御島崎の公団住宅に住んでいたころ。 愛ちゃんは、千恵と同じ英会話教室に通っていた。 カナダ・バンクーバーにホームステイ経験のある彼女は、当時から英語の発音が美しくて。 そんな理由で千恵が目を…

時を超え、娘も食の仕事を経験

料理番組に出演 2年前、娘は福岡の某テレビ局で「はなちゃんのレシピ」という料理番組に出演していた。 トークは苦手と言いながらも、一生懸命頑張った。 番組では、母親から受け継いだ天然っぷりを遺憾なく発揮。 タレントさんとの掛け合いが、面白かった。…

心がつらくなったときに

ホルモン療法の副作用 千恵が、ホルモン療法を継続しているころ、僕は、時々、会社で胸騒ぎがした。 昼休み、彼女の様子を見に自宅に戻ることがあった。 自宅はマンションの12階。 カーテンを閉め切った薄暗い部屋の中に千恵はいた。 窓際にひざを抱えて座っ…

「じゃれあい」ができる幸せ

怒鳴り散らす年配客 以前、娘がアルバイトで働いていたうどん店では、大声で怒鳴る客がいたそうだ。 冷たいぶっかけうどんをテーブルに運ぶと、 「違うじゃないか!温かいぶっかけを頼んだはずだ!」 メニューが多ければ多いほど、間違いは増える。 娘の聞き…

なんでやねん

桜を相手にノリツッコミ 2年前にもらった桜を鉢植えしたら、花が咲いたで〜 なにいうとんねん。あれは桜の切り花やで。挿し木で根が張るわけない・・・ 五部咲き(2023年3月10日)sigmafp sigma45mf2.8dgdn パウダーブルー ほんまや。 2年前、娘の同級生のお…

心が大人になった日

娘の小さな国際交流(昨日の続き) 僕が中洲で路上ライブをやっていた7日の夜、娘は、アルバイト先の「すし宗」(福岡市中央区六本松)で、異文化コミュニケーションを体験していた。翌朝、娘からスマホに送られてきたLINEのメッセージで、そのことを知った…

14年ぶりに中洲で路上ライブ

リベンジは果たせたか 今月、まだ1週間しか経ってないのに3度目の「焼酎Lab.紅乙女」。 トミーと2人で飲んだ後、中洲のネオン街をふらふらと歩き、 たどり着いた場所は「福博であい橋」。 2009年10月16日、栗原靖史とギターで路上ライブをやった場所である。…

人生最後のステージ

一期一会 〜いのちのハーモニー〜 抗がん剤の影響で顔はむくみ、声も出しにくそうだった。 でも、歌った。 声をかけてくれたのは、小学校のPTA役員の女性。 彼女も同じ病だった。 千恵は「ハナミズキ」を歌った。ピアノ演奏は大学の先輩、新貝真理さん(2008…

がんと花粉症

札幌からうれしい電話 コロナは沈静化してきたが、今度はスギ花粉で、マスクが手放せなくなった。 そんな中、札幌の友人たちがドキュメンタリー映画「弁当の日」の上映会と講演をセットで企画してくれている。 「できれば、はなちゃんと2人で来てほしい」と…

妻が実践した「台所育児」

他界後、出版社を通じて発信 妻、千恵は5歳の誕生日を迎えた娘に、みそ汁作りを任せた。 娘は「みそ汁作りは、はなの仕事」と自分に言い聞かせながら、台所に立った。 2008年2月22日、千恵はその一部始終を写真に収めた。 2008年2月22日 2008年2月22日 2008…

生まれてくれてありがとう

今後の人生は、おまけ 15年前、僕は自暴自棄になった。 心を病み、死んでもいいと思っていた。 生きていたけど、死んでいた。 だが、一杯のみそ汁が救ってくれた。 娘のおかげで、自分を取り戻すことができた。 これまでの15年と、これから先の人生はおまけ…

一瞬にして、あの頃に戻れる場所

唯一無二の屋台 定年を迎えた先輩と中洲で飲んだ。 二次会は天神の屋台。 僕の希望で「味府」に行った。 ここは、亡き妻とよく通った屋台。 餃子とラーメンがうまい屋台。 思い出すと悲しみがあふれ出すので、長い間、訪れることができなかった。 昨年5月の…

恋愛をする年齢になった娘へ。ママが伝えておきたかったこと

幸せならば、それで良い 娘と自宅で食事をする機会が減った。 同居しているのだが、お互いの時間が合わない。 娘は20歳。もう大人だ。 すれ違いは当たり前。 娘には、娘の人生がある。 昨日は、大分県玖珠町の「くすまちメルサンホール」で講演。 講演後、書…