はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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妻の命日に思う

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大切な人を亡くした後、どう生きるか

きょうは妻の命日。

2008年7月11日、千恵は天に召された。

 

あれから16年。

いろんなことがあった。

 

絶望からの味噌作り。

週末農業。

PTA活動。

本の執筆。

本の映画化。

講演活動。

再婚を考えたこと。

いのちのうたの継続。

娘の思春期、反抗期。

毎日の弁当作り。

早期退職。

フリーランスへの転身。

ドキュメンタリー映画の製作。

ウェイクボードとボクシングとウクレレ(←今ここ)。

 

無駄なことなど何ひとつなかった。

喜びも悲しみも、苦しみもすべてに意味があった。

ひとつひとつの経験、そして、人との出会いが「大切な人を亡くした後、どう生きるか」を教えてくれた。

 

今でも、ふとしたことで涙が止まらなくなることがある。

しかし、かつての悲しみとは明らかに違う。

つらくて苦しいだけだった悲しみが「すばらしい悲しみ」に感じられるようになった。

 

愛着の対象であった存在からの応答を永遠に失ったとしても、決して失われないものがある。あふれる涙が、「こんなにも千恵のことが好きだったんだ」と気づかせてくれた。

 

グリーフは抱えたままでいい。

無理に乗り越えるべき感情ではなかった。

3人で(2022年6月22日)撮影:金子元希

「いのちのうた」のステージで歌う千恵(2007年10月20日)撮影:横田敦子

今夜は、娘と娘の彼氏と一緒に、なじみのイタリア料理店に行く。

そこは、千恵と最後に外食をした店。

思い出をいっぱい語り合いたい。

 

 

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