100万回生きたねこ
千恵は絵本が好きだった。
2000年7月、千恵が乳がんの手術(左乳房全摘出)をするかどうか迷っていたとき、勤めていた小学校の同僚が、絵本「100万回生きたねこ」(講談社)を病室に持ってきてくれた。
死が愛する人を奪うことがある。
愛する人が死んだ後を生きるのは悲しい。
心にぽっかり穴が開く。
体の一部がちぎられたように感じる。
それは、死んだ人を深く愛した証拠だ。
死ぬこと。生きること。愛すること。
この絵本には、そうしたことが書かれている。
千恵は、この絵本を読み、手術することを決心した。
それからも、つらい治療や検査の前後に読んでいた。
以下は、千恵のブログ。
苦手なCT検査にも、娘のことを考えながら、向き合っていたのだろう。
吸い込まれる〜 私の嫌いなもの(2007年9月27日)
私は、食べ物の好き嫌いは、基本的にありません。
でも、がんの検査は嫌いです(好きな人とか、いないか^^;)。
年に数回の検査。
これは、がん患者の宿命。
てなわけで、本日は、これに吸い込まれていました。
私が最も苦手なCT検査。
何が苦手って、造影剤。
今までも、これの副作用で吐いたりして、もう、造影剤の種類を2種類も変えました。
前回も、気持ち悪くなってしまったので、本日は3種類目にチャレンジ。
あの、薬が入ってしばらくして、体中が「か~~~~~っ」と熱くなり。
口の中が何とも言えない化学薬品の味になり・・・
うおおええ。。
思い出しただけで、吐き気が・・・(スミマセン)。
造影剤と抗がん剤を打つときだけは、特例中の特例。
香料たっぷりの市販の飴かガムを必死に噛みまくり、口の中に化学薬品の味がしないように努めます。こうしないと、私は、人の顔だろうが、病院の廊下だろうがおかまいなしに、べろべろべろ~~っと吐いてしまうのです。
で。
金具のついてないシャツ一枚で、これに仰向けで寝転がります。
そして、身体と腰を固定された後に「両手を上に上げてください」と声をかけられます。
!!
毛、毛、毛!!
毛のない生活を長いことしていたもんで。
生えてきた頭と足毛は毎日風呂の時にチェックしてたけど。
わき毛と陰毛は、ノーチェックだったよ(陰毛は、関係ない笑)。
やばーい。
本日の検査技師は、二人とも女性。
ほっ(ほっとするなーーー)。
ちょっと心配になったので、技師が向こうに行っている間に、素早くわきを見てみた。
まだ毛根が完全に復帰していないせいか、
産まれたてのヒナ以下でした。
ほっ(笑)
これで、心おきなく、両手万歳!ですな。
3度目の正直か、今回の造影剤は、ぎゅっと目をつぶって唾を何度も飲み込んでいると、次第に吐き気が薄れてきました。
次回は、何カ月後でしょうか。
何度やっても、これだけは苦手です。
ちなみに、造影剤は尿と一緒に排泄されるもの。
水分をがしがし取って、化学薬品を身体から追い出さなくっちゃ。
今日は、夜中に尿意で目が覚めるかも・・・
早く寝よう。
おやすみなさい。
^^
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安武千恵追悼コンサート「いのちのうた 第15章 俺たちは家族だ!」
2022年12月3日(土)
15:00 開演 ( 14:00 開場 )
会場:ブードゥーラウンジ(福岡市中央区舞鶴1-8-38 WAVE BLDG 4階)
出演:三宅伸治 / ウルフルケイスケ / タニー&ヤノ / 梶浦雅弘(Dr.)/ 渡辺圭一(Ba.)/ HNS / みそ汁ホーンズ
前売り券4,500円、当日券5,000円、小学生以下無料
※いずれも入場料+1ドリンク500円
チケット販売・予約:
チケットぴあ(セブン-イレブン)https://t.pia.jp/
Pコード 228-545
問い合わせ先:ブードゥーラウンジ(092-732-4662)
チケット予約(取り置き)の場合は、yasutake911@gmail.com(安武)
または、以下のサイトでお願いいたします。