三宅伸治さんと語り合った3日間
この3日間、三宅伸治さんと一緒に夜を過ごした。
「なかなか、うまくいきませんなあ」などと、互いにつぶやきながら、毎晩ハイボールを飲んだ。
2007年、三宅さんの詩集「月のメロディー」の編集に携わった。
以来、16年の付き合いになる。
その間、三宅さんにとって大切な音楽仲間たちとの別れが幾度もあった。
「ボス」と慕った忌野清志郎さんとの死別。
2015年、ギタリストの石田長生さんが亡くなったときは、ちょうど「いのちのうた」と重なった。三宅さんの落ち込みようは激しかった。
そして、鮎川誠さんの訃報。
先週(2/17)、三宅さんのライブに行った。
前半は、泣きながら歌っているように見えた。
僕は弱い人間だ。
若いころは、もっと、強くなりたいと思っていた。
でも、強い人間にならなくてもいいのではないか。
最近、そう思えるようになった。
三宅さんも、そんなに強い人ではなさそうな気がする(ごめんなさい)。
酒を飲んでいるときは弱音も吐く。
ぐでんぐでんに酔っ払う。
だが、どのような境遇であっても、三宅さんの言葉はいつもやさしい。
弱いからこそ、人の痛みが分かるのではないだろうか。
人を思いやることができる。
悲しみを分かち合うことができる。
弱いことは、悪いことばかりではない。
三宅さんを見ていて、そう思う。
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