契約直前に心境の変化
娘がこれまでの人生で経験したことのない大きな買い物をしようとしている。
モノではなく、自分への投資。
その金額は、20歳の娘が見たこともない大金である。
先日、「ローンは利息が高いから一括で支払いたい。パパ、お金を貸してもらえないかな」と相談を受けた。使途を聞いたところ、悪いことではなかった。むしろ、社会に巣立つ前の準備としては、必要なことなのかもしれない。今月から毎月貯金して、来年末には全額返金することを条件に貸すことにした。
ところが、契約直前に考えが変わったらしく、「もう来年から社会人になるけん、やっぱり、支払いは自分でなんとかする」というメッセージがLINEで届いた。
娘の自立心が育っていることは、親として喜ばしいこと。
でも、頼られないのは、ちょっぴり寂しくもあった。
僕は「したいようにしていいよ。でも、困ったことがあったら遠慮なく相談してね」と返信した。
しばらくして、外出先の娘からまたメッセージが届いた。
「ごめん。PayPayで2000円送金してもらってもいい?」
噴き出しそうになった。
未来よりも、今がピンチなのである。
どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック。
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