「食べていい」とは言ってない
寿司を食べるならば、娘をアルバイトで雇ってくれている店に行くと決めている。
くるくる回るアレではない。一軒家の隠れ屋のような小さな店だが、魚や酒、器、大将の腕も何もかもが本物だ。
娘の彼氏、ねすたは家庭教師のアルバイトで遅くなる。
娘からは、そう聞いていた。
食事を終えたら、コンビニに寄って、彼の夕食を買って帰ろう。
俺って、優しい。
なんて、自分を褒めながら、至福のひと時。
お腹いっぱいになって、会計を済ませようとしたとき、店の入り口で聞き覚えのある声が響いた。
靴を脱いで店内に入ってきた男は・・・
ねすただった。
なぜ、そこに座るのか。「食べていい」とは言ってない。
なぜ、娘はビールを注ぐのか。「飲んでいい」とも言ってない。
「やっぱ、うまいっすね」。
「うまいよね〜」って、おい!
メンタル強すぎやろ。
どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック。
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