はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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妻、「六本松さくら」を名乗る

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生前の言葉が本の帯に

千恵はブログで「六本松さくら」のハンドルネームを名乗った。
「六本松」は、自宅近くの地下鉄駅名。
隣の駅が「桜坂」だから、名は「さくら」。
いい加減である。
その「六本松さくら」が、本の帯を書いたことがある。
 

「いのちをいただく」初版の帯(2022年9月10日撮影)
食肉センターで解体される牛の「みいちゃん」と女の子の関わりを描いた「いのちをいただく」(西日本新聞社)。

右が初版。左が最新版。本の題字は6歳の娘が書いた(2022年9月10日撮影)

 

千恵が他界した後、僕が編集に携わった本である。
「朗読を聴いて、うちのムスメが食事を残さなくなりました」
原文を読んでいた千恵の感想を帯文に使った。
 
2009年5月に初版を発行。
「泣ける食育絵本」として話題になり、11万部を超えるベストセラーになった。
亡くなった後も、僕が勤める会社に貢献してくれた。
 
今、販売されている最新版の帯は、作家小川糸さんの言葉。
千恵の帯文が使われた初版は、自宅に2冊だけ残っている。
 
 
どうして本名で書けないのか?(2007年9月6日)
 
どうして堂々と本名でブログが書けないのか?
 

これは、がんになった7年前から思っていることで、

今後も私の永遠のテーマになるだろうと思っている。
 
ブログ村に登録しているので、毎日、数多くの闘病記を目にしている。
いつか、ブロガーの皆さんにも聞いてみたいな。
本名を出していらっしゃる方は、ほんの一握りだ。
 
芸能人や著名人の中には、がんのことを堂々と公表し、その後、がん治療やがん予防の啓蒙活動に入っている人も多い。
 

乳がんなんかに敗けられない」
「よく死ぬことは、よく生きることだ」
「死への準備」
 
など、乳がんになって一番最初に読んだ本は、
ジャーナリスト千葉敦子さんの本だった。
 
彼女の生き方は、ストイックで、自立していて、読んでいて勇気づけられたが、最後の死に方は壮絶だった。
 
 
「いつか、千葉敦子さんのような文章を書いてみたい」
闘病記のブログを書き始めたのは、そんな想いを7年前から温めていたことにもあった。
 
彼女の生き方はとても真似できないけれど、文章の書き方は学ぶべきところがたくさんある。
 
本名が書けない理由は、ある。
 
トラウマも、ある。
 
仮名は、煩わしい。
スッキリしない。
本名で書けたら、どんなに楽だろうかと思う。
 
でも、書いた後の影響と、その後の対処方法は、正直なところわからなかったりする。
 
 
蓋を開けなきゃ、わからない。
 
さあ、どうする?
 
と、考えていても夜がふけるだけなので、
しばらくは「六本松さくら」でいこう。
 
 
 

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