何気ない日常の大切な思い出
気づけば、2月も中旬。
あと2週間ちょっとで、ひな祭り。
娘に「ひな人形を飾ろうか?」と聞いてみた。
「どっちでもいいよ」と、そっけない返事。
就活のエントリーシート作成に追われ、それどころではなかったのだろう。
何年かぶりに、ひな人形を押し入れから引っ張り出した。
娘が生まれた翌年に、実家の母がお祝いに買ってくれたものだ。
収納箱の中から、ひな人形のセットと一緒に20年前の写真が出てきた。
ひな人形とはなを真ん中に、妻と両親、義祖父ら8人が写っている。毎年飾り付けをする際、人形の置き位置を確認するため、この写真を箱の中に入れていたことを思い出した。
写真の中の3人は、もうこの世にいない。
みんなが、はなの健やかな成長を願っていた。
何気ない日常のひとコマだが、かけがえのない思い出でもある。
娘には、こんな日があったことを知っておいてほしい。
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