はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

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うどん屋で出会った女性は亡き妻の受講生

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人と人をつなぐ

友人の山口覚さんが営むうどん屋に娘と一緒に行った。月に一日だけ開店する「やまちゃんうどん」(福岡県福津市津屋崎)。この店を訪れると、いつも、新しい出会いがある。それも、サプライズ級だ。

 

今回もそうだった。

 

うどんがテーブルに運ばれてくると、相席の女性が僕たち親子に話しかけてきた。

 

「私、16年前に千恵さんの料理講座に参加したことがあるんです」

 

びっくりした。

 

その料理講座のことは、よく覚えていた。

亡き妻千恵が、初めて講師を務めた料理講座だったからだ。

 

彼女は、僕と娘がその日「やまちゃんうどん」を訪れると店主の山口さんから聞きつけ、来店する日程を合わせてくれたらしい。山口さんの本業は「対話」による地域づくり。飲食の場であってもコミュニティーに変容させる。女性に声をかけたのは、何か良いことが起こるにおいを感じたのかもしれない。“コミュニティー開拓者”山口さんの真骨頂である。

 

うどんを一緒にいただきながら、妻の思い出を女性と語り合った。

 

僕と娘は、そのときの料理講座がどのような様子だったかを知ることができた。

とても幸せな時間だった。

 

彼女とは、きっと、またどこかで再会するような気がした。

 

 

以下は、その当時の妻のブログ(2008年3月11日)※一部抜粋。最近、小中学校での「みそ汁講座」を再開した娘にも読んでほしい。

 

 

木のおもちゃ「おひさまや」の店主さまより、随分前から依頼を受けておりました「さくらの講座」。※「さくら」はハンドルネーム

 

ムスメのインフルエンザにより延期しておりましたが、ようやく本日、開講いたしました。

 

参加者は、若いお母さん11名と小さい人8名。小さな人たちも一緒の講座だと聞いて、ない脳みそを振り絞って内容を考えあぐねておりましたが、シンプルイズベストかな、と。

 

私が普段からやっていることを実践することにしました(というより、それしかできない)。

 

 

玄米と野菜のお話と、実践玄米炊き方編。

 

小さな人たちも巻き込んでの講座。歌うこと以外、初めての食に関するお仕事です。ドキドキしていましたが、参加者の笑顔で、そんな緊張感はすぐに吹き飛んでしまいました。

 

 

この日に向けて、いろいろとメニューを迷ってはいたのですが、これもシンプルが一番かな、と思い直し、私がいつも使っている圧力鍋を持参し、玄米のお話をしながら炊き、食べていただくところまでやってまいりました。

 

 

自分で点数をつけるのは難しい作業ですが、お母さんたちの笑顔と、玄米を食べたときの驚きの顔と、何より小さな人たちの食いっぷりを見ることができただけで、私は本当に大満足でした。

 

 

事前に炊いていただいていた5合の玄米は、すべてなくなり、サイドメニューもあっという間になくなっていました。

 

 

お母さんたちと小さな人たちがもりもりと食べている笑顔を見ているだけで、私はお腹がいっぱいになりました。

 

 

種まきのつもりで行ったのですが、結果、私が花を咲かせて帰路についた、という感じ。

 

 

小さい人たちは、初めて玄米に接する人もいたのですが、なんの抵抗もなく、もーりもーりと玄米と野菜を食べ続けておりました。

 

サイドメニューは、家にあった里芋とゴボウとニンジンをぱぱっと選び、持参。

里芋とゴボウの蒸し煮と、里芋の皮のチップスにしました。

 

小さな人たちは、里芋のチップスを自主的におかわりまでして平らげ、中には、「うちの子、芋類嫌いなんですけど〜」という小さな人も、里芋をもりもり食べており、お母さまが驚かれておりました。

 

 

嫌いなのに食べてくれた。

 

 

もう、それだけで、きょうの仕事は、別に勝ち負けではないけれど、

勝った!気分になってしまいます。

 

 

「子どもは野菜が嫌い」というのは、実は、私たちが頭でっかちになっているだけで、小さな人たちは、とても鋭く純粋なアンテナを持っており、本当においしいものを嗅ぎ分ける能力があるのですね。

 

それを、改めて間近で感じた瞬間でした。

 

 

でも、私ができることは、ここまでです。

 

あとは、きょうの話を聞いたみなさんが、

普段の生活の中で、どれだけ実践できるか。

 

みなさんの未来に、幸あれ。

 

 

料理講座を精力的に始めた頃の妻(2008年3月)

 

 

 

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