なぜ、梅干しを漬けようと思ったのか
※以下、「はなちゃん12歳の台所」(家の光協会)より抜粋。
2015年の夏、パパと2人で初めての梅仕事をやり遂げた。
納戸からザルや甕などの道具を引っ張り出し、知り合いの農家に分けてもらった南高梅6キロを漬けた。着色に、プランターで育てた赤じそを使った。
肉厚で塩の加減は、ちょうどいい感じ。初めてにしては、まあまあの出来だと思う。
どうして、わたしが梅干しを漬けようと思ったのか。
今、自宅に残っている梅は、ママが2005年から2007年までの3年間で大量に漬けておいたもの。大事に食べていたが、残り少なくなった。全部食べ切ってしまうのが、なんだか切なくなったのだ。
塩分の濃度がちょうどよい梅干しは、何年たっても傷むことがない。
スーパーなどで販売されている梅干しの中には、冷蔵庫で保存しないとカビが出てしまうものがある。そんな梅干しは着色料や保存料なども含まれていることが多いので、あまり口には入れたくない。
ママは、幼かったわたしに梅のヘタ取りを手伝わせた。作業をしながら「これをしっかりやっておかないと、塩漬けしても梅酢が上がってこないのよ」と、教えてくれた。
塩漬けと天日干しの作業はママの仕事だった。
梅雨になると思いだす。
「年々、梅干しの味が良くなるねえ」。パパがほめると、ママはうれしそうだった。
ママが楽しそうに梅仕事をする姿は、今も、わたしのまぶたにしっかりと焼き付いている。
以下、本日紹介するママのブログ。
梅仕事は年に一度の恒例イベントだった。
梅が家にやってきた(2007年6月15日)
ようやく昨夜、最後の梅のヘタ取りが終わりました。
すでに、14キロ分、塩漬け終了しています。
あと残り3キロ漬けたら今年はおしまいにしようかな。
でも、今年買った梅は、梅みそ用に買った3キロ(1800円なり)だけですみました。
1キロを梅みそに。残りは梅干しに。
なぜそれだけで済んだのかというと・・・
どこでもかしこでも、「梅~。梅ちぎりに行きたい~。梅~。梅漬けたい~」と、うわ言のように言っていたわたくし。
結果・・・
わらびの主(義母)が、「あんまり、梅、梅、言うけん、ちぎってきてやったばい」とか。
わらびの主のお姉さん(義伯母)が、自宅の梅を分けてくれたり。
そんなこんなで、先週末から集まる、集まる。
わんさか集まって合計15キロ。
漬けた後も、家の中は梅の香りに包まれております。
「わーい。ありがとうございます!」と、丁寧にお礼を伝えました。
梅干しが出来上がったら届けようと思っています。
写真、たくさんあるから、分けて書きますね~。
リンク
「はなちゃん12歳の台所」には梅干しの漬け方も収録。
リンク
リンク
リンク
徳重紅梅園の梅肉エキス。わが家の“万能薬”。耳かき一杯分を舐めるだけで元気が出る。