由布院玉の湯
恩師の別荘があったため、学生時代は友人たちと、よく旅行に出掛けたらしい。
25歳で乳がんの手術をしたこともあって、結婚後は温泉に行く機会が減った。
由布院にも、家族3人で行ったことがなかった。
千恵が他界した後、僕は「由布院玉の湯」を経営する溝口薫平さんの書籍「虫庭の宿」の編集に携わった。本が完成し、由布院で開かれた出版祝賀会に招待された。
薫平さんは、玉の湯を一部屋押さえてくれていた。
一人で温泉旅館に宿泊するのは人生で初めてだった。
温泉、料理、部屋、サービス。
どれも、かつて経験したことのない素晴らしさだった。
家族3人でこの宿を堪能できたら、どんなに幸せだっただろうか。
ずっと、そんなことばかり考えていた。
後日、玉の湯から由布院の郷土食「柚子練り」が送られてきた。
添えられた手紙には「今度は、お嬢ちゃんと2人でおいでください。待ってますよ」。
薫平さんのやさしさが心に染みた。
温泉談義(2007年8月12日)
今、親族の誘いで、とある温泉に来ています。
ムスメと旦那とご一行様は、ただいま大浴場を満喫中。
みんなを待っている間に、フットマッサージでもしようかと思いましたら、予約でしばらく一杯でしたので、あきらめました。
一人優雅に、ホテルのような美しいロビーのパソコンを満喫しています。
患者歴7年にもなると、もう、待つのは慣れたものです。
きっと、誰も人のことなんて気にしていないだろうし、自分が思っているほど見ていないのでしょうけれど。
まだ、ムスメと一緒に温泉を堪能することはできませんし、大浴場には入ることができません。
ムスメが産まれてから一度も一緒に大浴場を満喫できていないのは、ちょっと悪いな、とは思いますけれど。
まだ、気軽に自分の傷を人に見せることはできません。
ここを乗り越えるのは、今後の自分の課題です。
でも、まあ、クリアできなくても、何ら問題でもなく、悲観もしません。
他の形で、ちゃんとムスメには愛情をあげようと思っているからです。
これも、慣れ、ということでしょうか
お風呂の様子はアップできませんが・・・
お詫びに、今風呂でおおはしゃぎしているであろうムスメの足でも・・・
・・・
別に、こんなのいらなかったですね。
じゃあ、また。(放置かい!)
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