料理番組に出演
2年前、娘は福岡の某テレビ局で「はなちゃんのレシピ」という料理番組に出演していた。
トークは苦手と言いながらも、一生懸命頑張った。
番組では、母親から受け継いだ天然っぷりを遺憾なく発揮。
タレントさんとの掛け合いが、面白かった。
娘が困っていたのは、ディレクターから見栄え良く斬新でおしゃれな料理を求められること。
そうした料理は、これまであまり作ってなかったので、本人も苦労していた。
玄米を炊く。みそ汁を作る。
旬の食材と向き合い、生産者と語り合い、環境に思いを馳せながら調理する。
見栄えも大切だが、今の時代を生き抜くためには、そんな番組が必要なのでは、と思う。
2008年3月11日、妻は初めて料理講座の講師を務めた。
メニューは、玄米ごはんと里芋とゴボウの蒸し煮。
花粉の季節に、腸活レシピ。
飾り気のない料理だが、この食材の組み合わせに深い意味がある。
おひさまやにて(2008年3月11日)
木のおもちゃ「おひさまや」の店主さまより、
随分前から依頼を受けておりました「さくらの講座」。※さくらはブログのハンドルネーム
ムスメのインフルエンザにより延期しておりましたが、
ようやく本日、開講いたしました。
参加者は、若いお母さん11名と小さい人8名。
小さな人たちも一緒の講座だと聞いて、ない脳みそを振り絞って、いろいろと内容を考えあぐねておりましたが、シンプルイズベストかな、と。
私が普段からやっていることを実践することにしました(というより、それしかできない)。
玄米のお話と、野菜のお話と、実践玄米炊き方編。
小さな人たちも巻き込んでの講座となりました。
歌うこと以外、初めての食に関するお仕事です。
ドキドキしていましたが、参加者の笑顔で、そんな緊張感はすぐに吹き飛んでしまいました。
この日に向けて、いろいろとメニューを迷ってはいたのですが、
これもシンプルが一番かな、と思い直し、私がいつも使っている圧力鍋を持参。
玄米について語りながら玄米を炊き、玄米を食べていただくところまでやってまいりました。
ホールフードの種まきのつもりで、お受けした仕事でした。
自分で点数をつけるのは難しい作業ですが、
お母さんたちの笑顔と、玄米を食べたときの驚きの顔と、
何より、小さな人たちの食いっぷりを見ることができただけで、
私は本当に大満足でした。
事前に、これで炊いていただていた5合の玄米と、
私が今日、現場で炊き上げた5合の玄米は、全てなくなり、
サイドメニューも、あっという間になくなっていました。
お母さんたちと、小さな人たちがもりもりと食べている笑顔を見ているだけで、
私はお腹がいっぱいになりました。
結果、種まきのつもりで行ったつもりが、
私が花を咲かせて帰路についた、という感じ。
小さい人たちは、初めて玄米に接する人もいたのですが、
何の抵抗もなく、もーりもーりと玄米と野菜を食べ続けておりました。
サイドメニューは、家にあった里芋とゴボウと人参をぱぱぱっと選び、持参。
里芋とゴボウの蒸し煮と、里芋の皮のチップスにしました。
小さな人たちは、里芋のチップスを自主的におかわりまでして平らげ、
中には、「家の子、芋類嫌いなんですけれど~」という小さな人も、里芋をもりもり食べており、お母様が驚かれておりました。
嫌いなのに食べてくれた。
もう、それだけで、今日の仕事は、
別に勝ち負けではないけれど、
勝った!気分になってしまいます。
「子どもは野菜が嫌い」というのは、
実は、私たちが頭でっかちになっているだけで、
小さな人たちは、とても鋭く純粋なアンテナを持っており、
本当においしい物を嗅ぎ分ける能力を持っているのですね。
それを、改めて間近で感じた瞬間でした。
でも、
私ができることは、あくまでもここまでです。
後は、今日の話を聞いた皆さんが、
普段の生活の中で、どれだけ実践できるか。
みなさんの未来に、幸あれ。
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