はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

                                               仕事の依頼・問い合わせ                                      

人生最後の仕事

1日1クリックでブログランキングに反映されます。
下のボタンをポチッとね。
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ


しっかり、生きよう

今朝、千恵のブログを読みながら思った。
2007年の夏が、彼女にとって、人生最後の梅干し作りだったんだなあ、と。
この14年間、考えたこともなかった。
 
人生、何が起こるかなんて、誰にも分からない。
ひょっとしたら、今年の夏が人生最後のウェイクボードになるかもしれない。
人生最後の講演になるかもしれない。
人生最後の「いのちのうた」になるかもしれない。
人生最後のクリスマスになるかもしれない。
人生最後の家族旅行になるかもしれない。
 
大切な気づきをありがとう。
しっかり、生きよう。
生ききろう。
 

別府のホテルに泊まった最後の家族旅行。リンパ浮腫の左腕を気にしていた(2007年8月18日)
以下、本日紹介する千恵のブログ。
2006年6月。残された寿命は、あと1年ちょっと。
すべてが人生最後の記録。
心して、読ませていただきます。
 
梅干し 〜初心者でもできるレシピ〜(2007年6月15日)
 
私も、梅干し作りは、今年でようやく3年目。
まだまだ初心者でございます。
 
初年度は塩分20%で漬けて、えらく塩辛くなってしまったので、2年目の去年からは12%で漬けています。
 
去年の出来がまずまずよかったため、今年も12%でいきます。
塩辛いのがお好きな方は、15%以上で漬けられたらよいでしょう。
 
それから、初心者用に書きますので、なるべく取っ付きやすくするため、しそは売っている「もみしそ」に変更しますね。

赤しそをもむ作業は、来年以降にチャレンジしましょう。
そのかわり、もちろんのごとく、「もみしそ」は、赤色○○号とか、酸味料とかが入っていない物を選んでくださいね^^;
今、スーパーでも、梅の隣には、必ず、びんともみしそがセットで並んで売っているはずです。
 
分量
 
熟した梅3キロ
塩(できれば、自然海塩)360グラム(1~2キロしか作らない方は、1キロにつき120グラムと覚えましょう)
焼酎(アルコール度数25%以上のもの)1.5カップ(1キロにつき半カップ
瓶(果実酒用の8リットル大びん)
消毒用の焼酎適量
もみしそ 梅1キロか2キロにつき、1袋(300~500グラム)
もみしその塩分でも梅の塩加減が変わってくるので、薄塩が好きな方は、もみしそを加減するといいと思います。
 
焼酎を入れる理由は、減塩レシピのため、カビ防止。
また、梅酢が上がりやすくするため、などです。

まずは、梅。
 
P1010085.jpg
かわいい梅ちゃん。

青梅は、家の中でざるに並べて2〜3日置き、少し赤み~黄色っぽく熟すまで待ちます。
 
P1010086.jpg
 
熟したら、桃のような何とも言えない良い香りになるので、香りを楽しんだ後に、あく抜きを兼ねて一晩水に漬けます。
 
熟し過ぎた梅は、一晩漬けると皮が傷んだりするので、軽く洗う程度で済ませてください。

一晩水にさらした梅を、軽く水ですすぎながら洗い、ふきんを敷いたザルに並べて、水をよく切ります。水分が残っていると、そこからカビが発生するので、よ~く乾燥させましょう。
 
P1010107.jpg
乾いた梅のヘタを、つまようじで丁寧に取ります。
ぽろっと簡単に取れるので、根気よく取りましょう。
このヘタ取りをさぼると、梅酢がよく上がらないので、梅が堅くなったり、カビが生えたり、と失敗してしまいます。
 
ちなみに、ちびっ子はこの作業が大好きですので、一緒にやると楽しいですよ^^
 
P1010108.jpg
余談ですが、梅の後ろに見える手ぬぐいは、「てんとまる~のか~ばた、から~しめんたいこ♪よっ!かば田!」のCMソングで有名な「かば田」めんたいこのパッケージをデザインしている中村ちひろさんの作品です。昆布漬け辛子明太子と言えば「かば田」。
これを見るたびに、笑顔の素敵なちひろさんを思い出します^^
 
P1010094.jpg
びんは、洗ってよ~く乾燥させ、少量の焼酎かホワイトリカーで消毒します。
底を覆うくらい、塩を軽くまぶします。
 
P1010096.jpg
P1010098.jpg
梅と塩を交互に重ねて、一番上の塩は、ちょっと多めにふりましょう。
 
そうして、分量の焼酎をびんのふちから注ぎ、一番上に梅の量と同じくらいの重しをのせて、完了。
去年までは、口の広い壷で漬けていたので、重しはダンベルにしていました。
今年は口の狭いびんにしたので、重しはビニール袋を2〜3重にしたものに水を入れて使っています。なかなかいい感じですよ。水の重さは適当です^^:
こうすると、梅全体に重さが均等にかかるのです。
 
P1010099.jpg
横から見ると、こんな感じ。
塩漬け、完成です。
 
P1010106.jpg
昨日漬けた梅(左)と一昨日漬けた梅(右)を並べて比較すると、こんなに梅酢が上がっていることがわかります。
この状態で、梅酢が上がってくるまで数週間待ちます。
 
梅の分量以上に梅酢が上がったら、その梅酢は白梅酢として清潔な瓶に移して保存しましょう。この梅酢は、料理にも大活躍しますので捨てません。
 
もみしそは、梅酢が上がった後に入れますので、今日はここまで。
 
梅酢の上がりが良い方は、白梅酢を半分ほど保存した後に、もみしそを上から重ねて入れます。そうしてきれいに赤く染まった梅を、梅雨が開けたら干すのです^^
 
その作業も、楽しみです。
 

「土用干し」は、最後の仕上げ(2015年8月17日)

「はなちゃん12歳の台所」には梅干しの漬け方も収録。

徳重紅梅園の梅肉エキス。わが家の“万能薬”。耳かき一杯分を舐めるだけで元気が出る。