はなちゃんのみそ汁 番外篇

亡き妻のブログ「早寝早起き玄米生活」アーカイブから

                                               仕事の依頼・問い合わせ                                      

命がけであなたを産んだ⑨(最終話)

1日1クリックでブログランキングに反映されます。
下のボタンをポチッとね。
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ


妻がこの世にいた証し

あまりに唐突な問いだった。どう答えればいいのか。僕は一瞬、戸惑った。

娘が12歳の夏、妻の遺影を見ながら、こうつぶやいたのだ。

 

「ママはどうして、私を産んだのかなあ。もし、私を産まなかったら、今も生きていたかもしれないよね」

 

妻が娘をどれだけ愛し、生まれて来てくれたことに感謝していたか。父親として、そのことを娘に伝えなければならなかった。とうとう、その時がきた。僕は、妻が亡くなる2カ月前にブログにつづった一節を思い出し、娘にそれを読ませた。

 

 

母のナミダ(2008年5月13日)※一部抜粋

 

産後から1年半。私のがんは結局再発したけれど。

そのときは、つらかったけれど、今は本当に、あのとき支えてくれた人に感謝している。

後悔はまったくしていません。

 

ムスメは、今や、最大で最強の私のサポーター。

あそこで諦めていたら、ムスメには出会えなかったのだ。

ムスメがいなかったら、正直、ここまでも、これからも、頑張って行けたかどうか、わからない。

ムスメに出会えたことは、私がこの世にいたという証しだ。自分より大事な存在に出会えたことは、私の人生の宝。サポーターの力は最強。

私の人生の目的は、これだったのかな。

 

(中略)

 

ムスメと出会えたことに、あらためて感謝しつつ。

最大で最強のサポーターちゃん、ありがとう。

この世でしっかり、あなたの幸せを見せてもらうからね。

 

 

あれから9年。

今年2月20日、娘は21歳になった。

誕生日の翌朝、娘が前日書いた日記を僕に読ませてくれた。

日記を見せてくれるなんて初めてのことだった。

 

わずか一行。ママへのメッセージが短くつづられていた。

「幸せすぎて、この言葉しか出てこなかった」と娘。

 

その一行に、産んでくれた母への感謝の思いが、すべて凝縮されているように感じた。

 

 

hanamisosoup.com

 

どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック。

にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村

食生活・食育ランキング

いつも、ポチッと、ありがとうございます。

皆様のひと手間に感謝。励みになります!