包容力のある公民館
昨日は、姪北公民館(福岡市西区)で講演だった。
※姪北校区男女共同参画委員会主催
どうやら、2011年10月1日も、ここで話をしたらしい。
あたたかな日が差すホールに足を踏み入れると、娘を連れて訪れた12年前がよみがえった。
その日のことを公民館の職員さんも覚えていた。
「はなちゃん、こんなにちっちゃくてね」
と、目を細めながら、当時のことを語ってくれた。
公民館と講演は相性が良い。
その理由をいくつか挙げると・・・。
人数は多くても50人ほど。
年齢層、割と高め。
反応が良い。
一体感が生まれる。
子育てを終えた男女が、相槌を打つように「うん、うん」とうなずいてくれる。
そんな雰囲気に甘えてしまい、話はどんどん脱線し、いつの間にか、僕は「子離れできない自分」を語り始めていた。
妻が他界した後、娘に人生のすべてを捧げてきたこと。
娘が「成人の日」を迎え、心にぽっかり穴が空いてしまったこと。
これから何を目的に生きていけばいいのか。
満たされない日々と将来の不安・・・。
講演会場は、僕の悩みを聞かされる場になった。
記念撮影を終え、主催者のひとりでもある年配の女性が助言してくれた。
「なーも、心配せんでよか。生きておれば、これからも楽しいことが待っとる。また、きんしゃい(おいでなさい)」
ホールが笑いに包まれた。
どっちが講師か分からない。
公民館には包容力がある。
今夜放送。
#NNNドキュメント 2/5深夜は#はなちゃんのみそ汁 父娘で歩んだ15年
— NNNドキュメント【公式】 (@n_docu) 2023年2月2日
がんで亡くなったお母さんが生前、幼いはなちゃんに託したみそ汁作り。それは、残された父と娘に生きる力を与える“命のレシピ”でした。喜びも悲しみも分かち合い歩んできた家族の記録です。
制作 #福岡放送 語り #和久井映見 pic.twitter.com/JKccIEUIac
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