つながる
千恵は、たくさんの人から、たくさんの愛をいただいた。
助産師の内田美智子先生、料理家のタカコナカムラ先生は、まだ温もりの残るネックレスを寝たきりになった千恵の首にかけてくれた。
ロック歌手、三宅伸治さんからもらったものは、忌野清志郎さんも持っていた「無敵バッジ」。
ネックレスと無敵バッジは、亡くなるその日まで身につけていた。
後で知ったことだが、「無敵」の文字を書いたのが、書家の矢野きよ実さん。
先日、東京で開かれている矢野さんの書展に行った。
会場で、娘は矢野さんに書の楽しさを教えてもらった。
娘が卒園した後も、何かと理由をつけて足を運ぶ高取保育園。
今年の夏も、みそ作り講習会に参加する。
高取保育園には、「食はいのち」であることを教わった。
千恵のおかげで、今もつながっている。
もらってばかり。お世話になってばかり。
ぼーっとしてはいられない。
ぼちぼち、お返し、恩返しをせねば。
以下、千恵のブログ。
私の顔(2007年3月8日)
以前から「もしかしたらそうなのかな・・・」と思ってはいたのですが。
やっぱりそうなんだと自覚することが最近多くなりました。
自分の顔のことです。
美しいとは、ほど遠い顔ですが、何とか見られる普通の顔だとは思っています。
でも・・・。
先日、保育園のお迎えに行ったら、娘の担任以外の先生が私の姿を見るなり、すごい勢いで私めがけて走ってきました。
「お母さん!実家の山の裏に自生している菜の花とクレソンです。排気ガスとか一切かかってません。よかったらもらってください!」
つい、もらってしまいました。
その後、園長先生に挨拶するために事務室に寄ったら・・・
「お母さん!無農薬のみかんを○○ちゃんのおばあちゃんからもらったので、よかったら差し上げます!」
また、もらってしまいました。
やっぱり、書いてあるんだ。
私の顔には・・・
「なんかちょーだい」
って。
せっかくなので、甘夏みかんはマリネ液に。
クレソンはサラダに。
菜の花は、みそ汁に入れてその晩の夕飯になりました。
こんな顔に産んでくれた両親に感謝するばかり。
ありがたいことです。