郡山市の菊池信太郎先生
福岡から東京経由で東北新幹線に乗り、今、ホテルに到着。
今から、知り合いが院長をする病院で講演なのだ。
※写真と文は関係ありません。
映画「はなちゃんのみそ汁」が全国の映画館で上映されていたころだった。
僕は、北海道から沖縄まで全国各地を飛び回っていた。
当時、娘は中学生だったから、出張先で泊まりはできない。
遠方であっても、日帰りを心がけていた。
そんな中、2017年4月、全国の医師が東京に集う「日本小児科学会学術集会」があった。
医師でもない僕に声がかかり、市民公開講座で「食といのち」をテーマに話をすることになった。
第二部のパネルディスカッションでは、ノンフィクション作家でグリーフケアの専門家としても知られる柳田邦男先生ら識者らと共に登壇。終了後、パネリストの皆さんと食事をご一緒した。
柳田先生といえば、航空機事故や医療事故、災害、戦争などのドキュメントや評論を数多く執筆された「大宅壮一ノンフィクション賞」作家でもある。新聞社に勤める身として、あこがれの存在だった。人生って何が起こるかわからんもんだなあ、と思った。
東日本大震災の後、福島で子どもたちの心のケアに取り組む小児科医、菊池信太郎先生も、その日のパネリストのひとりだった。
そして、数カ月前。
菊池先生が仕事で福岡にお越しになった。
6年ぶりの再会を果たせた。
福島に帰る飛行機の時間が迫っていたが、天神の角打ち屋にお誘いし、1時間ほど一緒にビールを飲むことができた。僕のことをはっきりと覚えてくださっていたことが、何よりもうれしかった。
きょうの講演会場には、幼児教育の関係者や医療従事者が集まるらしい。
きっと、子どもたちの幸せな未来づくりに力を注いでいる人たちに出会えるはず。
僕自身が、心のケアを学ぶ絶好の機会でもある。
「お話し後は、少し飲みにご一緒いただけますか」と菊池先生からのメールが入っていた。
依頼された演題は「台所から始まる子どもの心の育み〜生きる力とグリーフケア」。
自分の講演はさておき、夜の交流が楽しみだ。