「ありがとね、ムスメ」
娘に読んでほしい、この日の妻のブログ。
パパも同じ気持ちだよ。
感慨深い日 〜1年前の私から〜(2007年9月26日)
大したことはしていないのですが、
今日は、本当に、感慨深い1日でした。
なぜなら、1年前の今頃、私は、病院のベッドの上にいて、
管につながれていたからです。
治療のための、たった1週間の入院でしたが
夜中、眠ることができないほどの身体のあちらこちらの痛みに耐え、
布団の上でうめいていました。
家族と離れて過ごさなければならない現実に、涙していました。
1秒、1分、1時間、1日。
今日は、
こうして生きているありがたみを、かみしめました。
1年前、お医者さんから「3カ月後には、黄疸が出て寝たきりになるだろう」と断言されていました。
それから1年。
お医者さんからそう言われて、しばらくの間は、
正直、今の自分を想像できなかった。
肝臓のCT画像で、がん細胞が「数えたくないほど」うようよ。
肝機能の数値はうなぎ昇り。
正常な細胞がほとんどなくなっている肝臓の画像を見ながら、
両肺に、星屑のように散らばったがんを見ながら、
「どうしよう・・・」と、途方に暮れていました。
決して平坦な道ではなかったです。
でこぼこしてた。
でも。
「千恵さんは、私たちの想像をはるかに越える勢いで良い方向に向かっています」
何よりもうれしく、励みになる言葉です。
こうして今日も無事に過ごすことができた。
たくさんの人に支えられて、ここにいることを実感します。
美しい中秋の名月を眺めながら、
来年も再来年も、この月を見ようと思うのです。
希望を持っているのです。
こうやって、1年間無事に過ごせたことにまず感謝して。
そして、がんだからって、あきらめないでいようと強く強く思うのです。
フルタイムで仕事したっていいんです。
遊んでたっていいんです(可能なら^^;)。
がんだからって、お家の中に閉じこもらないで。
家族も心配だからって、がん患者を家に閉じ込めないで。
どんどん出かけていいと思うのです。
(白血球が低下していたり、体力がない人は体力に応じて)
したいことをして、大きな夢を抱いていいと思うのです。
人生は、一度きりなんですから。
「早寝早起き、時々、玄米生活」をベースにするのが、私には合っているみたい。
無理をせず、亀並みに。
もうしばらく、続けてみようと思います。
そして、もっともっと、元気になりたい。
気がついたら、がんが治っていた。
それが、私の大きな目標です。
思い切って帽子も脱いで外を歩いた今日の気持ちのよいこと。
すべてが、キラキラ光って見えました。
「思い切ってバッサリ切ったね!」
「似合ってる!」
会う人、会う人、そう言ってくれました。
正確に言えば、切ったんじゃなくて、伸びたんだけどね(笑)