はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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妻が怒った理由(最終話)

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想像力のある人に

結婚前の千恵の印象は、天然で鈍感でのんびり。
天然でのんびりは当たっていたが、鈍感ではなかった。
鈍感どころか、物事をいろんな角度から見ることができる豊かな感性を持っていた。
注:鈍感が悪いわけではない。鈍感であることが良い場合もある。
 
闘病中の妻が、幼い娘を台所に立たせたのも「感性豊かに育てたい」との思いからだろう。
感性豊かな人は、想像力にあふれている。
では、想像力のある人の特徴とは何か。
 
人の気持ちがわかる。
物事を多角的に見ることができる。
固定観念にとらわれず、柔軟に物事を考える。
目には見えないものを感じ取る。
共感力があり、寄り添うことができる。
心の琴線が鋭いため、本質を見抜く力がある。
 
想像力がない人の特徴は、その逆。
スマホやPCなどに依存し、検索ですべてを解決しようとする習慣が身につけば、どんどん想像力は失われる。
 
過去の千恵のブログを読み、「なるほど、そういうことだったのか」と思うこと多々あり。
僕の方が、よっぽど鈍感であった。
 

娘と娘の友人と僕の弁当。弁当箱の蓋を開けたときの笑顔を想像しながら作る
相手のことを想像することができないと、想像力は鍛えられない。
そのためには、他人の立場に自分を置き換え、考える経験が必要だ。
だから、「弁当の日」なんだ(と宣伝してみる)。
 
 
以下、千恵のブログ「妻が怒った理由(最終話)」。
 
何で私は(2007年5月29日)
 
久~しぶりにアドレナリン出しまくったからか、今日は(も^^;)よく眠れそうだ。
怒る時も、気がついたら100%でした。
 
旦那が、「そこまで怒らんでもよかろうもん」と。
 
会ったこともない人のために、何でここまでエネルギー全開で怒らんといかんのやろうかと自問自答・・・。免疫下がるし、気力体力消耗するし、もったいない。放ったらかしとってよかろうもん、と思うんやけども。
 
やっぱり、今ある自分の命を大事にしとらん人に、特に敏感に反応してしまうのだろうな、と自分なりに回答を得ている。
 
精一杯生きていたいのに、今日明日のうちに命の火が消えてしまうような人たちに、いっぱい会ってきたからだとも思っている。もっともっと、生きていたかっただろうと思う。
 
私は、その人たちの分まで、しっかり生きんといかん。
 
10代後半や、20代前半の自己憐憫なら、まだわかるっちゃけど。
 
三十路を過ぎたら、それではいかん。
 
悲劇のヒロインではいかんのだ。
 
年下の人たちに、命の尊さを伝えていかんといけんのだ。
 
 
ここのところ、日本人は、想像力が欠如しすぎているように思う。
 
自分がいなくなったら、周りがどれだけ悲しむか。
親兄弟が悲しむか。
 
想像できていない。
 
自分が今ここに至るまでに、一体何十億の命が紡がれてきたのか。
 
想像ができていない。
 
 
自分さえよければいいのか?
そう、とらえられてもしかたない。
 
生まれてきたら、何かをする使命が必ずあるはずだ。
 
それを見つけるのは、自分の仕事。
 
 
「どれだけ社会に貢献できるか、どれだけがんばれるのか、自分自身に期待しています」
 
2007年「ミス・ユニバース」優勝の森理世さんの言葉。