街を歩くのも命懸け
千恵が書いたブログ「マスクマンな日々」を読んで、闘病中の彼女がどこに行くにもマスクをしていたことを思い出した。
感染症予防のためだ。
抗がん剤治療中のがん患者は免疫力が低下している。
風邪をひいたら、肺炎になって死に至ることもある。
あまり知られてないことだが、がん患者は、街を歩くのも命がけなのだ。
ところが、「ちょっと風邪気味だけど、会いたかったので」と見舞いに訪れる人や、咳をする赤ん坊を千恵に抱かせる人もいた。
千恵の顔を見て、「元気そうでよかった」と安心して帰って行く。
すべてが善意。
面会を断れない苦しさがあった。
コロナ禍の今は、誰もがマスクをつけて暮らしている。
マスクをしていることを心配されたり、説明を求められることもない。
咳をすれば、視線が集まる。
15年前、こんな日が訪れるとは、誰が想像できただろうか。
マスクマンな日々(2007年3月23日)
もうどのくらい、外出時にはマスクを欠かさずしているだろうか。
最近では、掃除中や家事中なども、癖のようにマスクをするようになりました。
噂によると、旦那も私の顔がわからなくなったとか。本当は、口さけ女だったとか・・・。
今日も、午前中に来た宅急便のおっちゃんから、「風邪、ずいぶん長引いていらっしゃいますね~」と言われました。説明するのもめんどうくさいので、「そうなんですよ」と答えておきました。
神様、また今日もウソをついてしまいました。お許しください。
最初はマンションの友達や保育園の保護者の皆様から「風邪ですか?」「花粉症?」「大丈夫?」なんて声をかけられていた私も、こう長く続くと誰も何も言わなくなり。
ただの、マスク好き とでも思われていることでしょう。
そんなやつ、いるのか・・・
この時期は、花粉症やインフルエンザの人たちに紛れ込むことができますが、これからの季節は、理由を探すのに苦労します。
こんなときだけは、世界中の人に向かって分かるように「わたしはがんです。感染症予防のため、マスクをつけているんです」と名札でもつけておきたくなるような・・・。
病の話は、暗くなるから、あんまり人にしたくないんですよね。
誰か、いいアイデア(マスクをする理由)あったら伝授ください。
さて。
桜の開花宣言があったというのに、明日から雨。天気は荒れ模様だとか。
今日は本当によく晴れているので、2年ぶりにカーテンを洗ってみました。
白いカーテンが、グレーになりかけていたので・・・
また真っ白に戻って、良い気持ち。
今日は、掃除デーと相成り、また、マスクマンな一日の私です。
写真は、マスクマンな私。そのままじゃつまらないから、アーティスティック仕様で。
親になれば、誰でも書けるようになるアンパンマンです 笑
ブログに貼り付けてあるはずの、マスクをした千恵の画像が消去されていた。
Amazon Photosでバックアップしている5万3,356枚の画像をくまなく探したが、どこにも見つからなかった。季節を問わず、マスクをしていたはずなのに。
本人が画像を捨てたのだろうか。謎である。
アーティスティック仕様のマスクが見たかった。