心と体をととのえる
映画「弁当の日」を完成させた直後、「はなちゃんのみそ汁 青春篇」を一気に書き上げた。
プロモーション活動は、新型コロナに大きな影響を受けた。
自主上映会はキャンセルが相次ぎ、仕事も減り、収入は激減した。
いっそのこと遊んじゃえ。
気持ちを切り替えて、海や山に出かけた。
何も考えず、部屋の中で、ぼーっと過ごす日も多かった。
こんなに自由に暮らしたのは、人生で初めてだった。
コロナ流行「第7波」の新規感染者数が減り始めた。
そろそろ、ちゃんと仕事をしなきゃなあ。
そう思っていた矢先。
昨日、1本の新聞記事がLINEで送られてきた。
友人であるノンフィクションライターの女性からだった。
記事は「介護」と「みとり」がテーマの寄稿文。
彼女の新たな挑戦だった。
喝を入れられたような気分になった。
ドキュメンタリー映画をもう一度作ろう。
そう決めた途端、ある企画を思いついた。
さっそく、関係先に電話を入れた。
とんとん拍子で話は進み、10月から撮影に入ることになった。
きょうから、そのための準備。
まずは、玄米とみそ汁で心と体をととのえる。
朝食を食べ終え、そんな決意を書くためにパソコンに向かっていると、
遅い時間に起きてきた娘が、目をこすりながら、ポツリとつぶやいた。
「恋は盲目って言うよね」
あまりに唐突で意味不明だった。
パパもいろいろあるが、君たちも、いろいろあるんだね。
明けない夜はない。
そう信じて、がんばってみよう。
どちらさまも、うっかりクリック。
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